2007/7/15 15:54
『生物と無生物のあいだ』
タグ: 科学技術
読む前は,ウィルスは生物にあたるか,といった話や哲学的な生物の定義,または筆者の専攻の分子生物学の最新の知見から生物の本質に迫る,といった内容を想像していましたが,遺伝子にまつわる研究史を紐解きながら,どのような研究が積み重ねられて生物学が現在の場所までやってきたかを,数多くの(知られざる)エピソードを交えながら紹介するという内容でした。
そういう意味で肩すかし気味だったのですが,文章が非常に読ませるもので,電車の中で没頭して入り込んでしまい,危うく乗り過ごしてしまいそうになったほどです。