狼と香辛料(15)(16)
- 登録日
- 2011/3/21 13:20
- カテゴリ
- 一般
- ISBN
- 4048702653
- 感想
いよいよこのシリーズも最終巻。
ラノベはそれほど読まなくて、最後まで読んだのはこれが初めてでしょうか。
ファンタジー色の薄い中世ヨーロッパ風の世界で、商人が主人公、降り掛かる難題も商売や経済に関するものというかなりかわったラノベです。もっとも、とんでもない力を持ったかわいい女の子の姿をしたものが出てくる点ではしっかりラノベです。
さて、ラノベの最終巻というと大魔王みたいな最強の敵が出てきて、世界の命運をかけた戦いが繰り広げられるものと思われますが、本シリーズではもちろん、そんなものは出てきません。ちょっと大きめの事件に巻き込まれて、ヨイツに行ってホロとどうにかなって終わりかなと思っていたのですが、ちゃんと世界の命運をかけた戦いに巻き込まれることになっていました。
そのクライマックスは、商人たちの戦い。暴力を力の源とした領主たちが支配する世界から、取引を力の源する商人たち(というかもうちょっと広く働くものたち)が力を持つ世界へと変えるべく、商人たちが奮闘します。ロレンスとホロもその騒動に巻き込まれ・・・。
さて、本書は最終巻ですが、後日譚が短編集に乗るみたいですので、ちょっと物足りない部分はそちらに期待しましょう。
- 評価
- 4