最新更新日:

2001/04/19


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氷川TRPG研究室

6. 魔術!魔術!魔術!(2)

初         出:2000/07/02
最新更新日:2000/07/02


 前回に引き続き,Ars Magica の魔術について解説します。

呪文 -その細部-

 前回,「ヘルメス魔術」の基本である,「即興呪文」「定式呪文」「儀式呪文」について簡単に解説しました。もちろん, Ars Magica における魔術は,もっと詳細な部分に至るまでルール化されており,プレイヤたちの想像力を掻き立ててくれます。

複数投射

 Ars Magica では,熟練した定式呪文は,呪文の複製を作って一度に複数の目標に対してかけることができるようになります。

速唱呪文

 時にマギは,マギに向かって振り下ろされる致命的な一撃を避ける必要に迫られます。そのような場合,マギは(無理をすることになりますが)即興で「速唱呪文」として魔術を行使することで自分の身を守ることができます。

詠唱と身振り

 マギが呪文を使うにあたっては,一般には声に出して詠唱を行い,加えて適切な身振りをする必要があります。しかし,状況によってはそのようなことができないこともあります。体の自由を奪われているときや,相手に気づかれないように力を働かせようとするときです。そのような場合,ペナルティはつきますが詠唱をしない,もしくは微動だにせぬまま魔術を使うことも可能です。

スペルフォーカス

 マギが呪文をかける際に,スペルフォーカスを用いることでその助けとすることができます。スペルフォーカスとは,AD&Dでいうところの「触媒」であり,たとえば「落涙する傷」を使うときにヒイラギの枝を用いればボーナスがつきます。これは,魔術の雰囲気を出す上で非常に役立ってくれるでしょう。

呪文書を見ながら投射

 マギは,十分に学んでいない定式呪文を,呪文書を見ながら唱えることもできます。これには若干時間がかかりますし,呪文を十分理解していないために恐ろしい失敗を引き起こす可能性があります。

ケルターメン

 マギたちがその技を競い合うときに用いられる手段がケルターメンです。ケルターメンでは,特定の様式と技法を指定して,その技を競い合います。ケルターメンが始まると,参加した二人のマギはトランス状態に入り,選んだ様式に関係した幻影が出現して競い合いをはじめます。「火」の様式を選べば炎の像が現れますし,「植物」の様式を選べば植物の現像が現れます。

 まず始めに,Ars Magica に登場する魔術について概観を説明しましょう。 Ars Magica では,先に述べたように魔術のルールが極めて充実しています。これは,単に呪文の数が多いといったレベルではありません。魔術の体系も,マギの使うヘルメス魔術のほか,呪術,カバラ,召喚,ルーンなど多岐に渡りますし,魔術と魔術師にまつわるさまざまな面,使い魔,呪文書,呪付,研究,弟子などのルールが整備されています。