"Ars Magica" の名前のとおり,魔術に関するルールは非常に充実しています。
ファンタジィRPGに普通に見られる呪文を詠唱して使う魔術はもちろん,
- 使い魔のルール
- 呪文書の研究ルール
- 霊薬生成のルール
- 魔術品の作成ルール
- 弟子に関するルール
- 書物に関するルール
など,魔術に関わるルールが完備されています。また,中心的なPCマギの使う「ヘルメス魔術」のほか,サプリメントにおいてシャーマン魔術,ルーン魔術,カバラ,妖精魔術,呪術などが追加されています。
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"Ars Magica" の背景世界は,「中世ヨーロッパ風」ではなく,「中世ヨーロッパ」そのものを採用しています。
イングランドやフランスなど13世紀のヨーロッパが 舞台となります。
サプリメントでは,イングランド,イベリア半島,イタリア,といった馴染みのある地域のほか,ロシア,スカンディナヴィア,スコットランドといったちょっと変わった地域もサポートされています。
サプリメントでは,上に挙げたような地域が雰囲気たっぷりに解説されています。
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"Ars Magica" のキャンペーン(サガと呼ばれる)は,「コヴナント」というマギたちの拠点を中心に繰り広げられます。このコヴナントを核にすれば,楽にサガを進行させることができます。
コヴナントは,キャラクタと同じように記録用紙に様々な特徴を記録していきます。
コヴナントの作成に関するルールも,1章を割いて詳細に説明されており,住民の数,経済力,防御力,魔術的な力,隠蔽性などの特徴をルールにしたがって決めていきます。これがまた面白いのです。
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"Ars Magica"の魔法は,大きく「詠唱魔法」「即興魔法」「儀式魔法」の3種類に分かれます。
「詠唱魔法」というのは,多くのRPGに見られるのと同じように,呪文を唱えて決まった効果が出る魔法です。
「即興魔法」というのは,マギがその場で必要に応じて作り出す魔法で,その柔軟性は
"Ars Mgica" の魔法の大きな特徴になっています。マギは,「様式(From)」と「技法(Technique)」を組み合わせて効果を作り出します。
「様式」には,風,動物,水,肉体,植物,火,幻影,地,魔力の10種類があり,「技法」には,創造,情報,変容,消去,操作の5種類があります。
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