同人誌・サークルを紹介する
ホームページを持つ
まず、同人誌を紹介する「場所」を持たなければなりません。いわゆる「ホームページ」です。
宣伝場所としてはツイッターや SNS が効果を発揮しますが、それも同人誌を紹介する場所(ホームページ)があってのことです。ツイッターはご存知 140 文字しか書けませんし、画像も極めて限定された範囲でしか使えません。SNS はたくさん書くことは出来ますが、後から修正したり、数ページに渡る紹介、画像や PDF での紹介を考えるとちょっと物足りません。同じ理由で、ブログも最適とは言えません。
できれば、昔ながらのホームページ、CMS(コンテンツ管理システム)、WiKi などに同人誌紹介ページを作ってください。既に、そうした場を持っていれば同人誌用のページをそこに追加すればいいでしょう。
ちなみに、今みなさんが読んでいるココ、『ダンジョンシナリオ作成講座』『TRPGシナリオ作成の道具箱』の宣伝ページは XOOPS Cube Legacy(XCL)という CMS を使って作られています。非常に高機能ですが学習コストがいささか高いので、同人誌の宣伝だけの用途にはあまりお勧めできませんが。
手軽にホームページを作るには、次のようなサービスをお勧めします。
何を載せるか
いずれかの場所に同人誌宣伝用のページを作った(とりあえずは空っぽでも)ら、次に中身を作ります。
- 同人誌名
- サークル名・執筆者名
- 日時・コミケにおけるサークルスペース
- 頒布予定価格
この4つは必須です。さらに、
- 表紙の画像
- サークルの過去の活動
- 同人誌の簡単な紹介、アピールポイント。特定のシステムを対象としていればそのシステム名など。
- ブログや SNS で製作状況や過程を紹介した記事を書いた場合は、そのページへのリンク
もできる限り掲載しましょう。
さらに、僕の作った紹介ページでは、次のような内容も掲載しました。
- 同人誌のサンプルページ(PDF)。なるべく見栄えのするページを3ページほど選んで掲載しました(笑)。あるいは、目次を掲載してもいいかと思います。
- 本文全文(HTML)。こちらはちょっと大胆かもしれませんが、本文を全文、HTMLで掲載しました。買わなくても内容がわかってしまうのですが、時間的余裕がなくほとんど整形してない状態なので、かなり読みにくかったせいあってか、これによって同人誌の売上が落ちたようには見えません。全文を掲載すると、見た人がどんな同人誌か分かってくれるという効果のほか、SEO 的にも検索の上位に引っかかりやすくなるという効果もあります。
実例
その他の準備
アクセス解析
戦略的にマーケティングを行うには、効果測定が欠かせません。ウェブで効果測定を行うためのツールがアクセス解析ソフトです。
アクセス解析には、Google Analytics という無料のアクセス解析サービスを利用します(既に別のアクセス解析機能を使っているのであれば、それでも構いません)。
このサービスを利用すると、
- どんなキーワードで検索した人が何人あなたのサイトにやってきてるか
- どのサイトのリンクからあなたのサイトに何人やってきたのか
- 同人誌紹介のページにどれくらいの時間滞在して読んでくれたか
といったことが分かります。こうした数値を手がかりに、キーワードを変更したり、告知内容を修正したりします。
ただし、アクセス解析はやって直ぐに効果が出るものではありません。もしあなたが、1回しかコミケにサークル参加するつもりがないなら、アクセス解析は役に立たないかもしれません。
ツイッターアカウント名
ツイッターを使っている方は、名前の後ろにコミケにおけるスペース名を入れましょう。たとえば、「氷川霧霞@1日目東E38a」といった具合です。
ツイッターを使っていない方は、この機会にツイッターアカウントを取って、TRPG関係の友人をフォローしたり、TRPG 関係のツイートをしましょう。「こんな同人誌をいま作ってます」とか「こんなシステムを今日遊んだ」といった内容で構いません。ある程度ツイートしたら、TRPG 関係の気になる人をフォローして行きましょう(あなたのツイートが気になれば、相手の方もフォローし返してくれるかもしれません)。