2005/1/14 14:41
知能の謎 認知発達ロボティクスの挑戦
人間のようなロボットを作るにあたってどんなことが今問題になっているのか,という点について,一般向けにわかりやすく書かれています。
「人間のようなロボット」を作るにあたって7種類の方法論から書かれており,それだけでも興味深い。9名の研究者が,それぞれの関心と専門分野からどのように「人間のようなロボット」に近づこうとしているか,その際どのような問題にぶち当たっているかがざっくりとつかめる本です。
だいたい我々は,対象を理解しようとする場合に「観察?推論?実験」というアプローチでもって近づこうとするし,その方法を訓練されているのですが,わからないことだらけの脳・知能・心を理解するために,実際に作ってみて理解するというアプローチが(ヒューマノイド)ロボット研究といえるかと思います。対象を理解する方法としてこういうアプローチもあるんだなあ,というのが一番興味深い点。