たしか玄兎さんがツイッタで紹介してた本。

近代フランスの邸宅の間取りと外観をイラストで紹介している本です。原著は19世紀フランスの建築家レオン・イザべ氏とル・ブラン氏によるもので、収録されているイラストもそのままのようなのですが、装丁・編集がまた秀逸で、古さを感じさせません。

本書は、当時の住宅カタログ的な位置づけの本だったようで、当然ながらほとんどに間取りが付いています。建築の本だと解説が中心でときどき間取りが付いている、というのが多いので、これは嬉しい。全部で55の邸宅が紹介されています。

ひとつの建物は見開きページを紹介されていて、だいたい左ページにセールスポイントと間取りが、右ページに立面図がついています。

出版はマール社。期待を裏切りません。特にクトゥルフのシナリオ作成なんかで洋館を出さなければならない場合、本書以上の資料はなかなか見つからないでしょう。