2009/4/11 2:07
『地図を旅する 永遠の都ローマ物語』
タグ: 歴史
これはすごい。
昨日帰りが遅かったので普段寄らない本屋によってたまたま目にしたのですが、とりあえず手にとって適当に開いたところで「これは買うしか」と思いました。そこには、古代ローマの街並みのイラストがカラーで描かれていました。一軒一軒、詳細に、びっしりとページを埋め尽くすように。
そしてページをめくっても、めくっても、そうした街並みのイラストが続きます。カラカラ浴場、アウェンティヌス丘、トラステヴェレ、コロッセウム・・・。
どきどきしながら本を閉じ、裏表紙を見ます。さあいくらか。いくらまでなら出そうか。4800円くらいならなんとか。でも全ページカラーだし、D&Dサプリ並みか。FRCG並み、それ以上という可能性も、と定価を見ると、……「2,800円+税」。
なんでしょうね。この値段は。A4全ページカラー、ハードカバーでアリエナイ。ゲーム攻略本じゃないんだから。もちろん、お持ち帰りしました(^ ^)。
さて、帰って落ち着いてみてみると、本書は4世紀初(314年)のローマを再現しており、本全体としては、フラウィウスというその時代の人物がローマを訪れ、ローマ各所を診て回ったときの手記という、これまた面白そうな体裁をとっています。この見聞録的な文章と、最大の売りである街の地図のイラストと、現在の写真から本書は成り立っています。
素晴らしい本です。ローマに興味があるか、ヨーロッパの地図や街が好きか、歴史に興味があるか、それ以外。このいずれかにあてはまる人であれば文句無くお奨めです。
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