氷川 TRPG 研究室 / trpgtoolbox
dungeon/04/building
_ 舞台
本書のはじめに、「ダンジョン」が指し示すものとして地下牢にとどまらず洞窟、館、砦など、危険な「敵」のいる閉鎖的な空間全般を対象としました。
ここまでは、単に「地下迷宮」として自由気ままにダンジョンを設計してきましたが、そろそろ別の建造物も舞台として選んでみましょう。
ところで、舞台を、貴族の館、打ち捨てられた古代の塔、底知れぬ自然の洞窟などに変えることにはどんな意味があるのでしょうか?
一つには、雰囲気ががらりと変わります。ゲーム的にはなんの関係もありませんが、雰囲気というのも、TRPGのとても大切な部分です。
舞台を変えることのもう一つの意義は、プレイヤたちがシナリオの展開を予測する手がかりとなる点にあります。
砦や館のような建造物であれば、外から見ておおよその大きさは分かりますので、中にどれくらいの部屋があるか想像がつきます。
また、(人間が建て生活する場であれば)巨大な怪物は住んでいないだろうと予測できます。
館であれば、入り口や窓がいくつかあるはずで、プレイヤたちは事前に外から偵察しようと考えるかも知れません。
このように、舞台が変わると、プレイヤたちは常識と想像力を働かせてダンジョン攻略の手がかりを掴むことができます。
逆にシナリオ作成者としては、そうしたプレイヤたちの想定をうっかり潰してしまわない要注意を払わなければなりません。
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Last-modified: 2011-10-25 (Tue) 23:33:54 (JST) (3372d) by kilica