コミックマーケット80 サークル参加報告(1)事前準備編

TRPG kilica 2011/8/15

さんざん宣伝していましたのでご存知かと思いますが、コミックマーケット80にサークル参加してきました。8/12(金)西つ10a「RT研究会」です。

自分が申し込んでのサークル参加は初めて(売り子はしたことある)で、『TRPGシナリオ作成の道具箱』というTRPGのシナリオの作り方を解説した本を頒布しました。

初参加で、それほど人が集まるジャンルでもなく(男性向けとか東方に比べて、ですが。でも熱心な人はたくさん来ますね)、売るものもお固い内容で、しかもTRPGサークルの島から何故か微妙に外れてる、と条件はあまりよろしくない。
なのですが、つい100部も刷ってしまいました。電話の注文で、「100部くらいで」(これで確定とは思ってなかったり)と言ったのですが、その直後「う、やっちゃった」と思いました。友人に聞かれて部数を答えたら「そんなに刷ったの?(アンタ、バカァ?みたいに)」と言われたり「まあいいじゃん、趣味なんだから」とか慰められたりもしました。たくさん刷ってその後、在庫地獄に悩まされ黒歴史指定になった例も身近に知っています。ブルブル。

さて、事前の販売シナリオは3通り。
一番可能性が高いと思っていたのは、知り合いぶん含めて50部前後売れるというシナリオ。これならかろうじて100部刷った面目が立つかな、と考えていました。知り合い分を20冊くらい見込めたので、なんとか30冊くらいは売れるんじゃないかと、マーケティングも頑張ったし!
二番目のシナリオは、あまり考えたくなかったのですが30部ちょっとくらいの売れ行き。知人分を除くと実質10部程度。真っ白に燃え尽きそうです。でもありえない数字ではありません。
三つ目のシナリオは、マーケティングが功を奏してなんと、70部を越える売上達成、です。大手を振って故郷に帰れるというものです。

その(2)につづく

TRPG同人誌マーケティング(6)おまけ:広告効果

TRPG kilica 2011/8/10

コミックマーケット80で出す同人誌『TRPGシナリオ作成の道具箱』を題材にした同人誌マーケティングのお話、その六です。

今回は、今回の広告の結果についてご報告したいと思います。

今回出した広告は2種類、Facebook と AdWords(Google)です。

Facebook広告については、今まで触れませんでした。僕自身、出すのは2回目でよくわかっていない(解説できない)ですし、Facebook 上で活動しているTRPGユーザはまだまだ少ないと見ているからです(TRPGで検索してみるとわかる)。

Facebook広告の特徴は、ユーザの属性によって表示を絞れる点です。Google の AdWords は検索キーワードを見てそれにあった広告を表示しますが、Facebookではユーザのプロフィール(年齢、住んでいる場所、性別、趣味など)によって、広告を表示しています。広告出稿の際に、どんなプロフィールのユーザに広告を出すか、設定します。
広告出稿自体は、Facebookには珍しくそれほど難しくありません。ただ、趣味で絞り込もうと思って趣味の欄に「TRPG」と入力するのですが、一向に受け付けられた様子がありません。バグってるっぽい。やれやれですが、趣味で絞り込むのは諦めます。そうなると、今回のケースではそれ以上絞り込み要素はなさそうです。地域でも、年齢でも、性別でも絞り込む必要は感じないからです。というわけで、日本全国のFacebookユーザにばばーんと広告表示です。

広告を出したのが7/30で、8/7までの1週間ちょっと、広告を出していました。Facebookのレポートによると、この間に3万人弱のユニークユーザが広告を見て、55人が広告をクリックしました。広告費は1700円ほど。このクリック数は、予想を大幅に超えていました。数名がクリックすればいい方、と思っていました。当初コミケ終了までを予定していた広告を8/7で打ち切ったのは、そういうことです。ええ。やばい

あとで述べるAdWordsに比べると圧倒的なクリック数ですが、広告効果は実質的には非常に薄い、その割に金がかかるんじゃないかというのが感想です。なぜなら、広告をクリックした人のうち何割かは広告先のページを見て「いいね」ボタンを押してくれてるのですが、どう見てもTRPGとは縁がなさそう、どころか、日本語が分かっているかどうかすら怪しい人たちが7割以上を占めています。これは実際のビジネスで使う場合も効果測定には気を付けないといけないなと思いました。

そんな微妙なFacebook広告ですが、たくさん「いいね」が集まった結果、Facebook上に作った「TRPGシナリオ作成の道具箱」サポートページに独自URLを設定できるようになりました。作ったFacebookページに25以上の「いいね」が集まると、独自URLを付けれるようになるのです。
というわけで、https://www.facebook.com/trpgtoolbox というURLを設定しました。

次に、GoogleのAdWordsの結果を見てみます。

Google AdWords は、こちらも7/30に出稿し、現在も表示させています。
キーワードは、「TRPG、 同人、同人誌、コミケ、C80、コミケ80、シナリオ、作り方」を組み合わせてだしています。

その結果、今日までに約3000回の表示、14回のクリックがあり、300円ほどの広告費がかかりました。こちらはだいたい想定したとおり。
キーワード的には、「TRPG」が表示/クリック数共に9割ほどを占めます。他は「TRPG コミケ」「TRPG C80」が1〜2クリックあるのみです。
ただ、これらのクリックをした人にはは非常に強い宣伝効果を持っていると予想できます。検索で「TRPG コミケ」と打っているわけですから、まず間違い無く「何かTRPG関係の同人誌はないかな〜」と探していたはずです。後は広告先の僕のコンテンツに魅力があるか、ニーズにマッチしているかという問題です。

さて、今回は趣味の本に対して趣味で広告を出しているので費用対効果など全く考えていませんが、真面目に使おうという場合は必ず考えなければなりません。
例えば、Googleの広告を考えてみましょう。AdWords 広告費に300円ほどかかりましたので、これを上回る売上増がなければなりません。仮に1冊100円の利益があるとすると、AdWordsをクリックしたユーザのうち3人以上が買ってくれれば、おおむね広告を出して効果があったと言えます。どうでしょう、僕の感覚では、14人のうち3人くらいは買ってくれるんじゃないかな、と見ていますが。

一方、Facebook は正直絶望的です。Facebookを見て知ったという人が17人いなければなりません。やはり今回は絞り込み機能がバグってるっぽかったのが痛い。

なお、注意しなければならないのは、Facebook では、広告を見てクリックして終わりではない、という点です。広告先のページを見て「いいね」ボタンを押すと、ボタンを押した人の友だちにも「TRPGシナリオ作成の道具箱」のページが宣伝されることになるのです。ボタンを押した人に100人友だちがいれば、その100人に伝わることになります(本当は、もうちょっと複雑ですが)。これは、うまく回れば恐ろしい宣伝効果を持つことになります。

TRPG同人誌マーケティング(5)おまけ:AdWords表示回数

TRPG kilica 2011/7/31

コミックマーケット80で出す同人誌『TRPGシナリオ作成の道具箱』を題材にした同人誌マーケティングのお話、その五です。

基本的な内容は前回までで書きましたので、以後おまけです。

昨日から掲載を始めた AdWords ですが、一日経過して表示回数やクリック数が出たので参考にご紹介しましょう。

 

キーワード/クリック数/ 表示回数
TRPG/ 0 /232
シナリオ作成 /0/ 3
trpg 同人/ 0 /12
TRPGコミケ /0/ 5
TRPG 同人誌 /0/ 26
TRPG コミケ80/ 0/ 0
TRPG C80 /0/ 0
TRPG シナリオ 作り方 /0 /5
 
クリック数は合計0でした。直接的な広告の効果は今のところ出ていません(表示はそれなりにありますので、「目に止まった」という効果はあるかもしれません)。残念な結果ですが、そのかわりコストもゼロです。
"TRPG"のキーワードが多いのは当たり前として、やはり "TRPG 同人誌" のキーワードがそこそこあります。"TRPG シナリオ 作り方"、"TRPG コミケ" は少ない。僕がSEO順位確認のために検索した時ので全部かもしれません ^^;;

ちなみに AdSense といって、Google の検索結果画面ではなく、一般のサイトの中に埋め込まれるアフィリエイト的な広告もあり、そちらを加えると表示回数はグッと上がる(その代わりクリック率はグッと下がる)のですが、そちらはまだ集計結果が出ていません。

  • 同人誌マーケティング(1)
  • 同人誌マーケティング(2)SEO
  • 同人誌マーケティング(3)広告
  • 同人誌マーケティング(4)ソーシャルネット
  • 同人誌マーケティング(5)おまけ:AdWords表示回数
  •  

     

    TRPG同人誌マーケティング(4)ソーシャル

    TRPG kilica 2011/7/30

    ※labo の方に「TRPG同人誌マーケティング」として読みやすくまとめています

    コミックマーケット80で出す同人誌『TRPGシナリオ作成の道具箱』を題材にした同人誌マーケティングのお話、その四です。

    今回はソーシャルネットワークを使った PR について。ただこれは、捉えどころがないというか、当たるとでかい効果があるのですが、狙って当てるのが難しく、たぶん読んでいただいても「理論はわかった」というところに落ち着くような気がします。僕自身、経験ないですし苦手なので、歯切れが悪いことになっています。

    なお、現時点では Facebook の利用者はまだまだ少ないと感じますので、主に Twitter を想定してお話をします。

    Twitter や Facebook を使っている方はある程度実感できているんじゃないかと思いますが、ちょっと人の興味をひくツイートを書くと、フォロワーがリツイートしてくれて、それを読んだうちの一人でもリツイートするとさらにその先のフォロワーに広がって、とあっという間に膨大な数のユーザに広がっていきます。基本的には、この伝播力を宣伝に利用します。

    さて、この伝播力を利用するには次の二つの方法があります。

    • 自分でツイートして、自分のフォロワーに広めてもらう
    • 同人誌紹介ページにツイートボタンを設置して、ツイートしてもらう

    最初の方法は、TRPGの好きなフォロワーがある程度すでにいる人でなければ効果がありません。フォロワー数0の人がどんなにつぶやいても、リツイートされることはないのです。

    ではもしあなたにある程度のフォロワーがいるとして、どんなことを書けばよいでしょうか? 同人誌の宣伝と言っても140文字で伝えられることってありきたりになっちゃうしなあ、というのがいざ書こうとしたときの本心ではないでしょうか。僕はそう思いました。はい。

    そこで僕がとった方法は二つです。
    一つは、ありきたりでも直球の宣伝ツイートを出します。僕の場合は、「TRPGのシナリオ作成を解説した同人誌を出します。詳しくは http://trpg-labo.com/...」みたいな感じ。まあ興味があってリツイートしてくれる人が入れば儲けもん、くらいな気持ちで。反応がなくても、外部リンクの一つにはなります。
    もうひとつは、同人誌とは(直接)関係ない、けど人の興味を引けそうなコンテンツを作って、それをツイートしました。ツイートのリンク先を読むと、同人誌の宣伝も一緒に載っているわけです。はい、まさしく、いまあなたが読んでいるのがそれです。

    ところでソーシャルネットの伝播力は強力なのですが、持続力に欠けます。あっという間に他のツイートに埋れていきます。1日どころか、状況によっては半日も経つともう古いという感覚を覚えるほどです。
    なので、何回か渡ってツイートしたほうが良いでしょう。ただ余りこまめに、同じ情報を流すとウザがられますので、数日置きにするとか、違う情報を出すようにします。

    二つ目の方法は、フォロワーがいない人でも実践できます。あなたの同人誌を紹介したページに、ツイートするためのボタンを設置し、そのページを読んで気に入った人にリツイートしてもらうのです。『TRPGシナリオ作成の道具箱』のページにも左上に設置してありますね。

    別にこのボタンがなくてもツイートはできますが、ツイートする人の手間を少しでも省くのが実に効果あるのです。最近のブログだと、何もしなくてもツイートボタンがついてたりするかもしれません。そうでない場合でも、ツイッターがボタン設置用のコードを生成してくれますので、それを貼りつけるだけのことです。

    この方法の問題点は「どうやってそのページを観てもらうのか?」というのと「ページを見てもらったとしてツイートしてくれるの?」という二点です。
    最初の問題点は、SEOや広告と組み合わせてみてもらうことになります。フォロワーがいない状態では、ソーシャルネットで完結するのは無理です。
    二つ目の問題は、基本的にはツイートしてもらえるような立派なコンテンツを作ることです。もともとこの連載の主旨はあくまでも「いい製品なのにPR不足で売れないのをどうするか」であって、決してあなたのダメな商品をPR力で無理やり売

    すみません。えっと、何でしたっけ。そうそう、こんなのはどうでしょうか。「このページをツイートしてくれた方に漏れ無く、会場で素敵なおまけをプレゼント」。プレゼントなんて用意する時間ない、という場合は、もっと直接的に同人誌の値引きでもいいでしょう。誰がツイートしてくれたか、は TOSPY のようなサービスを使って割り出せますが、実のところどれほど網羅されているのか確認していませんので自己責任でどうぞ。まあ「リツイートしましたのでおまけください」と申告してもらう方法でいいような気もします。

    さて、以上ですが、いかがでしたでしょうか。少しでも参考になれば幸いです。

     

    TRPG同人誌マーケティング(3)広告

    TRPG kilica 2011/7/30

    ※labo の方に「TRPG同人誌マーケティング」として読みやすくまとめています


    コミックマーケット80で出す同人誌『TRPGシナリオ作成の道具箱』を題材にした同人誌マーケティングのお話、その三です。その一はこちらその弐はこっち

    今回は広告、それも検索連動型広告、AdWords です。検索連動型広告とは、ググッたときに上や右カラムに出てくる3行くらいの広告のことです。

    SEOで宣伝するには頑張らないとダメで、というか頑張ってもダメなことが多いのですが(競争が激しい「保険」とか「SEO」(笑)とかは頑張っても難しい。TRPG関連は割と簡単)、それをすっ飛ばしてお金の力で解決するのが検索連動型広告です。日本では、Google の AdWords/AdSense と、Yahoo! のスポンサードサーチがシェアを持っています。ふだんネットを余り使わないユーザがターゲットであれば、Yahoo! のほうが効果があると言われています。今回は僕が慣れている Google で。

    通常の広告というと、とても個人が手を出せる金額ではありません。ネットでもYahoo!のバナーなんかだと1週間で数百万円とか言う話も聞きます。

    しかし、今からご紹介する AdWords は、ロングテールの理論を使ったもので大変安価です(マイナなキーワードなら)。ちょっとしたお小遣い(数千円)でも出稿可能で、成果報酬型なので広告がクリックされなければお金はかかりません。支払上限は必ず指定しますので、いつの間にかクリックされまくってめちゃくちゃな請求が来ることもありません。同人誌を早めに印刷所に出して、早割りで浮いたお金で出せるレベルです。がんばれ。

    検索連動型広告では、「どんなキーワードで検索があったときに広告を表示するか」をまず指定します。これは概ね、SEOで検討したキーワードと同じです。SEOで上に上がってこないキーワードがあったら、そちらを優先して広告出稿しましょう。

    今のところTRPG関連のキーワードは無人の野を行くが如しです。試しに「trpg」や「trpg 同人誌」でググッてみてください。僕が出した広告が表示されるだけではないでしょうか(※コミケ80終了までしか出さない設定です)。ああ、ここを読んでいるよい子の皆さんはクリックしないでくださいね、課金されてしまいます(笑)。このサイトを知らない方向けの広告なので、既にここを読んでいる皆さんはこの広告の対象ではないのです。

    これはチャンスです。今なら安く、目立つ広告を出せるのです。

    また、AdWords には広告を出さなくても便利に使える「キーワードツール」というのがあります。前回 SEO の手順解説でもご紹介しましたね。検索ボリュームを調べることができるツールです。AdWords自体は無料で利用できますので、「広告まではねえ」という方も AdWordsアカウントだけでも作っておき、SEOのためにこのキーワードツールを利用されるといいかと思います。

    adwords keyword

    ちなみにこのAdWords、ビックリするくらい高機能なのですがその分概念を覚えるまでやや時間がかかるかもしれません。薄くてもいいので解説本を買うか、解説サイトを探してください。細かいところでは変更が結構入るので、新しいもののほうがいいと思います。

    TRPGとAdWordsについてはこちらも。

    TRPG Hacks! AdWords

    TRPG同人誌マーケティング(2)SEO

    TRPG kilica 2011/7/30

    ※labo の方に「TRPG同人誌マーケティング」として読みやすくまとめています


    コミックマーケット80で出す『TRPGシナリオ作成の道具箱』を題材にした同人誌マーケティングのお話、その二です。その一はこちら

    まずはネットPRの基本、SEOを頑張ってみます。

    SEOとは、Search Engine Optimization の略で、「検索エンジン最適化」などと訳されます。要するに、適切なキーワードでググったときに上位に表示されるよう頑張る活動です。

    SEO でまずやるのは、検索キーワードの狙いを定めることです。どんな単語で検索したときに上位表示されることを狙うか、ってことですね。

    今回は『TRPGシナリオ制作の道具箱』ってことで、TRPGのシナリオの作り方を説明した本の宣伝です。単純に考えれば、まずは「TRPG」「シナリオ」「制作」「作り方」あたりがキーワードの候補になります。TRPGに興味のない人にすすめる内容ではないですからね。逆にこれらのキーワードで検索してくれる人であれば、非常に食いつきがいいことが予想できます。

    ところで、今回の「本」はちょっと特殊で、同人誌です。それも、コミックマーケット80で売ろうとしている本です。ですので、「コミケ」「同人誌」などもキーワード候補となります。「TRPGの同人誌何が出るかな〜」と思ってググった人に表示出来れば、これまた買ってくれる可能性がとても高いといえます。

    こんな感じで、どんな人が、どんな目的で、検索しそうか、ストーリーを想像してキーワードを決めます。一つ目の候補の場合は、「TRPGのシナリオの作り方を知りたいと思っている人が検索して見つける。”お、今度コミケでこの本が出るんだ、よし買いに行こう”と思う」。二つ目の候補の場合は、「今度コミケでTRPG関係の同人誌は何が出るのかな。”お、シナリオの作り方の解説本が出るんだ。珍しいな。500円だし、買っておくか”」という人を狙っています。

    本格的にやろうとすると、ターゲット属性(この場合は全予算・TRPGの優先度・プレイヤかマスタか・TRPGの経験など。一般的には年齢・性別・地域・収入・家族構成など)ごとにどんなストーリーが考えられるか分析して、その中から有望そうなターゲットに絞ってキーワードを決めるのですが、そこまでやっている時間があるかどうか分からないので今回はそこまではやりません。

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    このようにしてキーワードの候補が出たら、それを精査します。例えば「シナリオ制作」がいいのか「シナリオ 作り方」が良いのか。「同人」が良いのか「同人誌」が良いのか、といったことです。全角半角、大文字小文字や多少の表記のズレは Google が吸収してくれますが、似たような言葉でも検索ボリューム(どれだけの人がその言葉で検索しているか)は結構違ったりします。一般には、検索ボリュームの多いほうがそれだけ多くの人の目に触れるので良いキーワードと言えます。
    この検索ボリュームは、Google AdWords のキーワードツールを使って簡単に調べることができます(AdWordsについては後のエントリで紹介予定)。たとえば、「trpg」というキーワードは現在月間49,500回検索されていることが分かります。「シナリオ制作」だと140件、「シナリオ 作り方」だと720件。「シナリオ 作り方」の方が5倍くらい検索数が多いことが分かります。ただ、これに「trpg」を入れると……。
    関係ありませんがちょっと面白かったのは、「TRPG+システム名」で検索数が多いのはクトゥルフと女神転生でした。ソード・ワールドやダブルクロス、D&Dではないのです。なぜでしょう? それはたぶん、「trpg」が入っているからです。クトゥルフも女神転生も、TRPG 以外の小説やゲームが充実しているタイトルです。なので「クトゥルフ」で検索をかけるとTRPGと関係の無いページが沢山出てしまうのでしょう。それで「trpg」という限定をつけて検索する人が多いのでしょう。

    こうしてキーワードを決めたら、そのキーワードでググッたときに上位(できれば1ページ目)に表示されるよう頑張ります。一般にSEOというとこちらをイメージする方が多いかもしれません。頑張り方には大きく二つあって、

    • コンテンツを充実させ、キーワードをページの中に埋め込む
    • 宣伝ページに対する(外部)リンクをたくさん貼る

    です。ただ、どちらもやり過ぎちゃうとグーグル先生にスパムと思われてしまいますので、程々に。

    さて、我が『TRPGシナリオ作成の道具箱』ですが、「TRPG シナリオ 作り方」で現在10位に位置しています。最初ページを掲載した7/24時点では50位くらい(SEO的にはかなり話にならない順位)だったので、かなりの成果です。ほか、「TRPG シナリオ制作」で6位、「TRPG シナリオ作成」で14位です。どマイナーなキーワードなので結構簡単にあがります。イージーモードです。

    何をやったかというと、表紙にあたるページ「シナリオ」「作り方」などのキーワードを含んだ文章を載せました。SEOの基本は有益なコンテンツを作ることです。今回は、同人誌の内容をまるっと載っけていますので、その効果もあったかもしれません。そこまでしないにしても、同人誌の特徴やウリ、目次を載せれば、自然とキーワードが含まれるはずです。

    SEOのもうひとつの柱、リンクに関しては、TRPG Search, Twitter, TRPG SNS, Facebook, TINAMI, Twitcmap などで宣伝がてらリンクを張っています。Google 先生は、基本的に「外部(別ドメイン)からリンクが沢山付いているサイトは注目度が高い重要なサイト」と考え検索結果の表示を上位にします。本当は、ブログやホームページを書いている人に見てもらって「これはいい」とリンクを張ってもらうのが正統的なやり方ですが、ウザがられない程度に外部のポータルサイトに宣伝したいサイトを登録してやります。なんとも卵と鶏みたいですが、そうしないと、そもそもブログやホームページを書いている人の目に止まりませんからね。

    さて、検索順位には外部リンクが重要と書きましたが、内部リンクも意味が無いわけではありません。内部リンクは、検索エンジンに「なんについてのページか」を伝えることができます。どういう事かというと、「TRPGシナリオ作成の道具箱」にリンクを貼ると、google先生はリンク先のページのことを「trpgとシナリオと作成と道具箱に関するページなんだな」と理解します。「コミケ80のTRPG同人誌」にリンクを貼れば、「コミケ80とTRPGと同人誌に関するページなんだな」と理解します。そう、このブログも、SEOの一環だったりするのですよ。

    キーワードの一つ目のグループはこのように順調ですが、もう一方の「TRPG 同人誌」関連は今ひとつふるいません。こちらのキーワードは途中で気づいて、7/27あたりから対策を始めたので、効果が出るのにもう少しかかるのかもしれません。「TRPG 同人」で47位、「TRPG 同人誌」で59位、「TRPG コミケ」で45位。「TRPG コミケ80」は健闘していて5位!です。「TRPG 同人誌」で上に行きたいところです。

    さらっと書いていますが、ここも重要です。検索結果の順位を測って記録することです。やり方は、キーワードでググッてみて何番目に表示されるかを記録するだけです。なお、最近グーグル先生はパーソナル検索という余計な機能を入れてきて、グーグルアカウントでログインしていると検索結果が変わってしまうことがあります。普段使わないブラウザで検索するなどしてください。

    とりとめもなく書き連ねましたが、簡単にまとめますと、

    • 検索する人のことを想像してストーリー化し、キーワードを絞り込もう
    • AdWords のキーワードツールで、検索ボリュームを確認しキーワードを決定しよう
    • 同人誌紹介ページのコンテンツを充実させ、キーワードを埋め込もう
    • ポータルサイトに登録し、外部リンクを貼って検索順位をあげよう
    • ブログなどでも同人誌を紹介し、リンクにキーワードを埋め込もう
    • キーワードごとに検索順位を測定し、順位が上がらなければキーワードの数や位置を変えたり、外部リンクを強化してみよう

    といったところです。

     

    TRPG同人誌マーケティング(1)

    TRPG kilica 2011/7/30

    ※labo の方に「TRPG同人誌マーケティング」として読みやすくまとめています 

    コミケ80に出す同人誌『TRPGシナリオ作成の道具箱』も無事書きあがったので、マーケティングの真似事みたいなことをしています。
    どんなことかというと、会場に来る前に知ってもらう、興味を持ってもらう、サークルチェックに入れてもらい、最終的には会場で買ってもらうための活動です。

    「宣伝・広告」というと、昔でしたらチラシ・ポスターだったり、テレビのCM、雑誌広告だったりしたのですが、とても個人が趣味でやるものではありません。

    でもいまはネットがあります。SEOと広告連動検索(Google の AdWords)、そしてソーシャルネット(Twitter, Facebook, mixi など)です。これらもプロに頼むとどひゃーって値段になったりするのですが、素人でもほんの一冊二冊買って勉強すればそれなりにやっていけます(競合少ないし)。やってるとゲームみたいで結構楽しい。

    「同人誌でそこまでするの?」と思われる方もいるかも知れませんが、これが結構楽しいのです。SEOで順位が上がったり下がったり、「あのリンクが効いたに違いない」とか、「なかなか1ページ目に行かない」とか。モチベーションとしてはこの楽しさです。

    まあせっかく作ったのですから、たくさんの人に手にとってもらいたいです。仕事でも、物はいいんだけど PR やパッケージングが下手で売れてない製品とかたくさん見ました。同人活動は仕事ではありませんが、そのへんまで含めての活動だと思ってます。

    と・は・い・え、実は効果なんて知れてるだろうな、とも予想しています。SEOや広告連動検索も、検索してくれる人がいなければ始まりません。TRPGというキーワードを入れて検索してくれる人っていかにも少なそうです。多分、数冊売上が増えれば良いほうじゃないかと。そういう意味では、ソーシャルネットのほうが有望そうな気がします。

    あと問題なのは、効果測定です。会場は戦場なので、どのマーケティング施策がどれだけ効果あったのか、悠長にアンケートとってられないだろうなと。1回こっきりの販売なので、「宣伝しなかったときとの比較」とかもできないし。

    でもモチベーションは楽しさなので、あまり気にせずレッツトライです。

    FEAR シナリオの分析

    TRPG kilica 2011/6/26

    コミケ用原稿の参考資料にしようと思い、先週 FEAR系(と言っていいのかよくわかりませんが)のシステムのシナリオをいくつか読んでいました。ちなみにまともに遊んだことはないので、あくまでもシナリオを読んでの感想です。読んだのはDX2、 アルシャードガイア、ビーストバインドの各公式シナリオ。

    まず感心したのが、シナリオのフォーマットがきちんと統一されている点。もうちょっとシステムによってブレがあるかと思ったのですが、どのシステムのシナリオでも、各シーン、解説・描写・セリフ・結末の四つの要素で記述されています。

    今回の僕のコミケでの出し物は、ゲーム的に面白いシナリオを作りましょう、というテーマなのですが、その観点からFEARの各シナリオを見ると……これまたびっくり、全く内容が無い!見事なまでに。唯一、最後の戦闘くらいのものです。それ以外のシーンは何かというと、ひたすらクライマックスシーンにPCたちを向かわせるための動機付けに使われているのです。ちょうど、ビジュアルノベルでエンターキーを押して先に進めていくみたいな感じ。

    でまあ原稿の参考には全くならなかったのですが、面白いなとも思いました。なんでこんな作りになっているのか、というのを、断片的に伝え聞くコンセプトと付き合わせると納得いくところが多い。

    一つは、「コンベンションなどで事故らない」という方針です。「事故」というのは多分、セッションの途中で詰まってしまったりすることを言うんだと思います。よくありますね、パーティがうまく情報を手に入れられなかったり、PCが「俺そんなの知らないよ」と言い出して進まなくなったり。その点、FEARのシナリオであればシナリオに書かれているとおりふんふんと進めていけばクライマックスまでさらさらと流れていきますし、その途中、くどいくらいにPCの背中を後押しするイベントが発生します。

    二つ目は、「短時間、少なくともコンベの時間内で終えることができるシナリオ」という方針です。一時期「最速」とかいう売り文句を聞いたこともあります。1,2時間程度で1シナリオ、1日に数シナリオをこなすといった話も聞きました。TRPGで時間がかかる(というか時間が読めない)部分といえば、プレイヤたちが行動をあーでもないこーでもないと話し合っている部分です。1時間くらい平気で話しますね。「お、決まったか」と思ったら、プレイヤのひとりが「でもやっぱりさ」とか言い出して、議論が振出しに戻ったりすることも日常茶飯事。その点、FEARのシナリオでは悩む部分はありませんから、ひたすらシナリオを進めていくことができます。

    三つ目は、リプレイなんかで超展開というか、プレイヤがとんでもない設定を考えだしてシナリオに混ぜ込むことを許容できるという点です。FEARのシナリオでは、PCが何をやろうと、セッションはクライマックスに向かって進んでいきます。クライマックスを除けば、PCの行動とシナリオは相互作用せず、お互いにあまり影響を及ぼしません。だからプレイヤが好き勝手をやっても、クライマックスにたどり着く意思さえ持っていれば、まあ割となんとかなるのでしょう(違う?)。

    こうした方向性は、僕の趣味ではないのですが、なかなか潔く面白いなと思います。

    コミックマーケット80 参加

    一般 kilica 2011/6/12

    先週コミックマーケット80のサークル当落発表がありましたが、受かっておりました(「受かって」でいいの?)。

    金曜日 西つ10a 「RT研究会」です。

    コミケには10年以上、参加していますが、サークル参加申し込みは今回が初めて。サークル参加も初めてです(売り子での参加はあり)。

    当然、ジャンルはTRPG。昔書いた「TRPGシナリオ作成の道具箱」をベースに、シナリオ作成方法についての同人誌を出す予定です。

    とりあえず構成をねりつつ、既存のシナリオの調査/分析(つーと大げさですが)を開始。

    『戦国の家』

    一般 kilica 2011/1/6

    今回コミケで新たに見つけたのがサークル「失われたまんりき王朝」の『図説 戦国の家』と『戦国時代武家居館の復元 1 -資料編-』です。どちらも戦国時代の建築を写真をふんだんに使って解説してくれています。この写真を眺めているだけでわくわくしてきます。

    『戦国の家』の方は復元されたものも含めて、現在見ることのできる当時の建築を紹介しています。取り上げられているのは田峯城主殿、今西家書院、篠山城大書院、箱木家住宅、古井家住宅、一乗谷遺跡です。

    田峯城は近いし、雪の心配がなさそうならそのうち行ってみたいなあ・・・って御殿が貸し切りできるらしい。しかも半日1260円ってなんつー安さ。

    『戦国時代の武家居館の復元』は、資料をもとに「ありそうな武家居館」をコンピュータグラフィクスで再現しようという試みの第一歩で、元となる資料を集めてまとめたものです。完成が楽しみです。

    コミケ79

    一般 kilica 2011/1/1

    今回も行ってまいりました。いつものメンバ二人で、特に渋滞もなく順調。22:00頃出発して3:00頃ホテル到着。帰りも17:00頃出発して22:00頃帰名。

    三日間とも、凍えるほどでもなく楽なコミケでした。特に一日目は動きまわると熱く、外に出ると気持いいくらい。

    その一日目は知り合いのご厚意でサークル入場。余計快適です。調子に乗って買いすぎ。TRPG関係では「奉仕の会」が再始動したのが嬉しい限り。今回はPARANOIAではなく『クレムリン』の奉仕の会版「もえむりん」の紹介記事。お、面白そう。「もえむりん」はソ連の政治家を東方キャラに、権力闘争を人気競争に置き換えていますが、これだとAKB48バージョンとかもぴったりそう。僕はどちらの知識もさっぱりなのが難点ですが。また、いつになるかはわからないものの、PARANOIAも再開したいとのこと。Fivestar 再開とどちらが早いか?

    『地球光』『月光蝶』は「となりの801ちゃん」未収録作品集ですが、こっちのほうが面白いネタも多い気が。深い人向けということでしょうか。

    STUDIO BULL's EYE では前回なぜか買わなかった『Silver Singer』と新刊を購入。絵の方はとりたてて上手いというわけではありませんが、物語に不思議な魅力があります。古典的なファンタジーというかお伽話の風味も強い。紫堂恭子に近いかな。伏線がバッチリ決まっているとか、主人公があっと驚く解決を繰り出すとか、萌え萌えなヒロインが登場するとか、そういった派手な展開があるわけではなく、淡々と進んだかと思えば唐突に決着がついたり、あっさり敵に逃げられて終わったりと、なんとなく昔のままならないTRPG的な展開を思い出させます。なのですが、最初に書いたように不思議な魅力があります。正直、同人誌に限らず、ファンタジーを扱った漫画の中で一番と言ってもいいかも。

    クトゥルフ関連で買ったのが『そんな探索者で大丈夫か?』。12ページの薄いコピー本で、クトゥルフ初心者向けのプレイガイドとなっています。

    今回、奉仕の会と並んで久方ぶりに新刊が出たのが旧理数館、Aire Verte の『ポルトガルの風景画集』。今後はコミケにも復帰されるそうで非常に嬉しい。なぜかエルシャダイ本、しかも例のセリフのパロディではなく真面目な同人誌も出ていましたがそちらは買わず(元ネタが全くわからんので)。

    コミケ77

    一般 kilica 2009/12/29
    この冬もコミケへ。 8:15頃東の列に並んで、入場は10:20頃。いい感じでした。今年も幸いなことに暖かい一日でした。 今回は特に少数精鋭です。 『どどんとふで始める初めてのオンラインセッション』 今回一番楽しみにしていた一冊です。オンラインセッション専用ソフト「どどんとふ」の解説本。執筆はもちろん、開発者の竹流さん。いやしかしすごい気合の入り様です。これは書くのすごく大変だったはず。 それだけに素晴らしい本に仕上がっています。 『タイムリミット午後4時15分』 久々のPARANOIA同人誌です。PARANOIAではひじょーにベーシックなシナリオです(たぶん)。なので遊びやすいと思います。 『新3D CGからミニチュアを作る本』(石膏粉末工房) 夏にも買ったアイマスフィギュアD&Dミニチュアのサークルが出している HOW TO 本です。 『TRPGガイドブック ゲームマスター編』(STCP) コンベンションの開き方とかプレイヤなどに向けたガイドブックを出しているサークルで、今回はマスタ向け。 概論、シナリオ作成、セッションハンドリング、コンベンションでのマスタ、と4章構成。 『ドラゴンパスメモ4』(ろいが建設) グローランサ漫画。

    コミケで美少女フィギュアを買ってきた

    一般 kilica 2009/8/30
    台座はほぼ Small サイズだけど、背の高さは Medium クリーチャくらい。一瞬「全部一体ずつ」と言いかけましたが、まあ2,3人いれば足りるよなと思い直しました。 一体 1000円なので結構なお値段ですが、小ロットでこの値段で出せるのはすごいのかも。 石膏粉末工房 フィギュア 石膏粉末工房

    コミケ76 その2

    一般 kilica 2009/8/30
    今頃になって続きです。先週は OSC と諸々の処理で、昨日はシナリオの準備でした。 『TRPGガジェットライブラリー7 中世ヨーロッパの暮らし』(たまねぎ堂、2009夏) A5 32p の小冊子ですが、これくらいでちょうどいいかも。 『TRPGガイドブック プレイヤー編』(STCP、2008冬) 上手くまとめられています。システム紹介も、FEAR、SNE、D&D、クトゥルフなど、満遍なく取り上げられています。こういった本が簡単に入手できるようになるといいのですが。 『続・今日も街のどこかで』(浅川河畔スタジオ、2009夏) 『月夜埜綺譚』のサプリメント。ルール的なもの、固有名詞的なものは一切無く、街の様々な場所が、どのように意味づけされるか、多くの物語の中でどのような役割を果たしているかを分析して解説した内容になっています。 『もえぷれ!! TRPGもえもえぷれいや?ず(1)』(TRPGもえもえぷれいや?ず政策委員会、2009夏) TRPG関係の何かを擬人化したようなネタ本なのかな?と思って買ったのですが、こまったちゃん(女性)プレイヤ対策本だった模様。 『ヨーロッパの城 資料 外観と平面図』(Street.Master.Dragon、2009夏) ひたすら城の平面図と写真を集めた資料本です。残念ながら、写真のほうは潰れていて「なんとなく」分かる程度です。実用性が高い一冊です。 『ケルト 木の知識』(Street.Master.Dragon、2003夏) 植物の名前は絶望的に知らないのですが、『辺境警備』を読んでいて「ハリエニシダが?」と出てきたときに「ああ、あれか」とわかるようになろうと・・・したわけではありませんが、なんとなく買いました。 『TRPGのある風景(5)』(サークル欠食児童、2009夏) TRPGまんが。テーマを見つけて、話を作っていくのが本当に上手いです。TRPG系同人誌で一番のお奨めといえば、今はこれです。

    コミケ76

    一般 kilica 2009/8/15
    この夏のコミケ76も一般参加しています。 仕事でだめかとも思ったのですが、なんとか。そのかわりハードなスケジュールです。 おまけに地震で東名が一部通行止めとか。その区間は下道をとおったのですが、案の定渋滞していまして、2時間近く余分にかかりました。その区間は運転任せてほとんど寝ていたんだけど(^ ^;。 今回、b-mobile の通信を導入してみました。そんなわけで、車の中からついったを更新。リアルタイムに状況を書くような使いかたは初めてだったかも。 使った感想としては、まあ便利。速度的にはADSLなんかと比べてはっきり遅いけど、FOMA の回線なので、ほとんどのエリアがカバーされているのは大きいです。高速からでもだいたい問題なし。 さて一日目は、そこそこ気合いを入れて8時すぎに開場到着。冬は9時過ぎに着いてめためた並ばされたのでいっそ早くいくことに。 といってもこの日は特に買う目当てもないんだけど企業を適当にぶらぶら。サンリオが変なの出してましたね。 夕方18:00からは、高橋さん、てぃあごさん、トラトラさんと御徒町の秋吉とい う鶏串の店で夕食。ここはおいしかった。串をなめていましたね。で皆さんビールとかも飲んで、一人2000円ちょっと。安い。 この集まりがなければこの夏は来なかったかもなのですが、TRPGの雑談や、近況とかトラトラさんの新刊の話とか。トラトラさんの人望で続いている会といえるでしょう。 20:00過ぎに店を出て、次は上野駅のパブ兼喫茶店でおしゃべりの続き。 結局、23:00すぎまで話し込んでいました。 前日が遅かったし、ろくに寝ていなかったので、二日目は10:00過ぎに会場着。 ゆりかもめから西館の行列をみたら二つ目の橋まで延々行列が伸びていてぎょっとしました。こりゃ並ぶと2時間くらいかかりそうだと思って、東へ並びに移動。10:30まえに東館駐車場の列に並び、11:00前には会場に入れたので大正解。しかし、異常に思えるほど混雑していました。 しかし、TRPGはいつも通り空いていて、トラトラさんのところやはるおさんの所を回ってきました。資料系で面白そうなのが何冊か。 しかしトラトラさんの漫画は面白い。今回TRPGだけでなくメイド喫茶体験記本(?)も買ったのですが、こっちも面白いんですよね。まあネタまみれのメイド喫茶だったようなので、こちらは話には困らないのかもしれませんが。 商業誌でも、こういった味のある漫画を書いている人はごく少ないので、本当に毎年楽しみです。

    コミケ75

    一般 kilica 2008/12/31
    いってきました。 今回も箇条書き。
    • 例年通り、TRPGは1日目。ただ、今回は東館で、隣が旅行ジャンル。旅行本をたくさん買ってしまいました。
    • 今回、行きはいつもの I氏と、それからラガドーンの後輩 S が同行。S は初参加。事情が会って一日目だけ参加だが目いっぱい回ったみたい。
    • 初日終了後は東京のゲーム作る集団で忘年会 in 品川。
    • 『電源不要同人クロニクル』(thenextagamers、2008冬)同人誌発行状況調査
    • 『Arkham Magazine』(アーカムハウス、2008冬)クトゥルフシナリオ
    • 『ウォー・ロック Chronicle.3』(トレカ番長、2007夏)ウォーハンマー、FF
    • 『ウォー・ロック Chronicle.4』(トレカ番長、2008冬)ウォーロック誌、T&T、ゲームブック
    • 『今日も街のどこかで』(浅川河畔スタジオ、2008冬)現代日本シナリオ作成の補助
    • 『パッフェルベルの鐘TRPG』(ぱがね、2008夏)錬金術をテーマにした同人TRPG
    • 『アイルランド紀行』(聖魔騎士団、2008冬)旅行記
    • 『南イタリア アグリツーリズモの旅』(Celtect、2007冬)旅行記
    • 『地球の萌え方 ヨーロッパ』(Choco Usagi, 2007夏)旅行記まんが
    • 『地球の萌え方 イングランド(再録)』(Choco Usagi, 2008夏)旅行記まんが
    • 『地球の萌え方 ドイツ』(Choco Usagi, 2008夏)旅行記まんが

    コミケ74

    一般 kilica 2008/8/18
    この夏も行ってきました。簡単に要点のみ。 Hobgoblin Beer
    • 1日目はやたらと混んでいた。9時前に会場に着いたが、入場できたのは11時。二つ目の橋の途中に並ぶことに。
    • 1日目、2日目は猛暑。二日目は、雨対策(なんと雨が降るという予報だったのだ)に持っていった傘を日傘にしなければやばかったかも。
    • 3日目は、会場内は例年ほどの混雑はなかった。この日は一日中、日がさすことはなく、たいへん快適だった。
    • TRPG関係では、グローランサ関係がほぼ完全に消えていた。寂しい。
    • Grim という TRPG を紹介した小冊子を読んで面白そうだと思った。
    • 『ジム亭通信』を読んで、アーカムホラーも面白そうだと思った。
    • ゲームブック『ソーサリー』の漫画が二種類出ていた
    • 15日は夕方から、高橋さんトラトラさん、てぃあごさんとイタリア料理&カフェ。大変おいしゅうございました。
    • 16日の夜は、浜松町の貿易センタービル地下にあるビアキッチンあおしまという店に適当に入って食事。大変おいしかった。各国のビールの種類がやたらと多く、同行者は「ホブゴブリン」というのを注文していた。
    • 六本木ヒルズを外から眺めました。面白い空間でした。
    • 六本木のTSUTAYAが非常に面白かった。また行きたいなあ
    • 三日目の帰りはタイミングが良かったので水上バスを利用。300人くらいの待ち列ができていたが、500人くらい乗れるらしい。座れたし。日の出に到着すると、JRの女性の乗務員がアナウンス。「日の出桟橋に到着しました。後方のデッキからお降りください。なお、お降りの際は、戦利ひ……」 (船内、大笑い) 「……お降りの際はお忘れ物の無いよう、ご注意くださいませ」

    『となりの801ちゃん(3)』

    一般 kilica 2008/7/19
    となりの801ちゃん 3 (Next comics) (Next comics)
    小島 アジコ
    宙出版
    売り上げランキング: 99
    おすすめ度の平均: 2.0
    2 少し
    1,2巻の頃ほどではありませんがまあ面白い。「そうか、これが出典だったのか」と(いらん)知識のが幾つか増えました。「俺、参上」とか

    2007年冬コミ同人誌(1)

    一般 kilica 2008/1/20
    ちょっと気分転換に冬コミで買ってきた同人誌を見ていました。 TRPG 関係では「これは!」というものは少なかったのですが。 【タイトル】 TRPGって、何だろう(Schizoid Fox magazine 特別号) 【サークル/執筆者】 Schizoid Fox 【発行時期】2007夏 【URL】 http://www.schizoidfox.com/ 【評価】★★★★ 【紹介者】 氷川 霧霞 【紹介内容】 気合の入ったボードゲームを出しているサークルさんですが、今回はTRPGに関する考察。 思索を重ねるのではなく、各システムでどう定義されているかを拾い出し、それぞれ特徴的な部分にコメントする、という方法で「TRPG とは何か」に迫ろうとしています。実に30弱のTRPGのルールブックに書かれている定義を拾い出している労作。 【タイトル】 ソロモンの七十二柱の悪魔 【サークル/執筆者】 :IzFACT 【発行時期】2007冬 【URL】 http://izfact.net/ 【評価】★★★★★ 【紹介者】 氷川 霧霞 【紹介内容】 ソロモンの七十二柱の悪魔の紹介ですが、すべてにイラストがついているところが圧巻です。 リンク先のサイトでも見れます。 【タイトル】 SILENT RUINS / 離島の戦争遺跡 / 神岡鉱山 【サークル/執筆者】 株式会社インディヴィジョン 【発行時期】 【URL】 http://www.indivision.cc/ 【評価】★★★ 【紹介者】 氷川 霧霞 【紹介内容】 3冊の同人誌です。社会派っぽいタイトルが並んでいますが、廃墟の写真集です(^ ^;。 プチ廃墟ブームとかいう噂も聞いた気がしましたが、コミケでも3,4サークルがありました。 中でもここは人だかりができるほどの盛況ぶり。人気の無い寂れた風景はど?んと心に来るものがあります。

    冬コミ 儀式回路さん参加

    一般 kilica 2007/11/28
    夏コミの同人誌紹介で取り上げたサークル儀式回路さんが冬コミも参加されるそうで,『此花咲哉』と新刊も出すそうです。 気になっていた人で夏買い逃した方はチャンスです。