2013/5/27 22:28

第2回つぎはぎスクール クリエイティブ・コモンズライセンスの疑問

タグ: TRPG お出かけ 同人

日曜日は、第2回つぎはぎスクールに参加して来ました。

ちょうどクリエイティブ・コモンズ・ジャパンの渡辺先生の講演もあり、CCライセンスについて疑問点を聞いて来ました。

「非営利」の定義について

CCライセンスの一つに、「非営利」(NC:営利での利用を禁止する。非営利なら複製などOK)という要素があるのですが、この「非営利」の定義がはっきりしてない。例えば、複製物を販売する、というのはまあ営利だろうと分かるのですが、アフィリエイトの貼ってあるブログに載せるのはどうなのか、とか、お店で無料配布するのはどうなのか、とか、どう線引できるのはよくわかりません。これはクリエイティブ・コモンズの組織でも結論が出てなくて、「使ってるみんなはどういうつもりで使ってるの?」というアンケートを集めたりしてます。

そんな状況なので、聞いても無理かなーと思いつつ、渡辺先生に聞いてみたところ、やっぱりはっきりしていないんだそうです。件のアンケートは2008年に行われたのですが、回答はバラバラ。とてもまとめられそうにない感じのようです。

現在策定中の4.0でも議題には上がったようですが、結局手付かずのままになるみたいで、要するにあまり使わないほうがいいみたい。スッキリした答えは得られませんでしたが、そういう状態にあるというのがわかっただけでも大収穫です。

継承(SA)の影響範囲

もう一つの疑問が、「継承」(SA:この著作物を利用した場合、同じライセンスを採用する必要がある)の影響範囲がどこまで及ぶのか、ということでした。

有名な所では、Wikipedia がこの「継承」のライセンスを採用しています。なので、Wikipedia の記事を使って何かを作った場合、その創作物もクリエイティブ・コモンズの「継承」ライセンスが適用されることになります。

では、このライセンスはどこまで適用されるのでしょうか? 例えば、僕がこの記事の中で Wikipedia のコンテンツを流用した場合、その記事は当然「継承」ライセンスが適用されることになりますが、ブログ全体にも及ぶのでしょうか? あるいはブログのみならず、サイト全体に及んだりするのでしょうか?
極端に思うかもしれませんが、ソフトウェア界隈で有名なGPLというライセンスでは、GPLライセンスのコードを一部でも組み込むとソフトウェア全体にGPLライセンスが適用されることになります。「GPL汚染」などと呼ばれることもあります。
また、ブログではなく雑誌の一記事の場合はどうでしょうか? 我々に身近な所では『ガンメタル/ブレイズ』が世界設定の一部(「ホワイトハウス」に関する記述)が Wikipedia から流用されていて問題になりました。

渡辺先生に聞いてみたところ、全部が「継承」ライセンスになることはなく、切り出せる部分(あいまい)が「継承ライセンス」になるんだそうです。雑誌やブログであれば流用した一記事、ルールブックであれば背景設定の部分(場合によってはその一部)に「継承」ライセンスが適用されるという理解。

百部頒布出来る同人TRPG制作

備前先生の講義で、ニコ生でも中継されたようなのでご覧になった方もいらっしゃるかもしれません(タイムシフトでも見れるみたいです)。
ずばずばっと端的に問題に切り込む小気味のいい講義でした。同人TRPGにも手を出すか!?

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