2004/11/21 12:25

絵解き中世のヨーロッパ

タグ: 作品 歴史


【タイトル】 絵解き中世のヨーロッパ
【筆者/出版社】 フランソワ・イシェ著 蔵持不三也訳/原書房
【発行時期】 2004
【URL】
【評価】★★★
【紹介内容】
中世ヨーロッパの本ですが、当時の絵画に描かれているものを解説するというちょっと変わった趣向の本。

カラーの絵図が200点とふんだんに載っていてそれだけでも価値があります。全部で250ページ弱なのでほとんどのページにカラーの絵が載っていることになります。
その分解説はあっさりしていますが、気軽に拾い読みすることができます。
図像史料の場合、文書史料では当たり前のものとして書き留められないようなものがたまたま描かれていたりすることがあります。また1枚のつまらない絵からこんなにたくさんのことが読み取れるのか、と感心するほどの情報を専門家は拾い出しますが、この本ではそういった深い読み方の解説はしていません。その代わりテーマは多岐にわたり事典的な役割も果たしてくれます。
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