2004/6/19 9:11

TROY

タグ: 作品

映画を見てきました。でかいスクリーンで見た方がいいかなと思いまして。
王宮のばかでかい神像が印象的でした。

騎兵は鞍も鐙も着けていないように見えました。ギリシアでもローマでも,歩兵が陸戦の中心ですが,それが中世になって騎兵中心になっていくのは,鐙と鞍がイスラム世界を通じて伝わって来たからでおよそ8世紀のことだという話を確かリン=ホワイト.Jr.が言っていた覚えがあります。
鞍と鐙の効果をどれほど評価するかに付いては議論があったと思いますが,馬上で武器を振るって空振りした時の慣性や敵に当たった時の応力に対して,鐙がないと踏ん張れずに落馬してしまいます。そのため馬に乗ったまま戦うようになるのはこれらの技術が登場してから,というのがその骨子だった記憶が。

宣伝でしきりに大船団のシーンを映していましたが,そのシーンは一瞬で終わってしまい,そこはちょっと拍子抜け。
でも戦闘シーンはいいですし,随所に神話のエピソードがちりばめられていて面白かった。ちと長いですが。
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