最新更新日: 2001/04/18 Information Reviews Links |
Ordo Nobilis |
初 出:1999/08/10 Product Number: AG263 章構成
Appendix Bestiary 第1章 貴族制度(Noble Sciety) 第1章では,王権,貴族階級(爵位),騎士団,官僚,力関係などが解説されています。 第2章 社会制度とキャラクタ(Character and Status)第2章はよくわからん構成になっていまして,前半では土地制度,貨幣制度に関する解説があり,後半では追加および修正となった「美点と欠点」と経験点に関するルールが掲載されています。そういえばこの経験点ルールは,Berkeleyのメーリングリストで物議を醸し出していました。よく読んでいないので,詳細については不明。 第3章 法(Law)この章は中世の法に関する概説になっていまして,各種法に関する概説(ローマ法,教会法,部族法,封建法,慣習法)に始まり,裁判制度,刑罰などに関する解説があります。 面白いのが,法廷での争いをプレイしてみよう,とルール化されている部分です。交渉関係の特性値や能力が影響するほか,身分があからさまに影響します。 第4章 余暇(Leisure)この章では,余暇に関する解説ということで,饗宴,狩猟,競争,女性の楽しみ(音楽,刺繍,宮廷愛),語り部,冒険について解説されています。 このうち,狩猟に関してはルールが整備され,その中には追跡に関するルールも含まれ,狩猟に限らず使えそうなので要チェック。 第5章 騎士の戦い(Chivalric Combat)この章は追加ルールがたくさん載っています。もちろん,章タイトルからわかるように,戦闘に関するルールです。戦闘ルールオプションとして,鎧,疲労,負傷,指揮とイニシアチブ,武器技能,馬と騎乗戦闘,トーナメント,大規模戦闘,城などです。 また,ルールではありませんが,章の一番最初には典型的な騎士の戦いといわれる1214年の「ブーヴィーヌの戦い」が地図つきで解説されています。 第6章 「伝承ヨーロッパ」の国々(The Realms of Mythic Europe)この章は「伝承ヨーロッパ」の王国のガイドになっています。ブリテン島およびアイルランド,イベリア,フランス,といったように,地域ごとに解説が付されていますが,当然政治・軍事を中心とした解説になっています。また,1220年における各地の支配者の名前が掲載されており,なかなか重宝しそうです。 第7章 「悪しき騎士の行いに」(A Bad Knight's Work)この章はミニシナリオです。1220年代,シャンパーニュ地方のトロワで開かれた歳市が舞台になっています。主人公は騎士,というのはまあ当然なのですが,このシナリオでは,マギは使うな,と指示されています。クライマックスはやはりトーナメントです。 第8章 「この地の法によりて」(By the Law of the Land)この章もシナリオです,というか次の章もです。こちらのシナリオは,マギもOK。領主とか法廷とか,やはりこのサプリメントに関係した事柄が多数登場します。 第9章 「黄昏と薄暮の勲功に」(On the Respective Merits of Twilight and Gloaming)シナリオなのであまり書けないのですが,このシナリオも貴族がらみです。第4章で解説されていた狩猟が関係してきます。 動物寓話集(Appendix I: Bestiary)モンスタデータが多少載っております。騎士,兵士,馬,猟犬などです。 Ars Magica のサプリメントを紹介するとたいてい私は「買いだ」と言っているのですが,今回の Ordo Nobilis も買いでしょう(笑)。追加ルールも結構載っていますし,よくわからん中世の社会に関する情報も豊富です。おまけにシナリオも3篇ついており,短いシナリオなのでまとまっていてプレイしやすそうです
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