ペアシナリオメイキングのメリット

タグ:
TRPG
シナリオ
2011/9/25
カテゴリ
シナリオ作成

シナリオの作り方を学べる

ペアシナリオメイキングの一番のメリットがこれです。また、効率と質の向上を目指して分業体制で作るシナリオとの違いもここです。

シナリオの作り方に慣れていない方が慣れた方と組んでいる場合は、最も直接的に学習の効果が現れるでしょう。

一方で、慣れた方にとっても学ぶところはあります。まず第一に、TRPGのシナリオの作り方は全く体系化されていませんので、シナリオ作成の達人でもなければ、得意な面と苦手な面を持っているものです。物語を考えること、バランス調整、NPCの造形、場面の描写など、シナリオの一要素に絞ってみれば、経験の浅い方のほうが得意とする部分もありえます。

また、相手に教えるには、無意識に行なっていた作業を意識的に行い、言語化する必要がありますので、その過程で自ら気づきを得ることがあります。学生時代の勉強でもそうですが、一般に体系だって人に何かを教えることは、教わる側以上に教える側にとって勉強になります。

シナリオの作り方について癖を自覚できる

「シナリオの作り方を学べる」と重なりますが、自分のシナリオの癖にとても自覚的になれます。

今まで当たり前のように、無意識に設定していた部分が、ペアの相手に説明する中で全然一般的でなかったということに気づくことができます。

独りよがりになりがちな部分に気づいて反省点となるだけでなく、自分が造作もなくやっていたことが他の人には難しいことだと分かって自分の長所に自覚的になるというプラス面の結果にもつながります。

いずれの方向にせよ、自分のシナリオの作り方を客観視できるようになります。

インスピレーションをもらえる

一人でシナリオを作っていると、どうしてもアイディアが偏りがちです。しかしペアでシナリオを考えると、自分と違う発想がもらえます。その発想を元にアイディアを出すと、今度はそれを聞いた相手にインスピレーションを与え、アイディアがどんどん膨らみ面白いものに発展していくことがあります。

シナリオ上のミス/粗に気づく

マスタリングしていて一番ヒヤッとするのは、自分ではつながっていると思ったストーリーや手がかりがブッツリと切れていることに気づいた時です。その次が、設定を曖昧にしていた点に突っ込まれた時です。一人でシナリオを作っていると、どうしてもこういった「思い込み」が発生します。

ペアでシナリオを作っていれば、そうした思い込みを持たない相手が気づくことがありますし、それ以前に相手に自分のアイディアを説明する中で「あっ!」と自分で気づくことが多々あります。プレゼンのリハーサルをしたことのある人なら、そうした瞬間を経験しているかもしれません。

楽できる

相手とのコミュニケーションが大変なペアシナリオメイキングですが、作業面では相手が半分はシナリオを書いてくれるので楽な面もあります。

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