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ランダム表を作ってみようかな
- 一般 kilica 2021/1/10
ランダム表
今年は何しようかなーと考えてるのですが、しばらくはランダム表整備に取り組んでみようかな、と思います。ずっとやりたいことリストの中には入ってたんですが。
ランダム表というのは、世界を確率的に記述するもの、とみなしています(それだけ、ではないですが主には)。
例えば、街道を歩いていて、「1d100を降って1−3が出たらなにかに襲われます」という場所と「1−20が出たらなにかに襲われます」という場所では、後者のほうが圧倒的に危険な場所だ、とわかるわけです。ルールブックにおいて背景設定はだいたい「〇〇街道は大変危険だ」と記述されますが、ランダム表を提示して記述する方法もあるわけです。文章の苦手な僕みたいな人にとってはランダム表のほうが気楽です(笑)。
今週のタスク
今週は確定申告の事務処理をちょっと進めたのと、西浦先生の本を読み終えました。
『理論疫学者・西浦博の挑戦 新型コロナからいのちを守れ!』 (西浦博)
あとは、ブルーウェーブで相場がフィーバーして、一緒に踊ってました。始まってまだ10日ほどですが、「今年これくらい儲かったら良いな」と思ってた分くらいの利益が出ました。
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株式投資を始めてみよう
- 一般 kilica 2021/1/3
4年ほど前から(まじめに)株式投資を始めました。今年は、とてもとても利益が出た1年でした。
皆さんは何か投資をされていますでしょうか。トマ・ピケティの『21世紀の資本』によると、労働収入の成長率に比べて財産収入(株・不動産・債権など)の成長率のほうが常に高いそうです。
これが何を意味するかというと、
財産を持って運用している者と、そうでない者の収入の差はどんどん開いていく
ということです。
財産収入は強烈で、もしあなたが1000万円程度の貯金を持っていたとしても、そのままにしていれば200万そこそこの財産を株式投資などで運用している者に追い抜かれてしまいます。それも、運がいいとか特別な知識や技術を持った者に抜かれるのではなく、ごくごく平均的な銘柄を購入して持っているだけの人に抜かれてしまうのです。ピケティの結論を認めるのであれば、「自分も財産収入を得ていかないとヤバい」と考えるのは当然ではないでしょうか。
しかし「自分は財産なんて持ってないし」と思うかもしれません。現在アメリカでは「ロビンフッター」と呼ばれる20代の若者が数万〜数十万円程度の資金を元手に、大量に株式市場に参加してきています。
もし「10年くらい頑張れば数百万円のお金は貯められるかも」、あるいはすでに数百万円以上の元手を持っている、という方であれば、投資を始めて十分な財産収入を得ることができます。その効果は、後で述べますが劇的です。
今すぐ投資を始めましょう。
その場合は、手軽さ、撤退の容易さ、パフォーマンスから株式投資をおすすめします(不動産や債権ではなく)。本ブログでも、株式投資のみを扱います。株式投資に限らず、投資というと「素人が手を出すと損するだけ」と考える方が多いかもしれません。
たしかに、トレード(投機。短期売買)の世界は80%(90%)の人が損を出して1年と経たないうちにやめてしまう、とも言われています。しかしながら、長期の投資であればちゃんとした銘柄を選べば素人でも安定したリターンを得ることができます。
特に、ETF(上場型投資信託)と呼ばれる株は手軽に売買でき、低いリスクで高いリターンを見込めます(リスクゼロではありません)。ここでは例として、アメリカの代表的な銘柄500の株価の平均を表す指数S&P500に連動するETF(SPY)に投資していた場合を見てみましょう。このETFは、知る人ぞ知る秘密の株でもなんでもなく、株の勉強をしている人なら誰でも知ってる、買っているような、もっともメジャーな株の一つです。また「たまたま業績が良かった銘柄」でもなんでもなく、米国の500銘柄の「平均」に過ぎません。つまり、米国の代表的な500社の株をちょこっとずつ買った場合の成績と考えて差し支えありません。
さてリーマンショック直前の2008年1月にこのETFを買って何もせずずっと握りしめていた場合、なんとリーマンショックの暴落を経ても10年後の2018年には2倍になっています。
もしとてもラッキーなことに、リーマン・ショック後の2009年1月にこのETFを買っていた場合は、10年後の2019年1月には4倍近い資産になっています。
今年は御存知の通り新型コロナウィルスによって経済はずたずたになりましたが、このETFは一度33%ほど下落した後、半年ほどで元の価格に戻り更に上昇し、年間を通してみると20%ほどプラスになっています。この上昇率(10年間で2倍)を基本に考えると、30歳になるまでに頑張って500万を貯めてSPYを購入すれば、その500万円は60歳までに4000万円にまで増えていることになります。以前話題になった老後資金2000万円を大きく上回る金額です。
「30歳までに500万円」という金額は今の御時世、必ずしも簡単ではありませんが、30歳までに250万円貯めてSPYを購入すれば、あるいは少し遅れても40歳までに500万円貯めていれば、60歳までに2000万円にまで増えている計算です。これはなんとか余裕を持った老後を送れる金額です。
これなら、必死に働いて節約すれば貯められる人も多いのではないでしょうか。最初に「今すぐ投資を始めましょう」とちょっと煽るように言いましたが、納得いただけたでしょうか?
アメリカの若者は、すでに始めています。我々も始めなければ、世界との差は時間とともにどんどん開いていきます(投資は、早く始めることがとても重要です)。
親世代が頼りにしていた銀行預金や貯蓄目的の保険はだめです。いまは全く利子が付きませんし今後も付く見込みはありません。日本も世界も全く変わっています。今はまとまったお金がない、という方も、証券取引口座を開いて月数万円ずつ、SPY などの ETF を買っていってください。1株ずつくらいなら買うことができます。
証券会社は色々ありますが、マネックス証券をおすすめします。楽天をよく利用している方は楽天証券でも良いかもしれません(私は使ってないのであまり良く知りませんが評判は悪くありません)。その他にも良い証券会社はあるかもしれませんが、少なくともネット証券の中から選んでください。できれば、今年は投資について基本的なことを何回かに分けて書いていけたらと思います。
この記事を読んで危機感を持った方は、次の記事をアップするまでに証券口座を開いておいてください。口座の開設だけなら無料です。手続きには時間がかかりますので、開いておかないと「今がチャンス、投資を始めたい」と思うときがきてもじれったく待たなければなりません。投資をしようか迷っている方、アドバイスが欲しい方がいましたら、私で良ければ Twitter の @kilica までDMでお気軽にご連絡ください。
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動画の時代へ
- 一般 kilica 2020/12/30
今年は結構たくさんYouTubeを見ました。
自分のペースで進められないし、後から見直すときに該当箇所が探しにくいので文字情報のほうが好きなのですが、動画は動画で良い点があってそれはどこかというと、情報の大事なところ、そうでないところがわかりやすい、というところです。なので、新しいこと、馴染みのないことを学ぶには動画のほうが適していることがあるかなと思います。反対にだいたい知ってるけど何か新しいことも見つかるかも、ってときは、動画はちょっと冗長かなと思います。
一方、人々のアウトプットについては、これまで30年ほどの流れを振り返ると、
(書籍) → ホームページ → ブログ → Twitter/Facebook
と、どんどん、アウトプット時に必要な知識・手間が少なくなる方向に進んできたので、ここに来て沢山の人が動画という手のかかるメディアの制作をするように逆戻りしたのはちょっと意外でした。
あとはちょっと話はずれますが課金方法が出てきたのもいい傾向かなと思います。
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『リベラリズムの終わり』『アフターリベラル』
- 一般 kilica 2020/12/28
先週くらいからリベラルに関する新書を2冊読んでました。このあたりのテーマの本を読むのは久々です。
いずれもタイトルを見ると「リベラルもうダメだ」みたいな内容に見えますし、実際その批判を多く含みますが、扇情的なものではなく限界があることを認めではどうすればいいかを考えるための足がかりになるような内容です。
また、どちらもここ最近(概ね1年)出た本で、取り上げられている事例も最近のものなので関心を持って読めるのではないかと思います。
『リベラリズムの終わり その限界と未来 (幻冬舎新書)』(萱野稔人)
https://booklog.jp/item/1/4344985753
こちらは、政治的なリベラリズム(個人の自由を尊重する立場)の抱える限界について、主に哲学・思想的な側面から迫るものです。 取り上げられているトピックは2つ。
一つは、同性愛者の結婚を認めるか。 もし認めるなら、一夫多妻(一妻多夫)や近親婚はなぜ認められないのか。
多くのリベラルは認めがたいと思いますが、同性愛婚を認めるロジックを公平に適用すれば、一夫多妻や近親婚を認めざるを得なくなるのではないか、ということについてミルの『自由論』を援用しながら考察しています。 よくリベラルが「ダブルスタンダードじゃないか」と批判されるときの議論で、青識亜論さんの論法に近いと思います。
2つ目は、外国人による生活保護の不正受給は社会の右傾化が原因か?。
こちらは表現の自由とは関わりが薄いですが、だいたい「リベラル派理想論ばかり言う」と批判されるときに出てくる問題です。功利主義、ロールズの『正義論』などを引きながら問題点を指摘しています。
『アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治 (講談社現代新書) 』(吉田徹)
https://booklog.jp/item/1/B08HM17HLF
こちらはより広くリベラルを取り扱っていて、リベラリズムの歴史から、政治におけるリベラリズム、経済におけるリベラリズムの紹介から、なぜ権威主義が台頭したのか、など、どちらかというと思想よりも社会や経済の変動がどう影響しているかを示してみせている本になります。
特に、現在のリベラルや権威主義をどのような構図で理解すればよいのか、その指針を与えてくれます。
終章ではまとめとしてマイケル・フリーデンによるリベラリズムの流れと分類が紹介されており、これを理解すると、なるほど、「リベラル」を語るときに議論がずれてみんな混乱するわけだ、とわかります。 表現の自由に関して衝突しがちなのは、5.寛容リベラリズムになるのかな。
1. 政治リベラリズム
絶対王政や教会に対する個人の抵抗権や所有権を守ろうとする潮流(革命)
2. 経済リベラリズム
商業や取引・貿易の自由を唱えるリベラリズム3. 個人主義リベラリズム
個人の能力を信じ、それは開花されなければならないとする個人主義を擁護するリベラリズム(第2次世界対戦)
4. 社会リベラリズム
社会保障/教育の重視、市場の規制など社会を抑止人権が守られる社会を指向する考え5. 寛容リベラリズム
マイノリティの権利を擁護し寛容の精神を説くリベラリズム
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2020年を振り返る
- 一般 kilica 2020/12/13
ちょっと早いですが、2020年を振り返ってみました。例年この時期は原稿などで忙しいのですが、今年は冬コミもなく比較的時間があります。
全体的には、やりたいことが殆どできない1年でした。4月まではハワイ関連の炎上プロジェクトで土日もほとんどないような状態でした。そして「このプロジェクトが終わったらハワイに行くんだ」と言っていたら、見事にフラグになってしまい、コロナ蔓延でハワイどころではなくなってしまいました。また秋には体調を崩し、1ヶ月位の間、土日は寝込んでました。
このブログの更新回数も惨憺たるものですね……。
TRPG
コロナのためオンラインセッションに切り替えました。月に1回くらいの割合で遊んでいます。
現在はD&D5版の2つ目のキャンペーン。D&D Beyond + Zoom という環境。
買い物
今年はたくさん買い物をしました。
MacBook Air
4月に購入。キーボードもバタフライではなくなり、ほぼ文句の付け所のないモデルだと思います。強いて言えば、Wifi6未対応くらいでしょうか。11月まではそう思っていました……
WI-C310
SONY の Bluetoothのイヤホンを買いました。これは大活躍。そこそこYouTube動画を見るようになったのもこれを買ったからかも。
サングラス
自転車乗ってると時々頭が痛くなるので、サングラスを買ってみました。改善されたように思います。が、コロナなのでマスクもつけると完全に不審者……
その他、Blu-ray ドライブ, popIn Aladdin, ポータブル外部ディスプレイ、スキャナなど。
また、自分用ではありませんが M1 MacBook Air も買いました。
ソフトウェア
Affinity(Designer, Photo, Publisher)
同人誌を出さなくなって Adobe のサブスクリプションを停めたため、その代わりです。機能的には(もともと大したことをやってないので)十分です。.ai でエクスポートできない(読み込みは可能)のと、Acrobat の代わりもなにか無いかな、というくらいかな。
draw.io
Visio みたいなフリーのソフトです。開発関係のいろんな図を書いたりするのに便利です。
brew bundle
Mac でアプリケーションの管理に便利な brew ですが、インストールリストを作っておくと brew bundle を実行するだけでインストールが完了するので新PCのセットアップに非常に便利です。今年は4台分インストールしたので大活躍しました。
Zoom
ミーティングしたりオンラインセッションしたりと活躍しました。
楽天 Kobo
Amazon はアフィリエイトアカウントを一方的に凍結してきたので、なるべく使うのは止めて楽天Koboにしました(楽天もあまり好きではありませんが)。Kindleより使いやすいかな。
自転車
旅行はあまり行けてませんが、自転車では知多に2回、蒲郡、香嵐渓と出かけています。
チェーンとタイヤが寿命なので交換しました。
表現の自由
2019年の選挙で見事当選した山田太郎議員は期待を遥かに上回る実績を残してくれています。頑張って応援した甲斐がありました。
自民党1年目から早くも、圧倒的な実務能力を示して多くの部会・調査会の要職(副部会長など)に就いています。少なくとも今までの表現規制のルートは全て押さえてしまっています。そういった法案は(今年もいくつかありましたが)全て山田議員がブロックしています。
問題は新たに出てきたそれ以外のルートで、「地方議会」「巨大プラットフォーム(GAFA、クレジットカード)」「ツイフェミ・ポリコレの要求」などです。これらは国会議員の立場ではどうしようもないものが多いのが困りものです。
投資/トレード
2020年は投資の年でした。冒頭で書いたとおりほとんど何もできない年でしたが、投資だけは大成功でした。コロナからのリバウンドをうまく取って、2倍近いリターンを得ました。下のグラフは今年1年のマネックス証券で運用している投資金額の推移です。こんな年があと数年あると、リタイアできますね(笑) ここ数年、勉強して取り組んできたのが実を結んだ感じです。
始める前は怖い、お金を失ってしまう、と思っていたのですが、きちんと知識をつければそこまで恐れるものではありませんでした。例えば、今年のコロナの暴落はまさに10年に一度の暴落でしたが、それでもせいぜい35%程度の下落です(S&P500指数)。ゼロどころか、半分にもなりません。しかも半年も経たないうちにもとの株価まで戻ってきています。
親の世代の頃のような高い金利はありませんので、銀行預金や保険は何ら資産形成に貢献してくれません。変わりに、親の世代とは違って圧倒的に手軽に株などの投資を始められる環境が整っています。投資は、複利で増やすことが出来るため早くに始めたほうが有利です。投資/トレードに興味がある方がいらっしゃいましたら、基礎的な、簡単なアドバイスで良ければさせていただきますのでご相談ください。特に、どうすれば資金を守れるか、減らさないように出来るか、についてアドバイスできると思います(一方で、どの銘柄を買えばいいのか?みたいなご質問にはあまりお応えできませんのでご了承ください)。
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InDesign データ流し込みサンプル
- TRPG kilica 2020/3/7
むかし使った InDesign に JSON データを流し込むサンプルを置いときます。カタログみたいに決まったフォーマットのブロックが並ぶときに便利だと思います。
サンプルなので、特に InDesign の方はガッツリ変えないといけません。こういったことをやりたいんだけど何をすればいいか分からない、という人の参考になればと思います。あまり親切なドキュメントはつけてませんが・・・。
たぶん、流し込みデータのフォーマットは CSV のほうが需要があるんだとは思いますが JSON です。すみません。修正しようと思ったのですが、Adobe のライセンスが切れてて確認などできないのでこのままで。今年の後半には再契約予定なので、そこで修正するかもしれません。
よろしければこちらも参考に。
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2020年
- 一般 kilica 2020/1/5
今年の正月は結構充実していたように思います。
- 冬コミ戦利品確認
- InDesign スクリプト見直し
- ランダム表サービスリリース
- に伴う nginx やらインフラと Laravel の勉強
- シナリオ作成方法に関する思索
- 「精霊戦記」の追加実装
- 部屋の掃除(笑)
正月休み最終日の今日は部屋の整理と、読み終えた同人誌に感謝して処分などしておりました。
2019年と2020年
2019年を振り返って
2019年は同人活動をお休みして、今後の活動基盤を整えるような取り組みをして、まあなかなか期待通りに行かなかったり。今年も継続してやります。
また、2019年夏の参議院選挙では山田太郎候補をかなり力を入れて応援していました。Twitterではうるさかったかもしれません。すみません。
山田太郎議員というのは奇跡のような存在で、「表現の自由」に取り組む意志と、自分の政策を実現する能力の2つを突出したレベルで持ち合わせている稀有な政治家といえます。山田議員が2016年に29万票を叩き出して以来、表現の自由にコミットする政治家が増えてきていますが、それでも山田議員に匹敵する能力を持った議員は現れていませんし、今後数十年現れなかったとしても不思議ではありません。自分としては、ここが勝負とばかりに有り金全部かけたような感じです。
おかげで自分のツイートの一つが 15,000 RT という普段と2桁くらい違う数拡散され、朝日新聞(ウェブ)にも載ったりして、当選の一助にはなったのではないかと思います。
当選後も、早速パワフルに動き回り、わずか半年後の今、表現規制に関する自民党内の要職に就いて睨みを効かせてくれています。2020年
さて今年ですが、冬コミ(C99)から再びサークル参加しようかな、と考えています。『TRPGシナリオ作成大全10』を出したいと思います。ただいまテーマを募集していますので、「こんな記事を読みたい(書きたい)」というものがありましたらお気軽にご連絡ください(@kilica など)。
他にもやりたいことは色々あるのですが、ここ数年進んでないものばかりなのでぼちぼちやっていこうかと思っています。
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2019年冬コミ(C97)
- TRPG kilica 2020/1/4
2019年の年末もコミックマーケットに参加してきました。オリンピック会場問題もあって、次の C98 までサークル活動は休止の予定です。
今回は、
- 12/28(土)南コ40a「蜘蛛型定規作戦委託」様
- 12/29(日)オ33b ですくせおりぃ様
にて委託させていただきました。『TRPGシナリオ作成大全』Vol.6-9 を置かせていただき、両日で25冊ほどが売れました。
また、売り子として微力ながらお手伝いさせていただきましたが、ですくせおりぃの黒兎よそさんは、ほとんど立ちっぱなしで売り子を続けてまして、すごいなーと思うとともに、自分のサークルでは僕もそんな感じだったかも、と思い直しました。やっぱりサークル参加は面白いので、次の冬はもう一度頑張ってみようかな、と思います。
なんか今回のコミケは面白い、というか終わったあとで「ああ、終わっちゃったな、もう少しこの中にいたかったな」と思うコミケでした。なんでしょうね。
戦利品
今回は「ちょっと買うの、抑えようかな」と思ったのですが、やっぱり買ってしまいました。はっはっは。
自転車関係、しばらくはあまり買ってなかったけど、今回は買いました。『ぴよぴよ貧脚夫婦』シリーズはとても共感して読めて、じわりとくる本でした。
車にはあまり興味がないのですが、見かけると買ってるのが、『それでもはたらかないくるま』のサークルさん。サークル名がよくわからないのですが、たぶん「バターナッツ」。車のイラストと、簡単なコメントが載っているだけといえばだけなんですが、なんか好きなサークルさんです。
イラスト、技術書、その他雑多な同人誌。『ものがたりの家』は今回のヒット。フィクションに登場しそうな建物の断面図のイラストとともにその住人や設備を解説した本です。
町田メガネさんは今回はマルチなどのビジネス勧誘に対する警鐘を鳴らす本。
『たいやき屋さんではたらいてます』はタイトルそのまんま、たいやき屋でのアルバイトの体験漫画。たいやき屋も色々ありますね。面白いし、総集編が出るくらい売れてるんだと思います。
『久々にGMしたいけどやっぱりシナリオが作れないから人を巻き込んだ』は、丹川さんとふじさわさんのペアシナリオメイキング&リプレイ本(ロードス島戦記)。二人でシナリオを作る過程が載ってますし、リプレイには裏話やらマスターの思惑、失敗などがコラムに載ってますので、「シナリオの作り方がわからない」「マスターやってみたいんだけど不安」という人にピッタリの一冊です。
『幻創種の起源』は、コボルドというクリーチャの起源と変遷に迫るにるばさんの論考。丁寧に事実を掘り起こし仮説を提示する、非常に読みごたえのある本です。ここのサークルは超おすすめ。
『邪神三十六景』『邪神浮世草子』はギルマンハウスさんのところ。クトゥルフ神話の邪神や怪物を浮世絵風、妖怪画風に描いたイラスト集。ここの新刊は毎回ぜひ買いたいと思ってて最初の方に行きます。
このあたりはまだあまり読み込んでいませんが、どれもレベル高いのは間違いありません。
T&Tソロアドベンチャーは懐かしい感じというか、パラグラフを読んでてドキドキしてきます。また精細なイラストが素晴らしくて、昔のゲームブックのテイストに似てるんですが、イラスト集とか出たら買いたい。
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DM Screen with Trello
- TRPG kilica 2019/5/2
https://geektyrant.com/news/this-trello-board-is-the-perfect-digital-dm-screen-for-dampd-games
Trello をマスタースクリーンとして使おう、というアイディア。リンク先では、状態とか、戦闘におけるアクションなどを簡単に参照できるようにしてます。
Trello というのはプロジェクトの進捗管理ツールの一種で、かなりの程度、無料で使うことができます。
進捗管理ツールなので、ひょっとしたらシナリオの進行管理に使ってもいいかも。プレイヤが手に入れた情報/手に入れてない情報、クリアしたイベント/失敗したイベント/未遭遇のイベントなどを見やすく管理できそうな気がします。
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サークル「氷川TRPG研究室」の活動を振り返って
- TRPG kilica 2019/1/3
Twitterなどで告知しましたとおり、当サークル「氷川TRPG研究室」は、コミックマーケット95(2018年冬)を持ちまして、しばらくサークル活動を休止いたします。これまでのご愛顧・ご声援ありがとうございました。
ちなみにここで言うサークル活動の休止というのは、「コミケなどイベントのサークル参加の休止」のことです。
各ショップさまでの委託販売は在庫がある限り継続いたします。また記事を書いたりなんか作ったり、という活動は随時行っていくと思います。休止の理由としては、開発(プログラミング)など他のことをやりたいためというのが一つで、これはもう Vol.4の頃から書いてきたことですのでようやく、といったところでしょうか。
もう一つは最近寄稿数が減ってきているので夏冬と毎回刊行することが難しくなってきたというのがあります。そこへ来てオリンピックで会場問題が持ち上がっていますので、まあちょうどいい機会かなと休止することとさせていただきました。
さて、折角の機会ですので、当サークルの活動を振り返ってみたいと思います。
刊行物に関するデータ
- TRPGシナリオ作成の道具箱 (1350)
- ダンジョンシナリオ作成講座 (1150)
- TRPGシナリオ作成大全 Vol.1 (1800)
- TRPGシナリオ作成大全 Vol.2 (1600)
- TRPGシナリオ作成大全 Vol.3 (800)
- フォルクロア (40)
- TRPGシナリオ作成大全 Vol.4 (650)
- しぇいらコレクション (300)
- TRPGシナリオ作成大全 Vol.5 (370)
- TRPGシナリオ作成大全 Vol.6 (1600)
- TRPGシナリオ作成大全 Vol.7 (500)
- 精霊戦記 (500)
- TRPGシナリオ作成大全 Vol.8 (1000)
- TRPGシナリオカタログ2017 (300)
- ダンジョンシナリオ作成講座(新版) (500)
- TRPGシナリオ作成のがらくた箱 (500)
- TRPGシナリオ作成大全 Vol.9 (500)
全部で17冊。ずいぶん出ましたね(笑)
一番初めの『TRPGシナリオ作成の道具箱』は2011年夏コミですので、ちょうど8年間活動していたことになります。( ) 内の数字は印刷部数です。全部で13,500冊弱。売れた分で言うと、大雑把な数字ですが11,000冊くらい? 10,000冊は超えているでしょう。すごいですね。
制作を振り返る
なんでコミケにサークル参加をすることにしたのかは、あまり覚えておりません。いっちょ出してみるか、くらいの感じだったように思います。
初期の『TRPGシナリオ作成の道具箱』『ダンジョンシナリオ作成講座』は、どちらもその10年くらい前にウェブサイトで発表していたものを書き直したものです。ですので、最初の頃はネタに困ることはありませんでした。同人活動の苦労と言うと「締切」が話題になりますが、僕に関して言えば昔からコツコツやるタイプで、締切にもそれほど困ったことはありません。入稿前でも睡眠時間もほとんど変わりません(最初の頃は入稿手続きに手間取って深夜まで作業したりしましたが)。そのかわり、年間を通じて一定の時間を使いつづけるため、他の活動があまりできなくなってしまいます。また入校前に集中して一気に仕上げるということもできませんので、一定の遅れが発生すると挽回が難しくなります。
ツール・印刷所
製本のためのツールとしては、同人活動を始める前から何故か Adobe の Collection は持っていたのですが、InDesign をまともに使うのは初めてでした。とはいえ単純な紙面なので、使い方にそれほど困ることはありませんでした。慣れてきたら InDesign のスクリプトを使って markdown や json からの自動組版にもチャレンジしてみました。
最初の頃は原稿をプリントアウトしてチェックし赤を入れていましたが、途中からタブレット(iPad, GoodNotes)を使うようになりました。紙とトナーも無駄になりませんし、とてもはかどります。
印刷所はどうやって選べばいいのかよくわからず、「どどんとふ」の本の奥付にあったポプルスさんにお願いしました。以後、メインのシリーズではそのままポプルスさんを使い続けています。
ちょっと変わった表紙(精霊戦記やダンジョンの第2版)を使いたくなったときは、グラフィックさんを使っています。こちらは入稿のIT化がびっくりするくらい進められています。Illustrator の原稿などをアップロードすると、その場で簡易なチェックまで自動でしてくれます。商品数と在庫
『大全』のVol.3あたりから、商品点数の多さが問題になってきました。スペースに商品が並びません。これについては、既刊は持っていかない(ショップ委託のみにする)という選択肢もあったかもしれません。たくさん並んでいると、それだけで敬遠されてしまうこともあるのかなと思います(反対に遠目にも目立ったかもしれませんが)。
また商品点数が増えると、在庫がそれに比例して増えます。今も在庫部屋に1000冊以上の在庫があって、床面積の半分を占めています。部屋が広くないとできないですね。反響
直接の反響、感想を寄せてくれる数はそれほど多くありませんでしたが、同人活動の場合はまず頒布数が反響の大きさだろうと考えていますので、とても大きな反響があったと言えます。
当時はまだクトゥルフバブル前だったし、シナリオ作成というニッチなテーマで文字ばっかりの同人誌なんてさほど売れないだろう、と思っていたので、初参加のときの、持っていった『道具箱』100冊があっという間に完売したのには驚きました。「このニッチはいけるぞ」という手応えを感じました。とはいえ、最初の頃は需要がどれくらいあるのかよくわからなかったため、100部ずつちょびちょびと増刷していました。また感想の数自体は多くありませんが、シナリオ作成にとても役に立った、という声はたくさん頂いていて、作ってよかったなというのは感じます。もともと「一人でも素晴らしい、役に立ったと言ってくれる人がいれば成功だろう」という低い志で始めたので、この反響はありがたい限りです。
実際、
- 『TRPGシナリオ作成大全』を参考にしながらシナリオの同人誌を作った(というサークルさんがお隣だった)
- 読み込んでぼろぼろになってしまったので、もう一冊買いに来た
という方までいらっしゃいました。
感想まとめ
- TRPGシナリオ作成大全感想 - Togetter
- TRPGシナリオ作成大全 Vol.5 感想 - Togetter
- TRPGシナリオ作成大全 Vol.6 感想 - Togetter
- 『TRPGシナリオ作成大全 Vol.7』感想 - Togetter
- TRPGシナリオ作成大全 8
今後の展望
冒頭で書いたとおり、在庫がある限りショップさまでの販売は継続いたします。在庫がなくなったら、増刷は今のところ考えていません(前述の在庫問題があるので)。
オリンピック後の復帰については、未定です。参加のペースを落として冬のみ参加、などになるかもしれません。
寄稿がたくさん集まれば復帰しますので、皆様ぜひ、ご寄稿ください(あるいは皆様の周りのマスターをそそのかしてください(笑))。
既刊で比較的手薄だったトピックとしては、- NPC
- キャンペーン
- サイコロ・フィクション(シノビガミなど)
- F.E.A.R./シーン制
- マスターリングとシナリオ/アドリブ
あたりが挙げられるかと思います。特にこれらに限ったわけではありませんが、このあたりが得意な方がいらっしゃいましたらぜひ、ご寄稿ください。
あるいは『道具箱』のバージョンアップ版というか、『道具箱』以降に進めた考察を取り入れたシナリオ作成講座を出してみたいなという気もします。
どのような形になるか分かりませんが、復帰した際にはまたよろしくおねがいします。
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コミックマーケット94および今後
- TRPG kilica 2018/7/28
この夏のコミケ94もサークル参加します。
1日目8/10(金)東ハ60a「氷川TRPG研究室」
です。よろしくおねがいします。
新刊は、『TRPGシナリオ作成のがらくた箱』(A5 48ページ 500円)という、氷川個人のシナリオ作成に関するエッセイなどです。グダグダな感じの記事になるかなーと思ったのですが、意外と、まともな記事が多かった(と、個人的には思います)。
- なんでシナリオの作り方なんて考えてるの?
- 箱庭シナリオ
- 「ドラマチック」なシナリオ
- 伏線
- ライブラリとフレームワーク
- シナリオの戦略性と展開の多様性
全体的には、「箱庭シナリオ」を取り上げています。
既刊は、在庫切れの『TRPGシナリオ作成大全』 3, 4, 5 以外を持っていきますが、少部数しかない巻もありますのでほしい方はお早めに。
さて今後ですが、つぎの冬コミで一旦コミケサークル参加を停止しようかと思います。来年夏以降はオリンピックの影響が本格的に出てきて会場がめちゃくちゃになりそうですし、いい機会かなーと。オリンピック終了後は未定です。なお今回延期しました『TRPGシナリオ作成大全9』は、冬コミには必ず出したいと思います。また、強い意志を持ってやめる!とかいうわけではないので、なんか面白いことを思いついて「やっぱり本出す!」となるかもしれません。
ショップへの委託は在庫が切れるまで継続します。在庫が切れた巻については、ダウンロード販売するか、総集編のような形で出します。
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Inkarnate Pro
- TRPG kilica 2018/5/5
先日、ファンタジィ世界の地図をきれいに描ける Inkarnate Worlds のプロ版のページができていました。
https://Inkarnate.com/landing より
プロ版は、
- 高解像度(無料版の4倍)の地図
- 追加のアセット(無料版100+に対して、500+のアセットが用意されているとのこと)
- 追加の地形(雪山、沼地、荒野など)
- 他種族(エルフ、オーク、ドワーフなど)の建築物
が使えるようです。また、商用利用も可能になります。ただし、利用規約にはその範囲が明確に書かれていないように思います。
価格は、$25/年(月払いの場合は$5/月)です。日々使うサービスでもないと思いますので、必要な月だけ払う、というのでもいいような気もします。
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Boostnote : Evernote からの脱出(2)
- 一般 kilica 2018/4/9
Vnote はちょっと使ってみて同期の処理も不安定な印象を受けた(落ちた)ので、Boostnote に再び注目してみました。
Boostnote も、前回挙げた要件をほとんど満たしています。さらに Vnote よりも見た目はきれいです。Vnote のカスタマイズ性や無制限のフォルダなんかも魅力的なのですが……。
問題は、どうやって Evernote のデータを移行するか、です。実は以前、 .enex を移行しようとして挫折したのでした。しかしよくよく見たら Evernote には html ファイルへのエクスポートもありました。一方、Boostnote には markdown のインポート機能があります。というわけで、.html を markdown に変換して、そっから Boostnote に移行してみることにしました。
html を markdown に変換するところは、Pandoc を使いました。これは以前、markdown -> InDesign のときに入れてたのでそのまま使えます。そのあと、頑張って markdown を cson(Boostnote のフォーマット。改行を扱える json と言った感じのフォーマットみたい)に変換しようと頑張ったのですが、ファイル名を hash に変換するところで行き詰まって断念。うーん、困ったなと思ったのですが、markdown を一旦、Boostnote の機能でインポートして cson に変換し、それをいじれば楽だということに気づきました。だいぶ遠回り ^ ^;;
でまあ、そのときの手順がこちら。
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Vnote : Evernote からの脱出
- 一般 kilica 2018/4/7
Evernote の代りはないかなーとあれこれ探している氷川です。
Evernote もいいアプリだとは思うのですが、個人的には以下2点が不満。
- 見出し(html でいう h1, h2, h3...)が無い
- markdown が(ごく一部しか)使えない
ただのメモならいいのですが、ある程度の文章を書こうとすると特に見出し要素がないのは致命的と言えます。
それで代わりとなるアプリを探しているのですが、「これだ!」という決定版がなかなか見つかりません。主な要件としては次の通り。
- 見出し要素がある
- markdown で書ける
- 画像が簡単に貼れる
- Win/Mac で使える(会社のPCがMacになればいいけど)
- できれば2階層くらいのフォルダ分類ができる
ちょっと前に試したのが Boostnote で、機能的にはほぼOKだったのですが、Evernote からのインポートができずにちょっと断念していました。
それで今回試したのが、Vnote。機能的には、結構最強かも。Qtで作られていて見た目は Linux っぽいもっさり感があるけど、まあ気にしない。本文なんかはCSSでカスタマイズできるので強力です。上に挙げた以外の機能としては、
- CSS でカスタマイズ
- 好きな階層のフォルダを作れる
- タブで複数ページ開ける
- Dropbox などで同期できる
- テンプレート
- Vim モード
- MITライセンス
Evernote からのインポートも、いちおう可能。
ただ Evernote ってそもそもフォルダ(Notebook)をエクスポートできないっぽいのね。ちょっと面倒。早く脱出しなければ……。と思っていたのですが、この Vnote、なかなか驚きの機能欠落に気づきました。 Vnote、作ったノートのフォルダ移動ができない……。いちおうできないことはないけど、アプリ内でノートを別のフォルダにドロップして、みたいなことができない。Finder/Explorerで該当のファイルを移動して、そのあとインポート機能を使って、みたいなことをやる。頻繁に発生する操作ではありませんが、ちょっと間違った場所にノートを作ってしまったときや、ノートの構成を整理するときなんかはかなり面倒です。
まだしばらく、脱出行は続きそうです。
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iPad アプリ GoodNotes を半分しか使っていなかった!
- TRPG kilica 2018/2/12
iPad に、GoodNotes という定番アプリがあります。一言でいうと PDF のビューアなんですが、Dropbox のファイルを簡単に追加できる、PDFがサムネイルで一覧できるので見たいページを簡単に探せるなど、使い勝手がよく重宝しています。
僕の場合は主に、制作中の同人誌を取り込んで校正するのに使っています。もちろん、ラインを引いたり手書き文字を書き込んだりできます。
それとは別に、いろいろなページのテンプレートを組合せて自分独自の手帳を作れるようなアプリってないかなーと思っていました。例えば、あるページはスケジュール、あるページはメモ、あるページはToDO、など必要なタイプのページを必要なだけ追加できるノートアプリです。と思っていたのですが、なんと、この GoodNotes でできました。PDFをテンプレートとして登録しておいて、それを自由に追加していけたのです。いやー今までPDFビューアとしてみてたので、ノートアプリという側面をごっそり見落としていました(笑)
これがあれば、シナリオを作るときもタイムスケジュールやマップ、フローチャート、勢力図、NPC用キャラクタシートなど色々なシートをPDFとして用意しておけば、こられを組合せてシナリオ用のノートを作れます。
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マインドマップツール Coggle
- 一般 kilica 2018/1/28
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マインドマップは、頭の中のとっちらかった要素を洗い出して整理するのに適したツールです。構造的には階層型のリストと一緒ですが、一覧しやすいのと、ウネウネとした線が楽しげです。
しかし、意外と手頃なツールがありません。うねうねした線を描けるようにするにはいささか開発費が掛かりそうなため、たいていは月額費用を結構取られます。あるいは、無料のツールは面白みのない線しか引けなかったりします。頻繁に使うツールならいいのですが、個人的にはマインドマップは年数枚描くくらいなので、それに毎年1万円はちょっと高い。
今まで easystep というサービスを利用していてなかなか良いマインドマップを描けたのですが、ずーっと機能アップなど無くていつ閉鎖されるか、という感じだったのがとうとうサーバエラーを表示するように。そこで代わりとなるサービスを探したところ、Coggle というオンラインのマインドマップツールが見つかりました。
これが操作性良く、きれいなマインドマップが描けて、日本語対応もしててと素晴らしいサービスです。しかも公開のマインドマップを描いている分には無料です。
というわけで、さっそく「シナリオの失敗ケース」についてマインドマップで表してみました。2/16(金)の氷川シナリオ作成ゼミでトピックとして取り上げる予定です!
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たかみ弌『机上の総べて』
- TRPG kilica 2018/1/26
たかみ弌さんがずっと出していたTRPGまんが「机上の」シリーズの総集編『机上の総べて』がこの冬コミで出ました!
コミケのブースでこの本が並んでいるのを見て、「こいつは売れるぜっ」と直感したのですが、やはり売れ行き良かったようです。今までのは30ページくらいの薄めでサイズもA5と小ぶりだったのですが、今回はサイズはそのまま、ページ数は200ページと「読み応えバッチリ」な感じの本になっていて、なんというか、見た目から買いたくなる本なのです。
「机上の」シリーズは、TRPGを題材にした漫画の中でも、「遊ぶ人」に焦点を合わせた作品です。TRPGを遊んでいると色々なことがあります。楽しいこと、困ったこと、迷ったこと、あとで後悔したこと……この漫画では、そうしたTRPGを遊ぶ人が遭遇する様々な感情の動きを逃さず捉えて見せてくれます。この漫画で取り上げられるエピソードの多くはほんの些細なことです。たぶん、多くの人は見落としたり、すぐに心の奥にしまって忘れてしまうような、些細な出来事。それを淡々と、しかししっかりと拾い上げて描いています。だから、懐かしい、考えさせられる、リアリティがある、等身大といった感想につながるんじゃないでしょうか。読者自身が忘れてしまっていた自分のエピソードを思い出して。これってなかなかすごいことですよね。
さて作者のたかみ弌さんとは何かと縁がありまして、まず割と近所です。自転車で行ける距離。『机上の空ごと』では、僕の同人誌を取り上げていただきました(びっくりした)。一方、僕の募集したクラウドソーシングのイラストに応募してくれました(その頃はたぶんお互い知らなかったと思います)。それから『机上の段らく』(総集編未収録。杉本ヨハネさんのT&Tソロアドベンチャ+たかみさんのイラスト&漫画)では、何故か僕がDTPを担当しました(たかみさんは文字中心の同人誌を出したことがなかったので依頼されたんだと思います)。DTPは素人なので、まさかその依頼が来るとは思わなかった(笑)
そしてこの前の夏コミでは、『TRPGシナリオ作成大全 Vol.8』の表紙やオープニング漫画をお願いしました。もうあのお値段では描いてもらえないかも(笑) たかみさんの漫画の素晴らしいところはいくつもあるのですが、このとき依頼するにあたっては特に「面白い構図のイラストを描ける」「物語を作るのが上手い」「コマで間を取るのが上手い」というのを高く評価して依頼させていただきました。結果はもう最高です。僕の適当な指示をこの上なく汲み取って素晴らしい表紙とオープニング漫画に仕上げてくれました。うーん、いま見直しても魔法のようだ(笑)。つまり「勘所を掴み」「物語として組み立て」「様々な構図と間を駆使して的確に表現する」という能力を兼ね備えている方なんですよね。オリジナルのボードゲームとか作ってる人は、解説漫画なんか依頼すると素晴らしいものを描いてくれるかもしれません。
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行動に伴うリスク
- TRPG kilica 2018/1/20
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PCの行動に伴うリスクについて列挙されています。
シナリオでは、絶対に失敗してもらっては困る判定(ラスボスの居場所の情報収集とか)が中にはありますが、そういった判定では失敗の目が出たときでも行動自体(情報収集)は成功したことにし、代わりに困った事態が発生する、というテクニックがあります。この記事を参考にすれば、その「困った事態」の様々なバリエーションをシナリオに組み込むことが出来るでしょう。
また『TRPGシナリオ作成大全 Vol.8』では、リスクとリターン、メリットとデメリットをシナリオに組み込むことを推奨していますが、その参考になるかと思います。
潜在的なリスク
- 代償(Cost) :行動に時間や資金、資源を要する
- 損害(Harm) :行動の結果、負傷したり損害を受ける
- 遅延(Delay) :行動するのに想定より長い時間がかかってしまう
- やりすぎ(Spillover) :副作用が出る、やりすぎて恨み/妬みを買う
- 不十分(Ineffevtiveness) :行動はうまくいくが、思っていたほど効果がなかった
- 発覚(Revelation) :予期せぬ不都合な事態が起きる
- 混乱(Confusion) :行動が誤解を招く、間が悪い、気まずくさせる
- 消耗(Waste) :行動の結果、予期せぬ資源や時間の消費、損耗が発生する
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ブロックチェーンを使ったブログ/キュレーションメディア "Steemit" 面白そう!
- 一般 kilica 2018/1/18
広告収益に依存しないWebメディアの新モデル「Steemit」とは
Steemit とはなんぞや、というのはこの記事に詳しく分かりやすく書かれていますので、そちらを参照していただくとして。
皆さんも体験しているとおり、ウェブでは大量の無駄な情報が溢れていて、その中から「良質な情報」をすくい上げるのは年々難しくなっています。Google のページランクやリンクによる評価も、最初の頃は素晴らしく機能していたのですが、やがてスパムに利用されて使えなくなってしまいました。「キュレーション」という言葉も流行りましたが、実態はアフィリエイト稼ぎのためのまとめサイト程度のものにとどまっています。
そこに登場したのが、ビットコインで使われているブロックチェーン技術とブログ・キュレーション機能を組み合わせたサービス Steemit です。Steemit ではユーザが記事を評価し、高い評価を得た記事の執筆者にポイント(トークン)が付与されます。これだけだと組織的に投票して小遣い稼ぎをする連中の餌食となるのですが、Steemit では電話のSMSで認証して無闇矢鱈とユーザ登録できないようにしている他、先の記事にあるとおり、
- ユーザーは保有しているトークン量を割り当てるように評価する(トークン保有量に対して投票の重みづけがされている)
- 将来的に良い評価が集まる記事に対して、より早く評価を与えると多くの報酬がもらえる
ということをやっています。賢い! 既にみんなが注目している記事にイイねしても報酬はあまりもらえないわけです。
特に Steemit はブロックチェーンによる報酬が絡むシステムになっているのできっと抜け道を探す人が出てくると思うので、果たして上手く回るかどうか分かりませんが、この二つの仕組はウェブサービスにおける評価の設計において大いに参考になるのではないでしょうか。
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CSS組版オンラインエディタ Viola を使ってみる
- TRPG kilica 2018/1/14
InDesign で同人誌を作っていると時々、「あー markdown で記述して .css でスタイルできないかな〜」とか思ったりするのですが、markdown で書いた原稿を InDesign に流し込もうとしたのが以前の記事「InDesign 自動組版スクリプト」でしたが、今回試してみるのが Viola という markdown (html) と css を使った組版用のオンラインエディタです。
CSS組版に対応したオンラインエディタViolaとviola-savepdfのご紹介 - はるさめスープ
オンラインエディタですので、ブラウザでアクセスするだけで使えます。Adobe の Brackets (というエディタ)をベースにしているそうです。ブラウザは、たぶん印刷機能の関係で Google Chrome が推奨されています。
というわけで、さっそくですが使ってみました。幸い、先の記事のように僕のTRPGシステム『精霊戦記』はもともと markdown で書いていますので、なんとコピペするだけで試せます(笑)。ちなみに、マニュアルっぽいものが見当たらないため、手探りで使ってみています。基本的なところから間違ってるかもしれませんのであしからず。
さて、『精霊戦記』の markdown の一部をコピペして、 Viola の印刷メニューで試してみた結果がこちら。
おお、なんと……単に html を印刷しただけに見えますね(笑)。読み込んでいるスタイルシートを確認すると、どうもこのスタイルシート(https://editor.viola.pub/thirdparty/github-markdown.css)では印刷組版用のスタイル指定はされていないように見えます。そこで、デフォルトで用意されている main.css を追加で読み込むようにして印刷した結果がこちら。
やりました! えー、一見変わってないように見えますが、2ページめと3ページ目の境目を見比べてみてください。最初の結果は、2ページめの最後に「精霊力」という見出しが来て、その本文は3ページ目になってしまってます。一方、main.css を読み込むと、「精霊力」という見出しが3ページ目の頭に表示され、見出しと本文がまとまってます。ちょっと組版っぽくなっています。
Before
After
段組みなどもやってみたいところですが、僕の css 力では難しそうなので、解説書を買って読んでみようかなと思います。取り敢えず今回はこんなところで。