2005/9/17 2:53

消え去りしもの

タグ: 作品

『消え去りしもの』(岡野玲子,スコラ,1997)

岡野玲子の初期作品で,『グレープフルーツ』なる雑誌に連載(1984頃)されていたようで,それがスコラから復刊(1997)したのですが今ではそれも絶版となっているようです。

古代風の異世界の魔術師たちを書いた作品で,『コーリング』や『陰陽師』もそうですが,岡野さんの描く魔術師は,真に魔術師らしい魔術師たちです。つまり,世界の秘密,理,意味を追い求める者として魔術師を描いています。

世界の秘密とそれに絡んだ陰謀,裏の歴史,世界や魔術の在りようなど,いろいろ『深淵』を想起させる作品です。
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