xCCK紹介セミナー

一般 kilica 2011/9/17

東京、コワーキングスペース恵比寿さんでxCCKとfactory(どちらもXOOPS Cubeのモジュール)の紹介セミナーを開催してきました。

なんとなく東京で朝を迎えてみたくなったので久しぶりに夜行バスで移動。「無線LAN付きバス」なるものがあったので乗ってみました。価格は4800円とほかのバスに比べて1000円弱高目。しかしながら3列シートでとてもゆったりしていましたし、コンセントも付いていたのでとても快適でした。でも道中、普通に寝ていたので無線LANは10分くらい使っただけ。コンセプトレベルで問題ありです。

バスは朝の5時に新宿に到着。ネットカフェで3時間コースを選び、『少女ファイト』の1巻を読んだ後、時間が来るまでバグフィクス。

そのあと、恵比寿に移動して、サンマルクカフェで朝食をとりながらバグフィクスの続き。お昼前に会場のコワーキングスペース恵比寿へ。ちょっと入り口がわかりにくかったのと、6階に上がったときに「コワーキングスペース恵比寿」という表札が出ていなかったのでちょっと戸惑いました。

セミナー出席者は6名。

(後で続き書きます)

『TRPGシナリオ作成の道具箱』ショップ委託情報

TRPG kilica 2011/9/12

夏コミで頒布しました『TRPGシナリオ作成の道具箱』を以下のショップ様に委託しました。

店頭に並んでいるのを確認したわけではありませんが、クロネコヤマトのストーキング機能によれば到着していますので、お店の方におたずねください。

DISQUS コメントシステム導入

一般 kilica 2011/8/16

ブログのコメントシステムが壊れていて、直そうとしたのですが面倒くさそうなので DISQUS のコメントシステムを導入してみました。

コミックマーケット80 サークル参加報告(4)反省編

TRPG kilica 2011/8/15

その(3)即売編からの続きです。

無事完売したのですが、色々と予想と大きく違うところがありました。

(1)予想を大幅に超えて売れた
(2)会場でこの本を知って買った、という人が非常に多い
(3)午後から人が来る、というのは間違い。少なくとも、「午前中から人が来る」

(1)については、本の出来が良かった、と作者としては主張したいところですが、その前に、シナリオの作り方の解説に対し潜在的に(TRPG同人誌レベルでは)大きな需要があった、ということだと思います。現在流通している書籍の中に、TRPGのシナリオの作り方をじっくりと解説した本は商業・同人含めて皆無と言っていいと思います。とはいえ、商業流通に乗るほどの需要は見込めないかな、というのが辛い所。

(2)について、まずはアンケート結果を御覧ください。
会場、あるいはカタログで知ったという回答が77冊と圧倒的でした。一方、期待していた Twitter は5冊と低調です。ただ「友人・知人」の紹介は実際、Twitter や ウェブである可能性が結構あります。あともうひとつ、これらで知った人は午後から買いに来るつもりだった、という可能性もあります。
が単なる仮説ですので、とりあえず今回のアンケート結果からは会場で見て知った、あるいはカタログで知ったという人が大半だということです。アンケート時の感触から、会場で知ったという人がより多い印象でした。
残念ながら、ネットでのPR効果はまだまだ限定的であるということと、サークルスペース実地での売り方が重要だということです。
当サークルについて言えば、表紙は地味で歩いている人の目を引くものではありませんし、本の並べ方も御世辞にもいいとは言えないでしょう(3参照)。なので、声を出して勧誘したことが大きな役割を果たしたのではないかと見ています。歩いている人が当サークルスペースに近づいてきたな、というあたりで声をかけると、かなりの確率でサークルに寄ってくれました(でもって買ってくれた)。

(3)については、皆さんのTRPGにかける情熱に頭がさがる思いです。10時代に既に半分近くが売れていますが、入場して真っ先にTRPGの島に来たくらいではないでしょうか。しかも、10時台前半に買っていってくれた一般参加の方は、開場前の数時間、一般参加列に並んでいたと思われます。

簡単ですが、以上です。
暑い中サークルスペースまで足を運んでくれた皆さん、どうもありがとうございました。お陰さまで、たいへん充実したサークル参加となりました。
売り切れていて買うことができなかった皆さん、どうも申し訳ありません。通販、ショップ委託、次回以降のコミケ参加など、何らかの方法で欲しい方に提供できるよう検討していますので、もうしばらくお待ち下さい。

コミックマーケット80 サークル参加報告(3)即売編

TRPG kilica 2011/8/15

その(2)設営編からの続き。

DSC00059

いよいよ10:00になり即売会開始です。最初、とりわけ開場直後は来ないだろう(来れるとしたらサークル参加者か徹夜した人)と踏んで、最初の5分でどうしてもほしい同人誌を買って回りました(奉仕の会とか)。

スペースに戻ると、既に2冊ほど売れています。順調です。せっかく朝一で来ていただいたのに、離席していて失礼いたしました。

高橋さんと一緒に声をかけていると、結構、面白いように売れていきます。これ、結構一生懸命声を出していました。むかし売り子を手伝った「お子様お断り」なサークルさんがそんな感じだったので。でも周りのサークルはわりと静かに売っていましたね。うるさくてすみません。

掛け声は「シナリオの作り方です!」で、冷静に聞くと日本語として省略しすぎなのですが、1秒でサークル前を歩き去っていく人を呼び止めるには、「シナリオの作り方」という簡単明瞭ぎりぎりなキーワードが届かないとダメだと考えたのです。

こうして声をかけると、それを聞いた人が足を止めて本を手にとってくれて、入れ食い状態(失礼!)でどんどん売れていき、開始1時間の時点で49冊が売れました。シナリオ2はもちろん、シナリオ1もクリア当確。シナリオ3も十分可能な勢いです。

本を手にとってくれた方は、結構な確率で買ってくれました。8割くらいは買ってくれたのではないでしょうか。パラパラ、とめくって即決してくれる人と、じっくり読んで買ってくれる人と、色々でした。中には数分にわたって吟味した結果、買ってくれた方もいました。とにかく気が急くあの会場で、数分も割いて見てくれるというのはなんともありがたい事です。

さて、11時を過ぎてもこの勢いは弱まるどころか強まりを見せ、なんと 11:58 に最後の1冊が売れて完売となりました。シナリオ3をも超える予想外の売上でした。最後には、僕の分と思って取っておいた1冊、サンプルとして値札を貼って飾っていた一冊まで売れてしまい、現在手元に一冊も残っていない状態です。

午後から来ていただいて完売になっていた皆さん、申し訳ありませんでした。通販や委託、次回コミケ参加など検討しておりますので、しばらくお待ち下さい。

DSC00063

※数が合わないので、若干誤記がある模様

その(4)に続く

コミックマーケット80 サークル参加報告(2)設営編

TRPG kilica 2011/8/15

その(1)のつづき

そんな予想を立てつつ、当日を迎えます。

当然サークル入場で、TRPG関係の知り合い高橋さんと、いつも一緒にコミケに行っているUさんと入ります。なかなか待ち合わせ場所に現れない高橋さんに不安になりましたが、10分くらい遅れて8:00ごろ到着。やはり駅の混雑をなめていた模様。もっとも、事前に警告しておかなかった僕のミスなのですが。

無事合流して一緒にスペースに向かいますが、ここが一番ドキドキしました。ちゃんと同人誌が届いているのか、仕上がりがどんな感じか、受け取りってどうなってるの(印刷会社のサイトで、スペースに届けられている、という説明と、伝票番号を伝えて引き取りに行く、という説明が混在している)、とか。しかしスペースに到着してダンボール箱を見て、本当にほっとしました。

設営は滞り無く終了。慣れないとはいえ、1種類しかないので楽です。時間は結構あくので、数少ない知り合いのサークルさんに挨拶に行ったり、冷やかしに来た友人に挨拶したり、TRPG関係のサークルさんを見て回ったりしてました。

今回、7月末からマーケティング活動を行って来ましたが、その効果測定のため、以下のような売上表を用意して、

(1)購入者が何をきっかけにこの同人誌を買うことにしたか
(2)何時台に何冊の売上があったか

の記録を取ることにしました。

こちらは、購入者の方にアンケートを取るときに見せた表です。

表のつけ方や売るときの声のかけ方について簡単に高橋さんと打ち合わせて開場を待ちます。

僕の読みでは、熱心な人が午前中にパラパラと来てくれて、企業ブースを回り終えた人たちが午後からやってくる、その午後が勝負と見ていました。

その(3)に続く

コミックマーケット80 サークル参加報告(1)事前準備編

TRPG kilica 2011/8/15

さんざん宣伝していましたのでご存知かと思いますが、コミックマーケット80にサークル参加してきました。8/12(金)西つ10a「RT研究会」です。

自分が申し込んでのサークル参加は初めて(売り子はしたことある)で、『TRPGシナリオ作成の道具箱』というTRPGのシナリオの作り方を解説した本を頒布しました。

初参加で、それほど人が集まるジャンルでもなく(男性向けとか東方に比べて、ですが。でも熱心な人はたくさん来ますね)、売るものもお固い内容で、しかもTRPGサークルの島から何故か微妙に外れてる、と条件はあまりよろしくない。
なのですが、つい100部も刷ってしまいました。電話の注文で、「100部くらいで」(これで確定とは思ってなかったり)と言ったのですが、その直後「う、やっちゃった」と思いました。友人に聞かれて部数を答えたら「そんなに刷ったの?(アンタ、バカァ?みたいに)」と言われたり「まあいいじゃん、趣味なんだから」とか慰められたりもしました。たくさん刷ってその後、在庫地獄に悩まされ黒歴史指定になった例も身近に知っています。ブルブル。

さて、事前の販売シナリオは3通り。
一番可能性が高いと思っていたのは、知り合いぶん含めて50部前後売れるというシナリオ。これならかろうじて100部刷った面目が立つかな、と考えていました。知り合い分を20冊くらい見込めたので、なんとか30冊くらいは売れるんじゃないかと、マーケティングも頑張ったし!
二番目のシナリオは、あまり考えたくなかったのですが30部ちょっとくらいの売れ行き。知人分を除くと実質10部程度。真っ白に燃え尽きそうです。でもありえない数字ではありません。
三つ目のシナリオは、マーケティングが功を奏してなんと、70部を越える売上達成、です。大手を振って故郷に帰れるというものです。

その(2)につづく

TRPG同人誌マーケティング(6)おまけ:広告効果

TRPG kilica 2011/8/10

コミックマーケット80で出す同人誌『TRPGシナリオ作成の道具箱』を題材にした同人誌マーケティングのお話、その六です。

今回は、今回の広告の結果についてご報告したいと思います。

今回出した広告は2種類、Facebook と AdWords(Google)です。

Facebook広告については、今まで触れませんでした。僕自身、出すのは2回目でよくわかっていない(解説できない)ですし、Facebook 上で活動しているTRPGユーザはまだまだ少ないと見ているからです(TRPGで検索してみるとわかる)。

Facebook広告の特徴は、ユーザの属性によって表示を絞れる点です。Google の AdWords は検索キーワードを見てそれにあった広告を表示しますが、Facebookではユーザのプロフィール(年齢、住んでいる場所、性別、趣味など)によって、広告を表示しています。広告出稿の際に、どんなプロフィールのユーザに広告を出すか、設定します。
広告出稿自体は、Facebookには珍しくそれほど難しくありません。ただ、趣味で絞り込もうと思って趣味の欄に「TRPG」と入力するのですが、一向に受け付けられた様子がありません。バグってるっぽい。やれやれですが、趣味で絞り込むのは諦めます。そうなると、今回のケースではそれ以上絞り込み要素はなさそうです。地域でも、年齢でも、性別でも絞り込む必要は感じないからです。というわけで、日本全国のFacebookユーザにばばーんと広告表示です。

広告を出したのが7/30で、8/7までの1週間ちょっと、広告を出していました。Facebookのレポートによると、この間に3万人弱のユニークユーザが広告を見て、55人が広告をクリックしました。広告費は1700円ほど。このクリック数は、予想を大幅に超えていました。数名がクリックすればいい方、と思っていました。当初コミケ終了までを予定していた広告を8/7で打ち切ったのは、そういうことです。ええ。やばい

あとで述べるAdWordsに比べると圧倒的なクリック数ですが、広告効果は実質的には非常に薄い、その割に金がかかるんじゃないかというのが感想です。なぜなら、広告をクリックした人のうち何割かは広告先のページを見て「いいね」ボタンを押してくれてるのですが、どう見てもTRPGとは縁がなさそう、どころか、日本語が分かっているかどうかすら怪しい人たちが7割以上を占めています。これは実際のビジネスで使う場合も効果測定には気を付けないといけないなと思いました。

そんな微妙なFacebook広告ですが、たくさん「いいね」が集まった結果、Facebook上に作った「TRPGシナリオ作成の道具箱」サポートページに独自URLを設定できるようになりました。作ったFacebookページに25以上の「いいね」が集まると、独自URLを付けれるようになるのです。
というわけで、https://www.facebook.com/trpgtoolbox というURLを設定しました。

次に、GoogleのAdWordsの結果を見てみます。

Google AdWords は、こちらも7/30に出稿し、現在も表示させています。
キーワードは、「TRPG、 同人、同人誌、コミケ、C80、コミケ80、シナリオ、作り方」を組み合わせてだしています。

その結果、今日までに約3000回の表示、14回のクリックがあり、300円ほどの広告費がかかりました。こちらはだいたい想定したとおり。
キーワード的には、「TRPG」が表示/クリック数共に9割ほどを占めます。他は「TRPG コミケ」「TRPG C80」が1〜2クリックあるのみです。
ただ、これらのクリックをした人にはは非常に強い宣伝効果を持っていると予想できます。検索で「TRPG コミケ」と打っているわけですから、まず間違い無く「何かTRPG関係の同人誌はないかな〜」と探していたはずです。後は広告先の僕のコンテンツに魅力があるか、ニーズにマッチしているかという問題です。

さて、今回は趣味の本に対して趣味で広告を出しているので費用対効果など全く考えていませんが、真面目に使おうという場合は必ず考えなければなりません。
例えば、Googleの広告を考えてみましょう。AdWords 広告費に300円ほどかかりましたので、これを上回る売上増がなければなりません。仮に1冊100円の利益があるとすると、AdWordsをクリックしたユーザのうち3人以上が買ってくれれば、おおむね広告を出して効果があったと言えます。どうでしょう、僕の感覚では、14人のうち3人くらいは買ってくれるんじゃないかな、と見ていますが。

一方、Facebook は正直絶望的です。Facebookを見て知ったという人が17人いなければなりません。やはり今回は絞り込み機能がバグってるっぽかったのが痛い。

なお、注意しなければならないのは、Facebook では、広告を見てクリックして終わりではない、という点です。広告先のページを見て「いいね」ボタンを押すと、ボタンを押した人の友だちにも「TRPGシナリオ作成の道具箱」のページが宣伝されることになるのです。ボタンを押した人に100人友だちがいれば、その100人に伝わることになります(本当は、もうちょっと複雑ですが)。これは、うまく回れば恐ろしい宣伝効果を持つことになります。

TRPGオンラインセッションツール xgmtk

TRPG kilica 2011/8/7

xgmtk(eXtensible Game Master ToolKit) というTRPGのオンラインセッション用のツールを開発しているサークルがコミケ2日目(13土東S34a 犬山屋算譜)に出るようです。見落としそう。

リンク先を見ただけではどれほど開発が進んでいるのか、どんな機能を持つのかよく分かりませんが、XMLベースのシナリオ作成ツールというのは非常に興味が有ります。

ちなみにリンク先、そっけないサイトで head などの情報も全く定義されていませんので、Chrome だと化け化け。

TRPG同人誌マーケティング(5)おまけ:AdWords表示回数

TRPG kilica 2011/7/31

コミックマーケット80で出す同人誌『TRPGシナリオ作成の道具箱』を題材にした同人誌マーケティングのお話、その五です。

基本的な内容は前回までで書きましたので、以後おまけです。

昨日から掲載を始めた AdWords ですが、一日経過して表示回数やクリック数が出たので参考にご紹介しましょう。

 

キーワード/クリック数/ 表示回数
TRPG/ 0 /232
シナリオ作成 /0/ 3
trpg 同人/ 0 /12
TRPGコミケ /0/ 5
TRPG 同人誌 /0/ 26
TRPG コミケ80/ 0/ 0
TRPG C80 /0/ 0
TRPG シナリオ 作り方 /0 /5
 
クリック数は合計0でした。直接的な広告の効果は今のところ出ていません(表示はそれなりにありますので、「目に止まった」という効果はあるかもしれません)。残念な結果ですが、そのかわりコストもゼロです。
"TRPG"のキーワードが多いのは当たり前として、やはり "TRPG 同人誌" のキーワードがそこそこあります。"TRPG シナリオ 作り方"、"TRPG コミケ" は少ない。僕がSEO順位確認のために検索した時ので全部かもしれません ^^;;

ちなみに AdSense といって、Google の検索結果画面ではなく、一般のサイトの中に埋め込まれるアフィリエイト的な広告もあり、そちらを加えると表示回数はグッと上がる(その代わりクリック率はグッと下がる)のですが、そちらはまだ集計結果が出ていません。

  • 同人誌マーケティング(1)
  • 同人誌マーケティング(2)SEO
  • 同人誌マーケティング(3)広告
  • 同人誌マーケティング(4)ソーシャルネット
  • 同人誌マーケティング(5)おまけ:AdWords表示回数
  •  

     

    TRPG同人誌マーケティング(4)ソーシャル

    TRPG kilica 2011/7/30

    ※labo の方に「TRPG同人誌マーケティング」として読みやすくまとめています

    コミックマーケット80で出す同人誌『TRPGシナリオ作成の道具箱』を題材にした同人誌マーケティングのお話、その四です。

    今回はソーシャルネットワークを使った PR について。ただこれは、捉えどころがないというか、当たるとでかい効果があるのですが、狙って当てるのが難しく、たぶん読んでいただいても「理論はわかった」というところに落ち着くような気がします。僕自身、経験ないですし苦手なので、歯切れが悪いことになっています。

    なお、現時点では Facebook の利用者はまだまだ少ないと感じますので、主に Twitter を想定してお話をします。

    Twitter や Facebook を使っている方はある程度実感できているんじゃないかと思いますが、ちょっと人の興味をひくツイートを書くと、フォロワーがリツイートしてくれて、それを読んだうちの一人でもリツイートするとさらにその先のフォロワーに広がって、とあっという間に膨大な数のユーザに広がっていきます。基本的には、この伝播力を宣伝に利用します。

    さて、この伝播力を利用するには次の二つの方法があります。

    • 自分でツイートして、自分のフォロワーに広めてもらう
    • 同人誌紹介ページにツイートボタンを設置して、ツイートしてもらう

    最初の方法は、TRPGの好きなフォロワーがある程度すでにいる人でなければ効果がありません。フォロワー数0の人がどんなにつぶやいても、リツイートされることはないのです。

    ではもしあなたにある程度のフォロワーがいるとして、どんなことを書けばよいでしょうか? 同人誌の宣伝と言っても140文字で伝えられることってありきたりになっちゃうしなあ、というのがいざ書こうとしたときの本心ではないでしょうか。僕はそう思いました。はい。

    そこで僕がとった方法は二つです。
    一つは、ありきたりでも直球の宣伝ツイートを出します。僕の場合は、「TRPGのシナリオ作成を解説した同人誌を出します。詳しくは http://trpg-labo.com/...」みたいな感じ。まあ興味があってリツイートしてくれる人が入れば儲けもん、くらいな気持ちで。反応がなくても、外部リンクの一つにはなります。
    もうひとつは、同人誌とは(直接)関係ない、けど人の興味を引けそうなコンテンツを作って、それをツイートしました。ツイートのリンク先を読むと、同人誌の宣伝も一緒に載っているわけです。はい、まさしく、いまあなたが読んでいるのがそれです。

    ところでソーシャルネットの伝播力は強力なのですが、持続力に欠けます。あっという間に他のツイートに埋れていきます。1日どころか、状況によっては半日も経つともう古いという感覚を覚えるほどです。
    なので、何回か渡ってツイートしたほうが良いでしょう。ただ余りこまめに、同じ情報を流すとウザがられますので、数日置きにするとか、違う情報を出すようにします。

    二つ目の方法は、フォロワーがいない人でも実践できます。あなたの同人誌を紹介したページに、ツイートするためのボタンを設置し、そのページを読んで気に入った人にリツイートしてもらうのです。『TRPGシナリオ作成の道具箱』のページにも左上に設置してありますね。

    別にこのボタンがなくてもツイートはできますが、ツイートする人の手間を少しでも省くのが実に効果あるのです。最近のブログだと、何もしなくてもツイートボタンがついてたりするかもしれません。そうでない場合でも、ツイッターがボタン設置用のコードを生成してくれますので、それを貼りつけるだけのことです。

    この方法の問題点は「どうやってそのページを観てもらうのか?」というのと「ページを見てもらったとしてツイートしてくれるの?」という二点です。
    最初の問題点は、SEOや広告と組み合わせてみてもらうことになります。フォロワーがいない状態では、ソーシャルネットで完結するのは無理です。
    二つ目の問題は、基本的にはツイートしてもらえるような立派なコンテンツを作ることです。もともとこの連載の主旨はあくまでも「いい製品なのにPR不足で売れないのをどうするか」であって、決してあなたのダメな商品をPR力で無理やり売

    すみません。えっと、何でしたっけ。そうそう、こんなのはどうでしょうか。「このページをツイートしてくれた方に漏れ無く、会場で素敵なおまけをプレゼント」。プレゼントなんて用意する時間ない、という場合は、もっと直接的に同人誌の値引きでもいいでしょう。誰がツイートしてくれたか、は TOSPY のようなサービスを使って割り出せますが、実のところどれほど網羅されているのか確認していませんので自己責任でどうぞ。まあ「リツイートしましたのでおまけください」と申告してもらう方法でいいような気もします。

    さて、以上ですが、いかがでしたでしょうか。少しでも参考になれば幸いです。

     

    TRPG同人誌マーケティング(3)広告

    TRPG kilica 2011/7/30

    ※labo の方に「TRPG同人誌マーケティング」として読みやすくまとめています


    コミックマーケット80で出す同人誌『TRPGシナリオ作成の道具箱』を題材にした同人誌マーケティングのお話、その三です。その一はこちらその弐はこっち

    今回は広告、それも検索連動型広告、AdWords です。検索連動型広告とは、ググッたときに上や右カラムに出てくる3行くらいの広告のことです。

    SEOで宣伝するには頑張らないとダメで、というか頑張ってもダメなことが多いのですが(競争が激しい「保険」とか「SEO」(笑)とかは頑張っても難しい。TRPG関連は割と簡単)、それをすっ飛ばしてお金の力で解決するのが検索連動型広告です。日本では、Google の AdWords/AdSense と、Yahoo! のスポンサードサーチがシェアを持っています。ふだんネットを余り使わないユーザがターゲットであれば、Yahoo! のほうが効果があると言われています。今回は僕が慣れている Google で。

    通常の広告というと、とても個人が手を出せる金額ではありません。ネットでもYahoo!のバナーなんかだと1週間で数百万円とか言う話も聞きます。

    しかし、今からご紹介する AdWords は、ロングテールの理論を使ったもので大変安価です(マイナなキーワードなら)。ちょっとしたお小遣い(数千円)でも出稿可能で、成果報酬型なので広告がクリックされなければお金はかかりません。支払上限は必ず指定しますので、いつの間にかクリックされまくってめちゃくちゃな請求が来ることもありません。同人誌を早めに印刷所に出して、早割りで浮いたお金で出せるレベルです。がんばれ。

    検索連動型広告では、「どんなキーワードで検索があったときに広告を表示するか」をまず指定します。これは概ね、SEOで検討したキーワードと同じです。SEOで上に上がってこないキーワードがあったら、そちらを優先して広告出稿しましょう。

    今のところTRPG関連のキーワードは無人の野を行くが如しです。試しに「trpg」や「trpg 同人誌」でググッてみてください。僕が出した広告が表示されるだけではないでしょうか(※コミケ80終了までしか出さない設定です)。ああ、ここを読んでいるよい子の皆さんはクリックしないでくださいね、課金されてしまいます(笑)。このサイトを知らない方向けの広告なので、既にここを読んでいる皆さんはこの広告の対象ではないのです。

    これはチャンスです。今なら安く、目立つ広告を出せるのです。

    また、AdWords には広告を出さなくても便利に使える「キーワードツール」というのがあります。前回 SEO の手順解説でもご紹介しましたね。検索ボリュームを調べることができるツールです。AdWords自体は無料で利用できますので、「広告まではねえ」という方も AdWordsアカウントだけでも作っておき、SEOのためにこのキーワードツールを利用されるといいかと思います。

    adwords keyword

    ちなみにこのAdWords、ビックリするくらい高機能なのですがその分概念を覚えるまでやや時間がかかるかもしれません。薄くてもいいので解説本を買うか、解説サイトを探してください。細かいところでは変更が結構入るので、新しいもののほうがいいと思います。

    TRPGとAdWordsについてはこちらも。

    TRPG Hacks! AdWords

    TRPG同人誌マーケティング(2)SEO

    TRPG kilica 2011/7/30

    ※labo の方に「TRPG同人誌マーケティング」として読みやすくまとめています


    コミックマーケット80で出す『TRPGシナリオ作成の道具箱』を題材にした同人誌マーケティングのお話、その二です。その一はこちら

    まずはネットPRの基本、SEOを頑張ってみます。

    SEOとは、Search Engine Optimization の略で、「検索エンジン最適化」などと訳されます。要するに、適切なキーワードでググったときに上位に表示されるよう頑張る活動です。

    SEO でまずやるのは、検索キーワードの狙いを定めることです。どんな単語で検索したときに上位表示されることを狙うか、ってことですね。

    今回は『TRPGシナリオ制作の道具箱』ってことで、TRPGのシナリオの作り方を説明した本の宣伝です。単純に考えれば、まずは「TRPG」「シナリオ」「制作」「作り方」あたりがキーワードの候補になります。TRPGに興味のない人にすすめる内容ではないですからね。逆にこれらのキーワードで検索してくれる人であれば、非常に食いつきがいいことが予想できます。

    ところで、今回の「本」はちょっと特殊で、同人誌です。それも、コミックマーケット80で売ろうとしている本です。ですので、「コミケ」「同人誌」などもキーワード候補となります。「TRPGの同人誌何が出るかな〜」と思ってググった人に表示出来れば、これまた買ってくれる可能性がとても高いといえます。

    こんな感じで、どんな人が、どんな目的で、検索しそうか、ストーリーを想像してキーワードを決めます。一つ目の候補の場合は、「TRPGのシナリオの作り方を知りたいと思っている人が検索して見つける。”お、今度コミケでこの本が出るんだ、よし買いに行こう”と思う」。二つ目の候補の場合は、「今度コミケでTRPG関係の同人誌は何が出るのかな。”お、シナリオの作り方の解説本が出るんだ。珍しいな。500円だし、買っておくか”」という人を狙っています。

    本格的にやろうとすると、ターゲット属性(この場合は全予算・TRPGの優先度・プレイヤかマスタか・TRPGの経験など。一般的には年齢・性別・地域・収入・家族構成など)ごとにどんなストーリーが考えられるか分析して、その中から有望そうなターゲットに絞ってキーワードを決めるのですが、そこまでやっている時間があるかどうか分からないので今回はそこまではやりません。

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    このようにしてキーワードの候補が出たら、それを精査します。例えば「シナリオ制作」がいいのか「シナリオ 作り方」が良いのか。「同人」が良いのか「同人誌」が良いのか、といったことです。全角半角、大文字小文字や多少の表記のズレは Google が吸収してくれますが、似たような言葉でも検索ボリューム(どれだけの人がその言葉で検索しているか)は結構違ったりします。一般には、検索ボリュームの多いほうがそれだけ多くの人の目に触れるので良いキーワードと言えます。
    この検索ボリュームは、Google AdWords のキーワードツールを使って簡単に調べることができます(AdWordsについては後のエントリで紹介予定)。たとえば、「trpg」というキーワードは現在月間49,500回検索されていることが分かります。「シナリオ制作」だと140件、「シナリオ 作り方」だと720件。「シナリオ 作り方」の方が5倍くらい検索数が多いことが分かります。ただ、これに「trpg」を入れると……。
    関係ありませんがちょっと面白かったのは、「TRPG+システム名」で検索数が多いのはクトゥルフと女神転生でした。ソード・ワールドやダブルクロス、D&Dではないのです。なぜでしょう? それはたぶん、「trpg」が入っているからです。クトゥルフも女神転生も、TRPG 以外の小説やゲームが充実しているタイトルです。なので「クトゥルフ」で検索をかけるとTRPGと関係の無いページが沢山出てしまうのでしょう。それで「trpg」という限定をつけて検索する人が多いのでしょう。

    こうしてキーワードを決めたら、そのキーワードでググッたときに上位(できれば1ページ目)に表示されるよう頑張ります。一般にSEOというとこちらをイメージする方が多いかもしれません。頑張り方には大きく二つあって、

    • コンテンツを充実させ、キーワードをページの中に埋め込む
    • 宣伝ページに対する(外部)リンクをたくさん貼る

    です。ただ、どちらもやり過ぎちゃうとグーグル先生にスパムと思われてしまいますので、程々に。

    さて、我が『TRPGシナリオ作成の道具箱』ですが、「TRPG シナリオ 作り方」で現在10位に位置しています。最初ページを掲載した7/24時点では50位くらい(SEO的にはかなり話にならない順位)だったので、かなりの成果です。ほか、「TRPG シナリオ制作」で6位、「TRPG シナリオ作成」で14位です。どマイナーなキーワードなので結構簡単にあがります。イージーモードです。

    何をやったかというと、表紙にあたるページ「シナリオ」「作り方」などのキーワードを含んだ文章を載せました。SEOの基本は有益なコンテンツを作ることです。今回は、同人誌の内容をまるっと載っけていますので、その効果もあったかもしれません。そこまでしないにしても、同人誌の特徴やウリ、目次を載せれば、自然とキーワードが含まれるはずです。

    SEOのもうひとつの柱、リンクに関しては、TRPG Search, Twitter, TRPG SNS, Facebook, TINAMI, Twitcmap などで宣伝がてらリンクを張っています。Google 先生は、基本的に「外部(別ドメイン)からリンクが沢山付いているサイトは注目度が高い重要なサイト」と考え検索結果の表示を上位にします。本当は、ブログやホームページを書いている人に見てもらって「これはいい」とリンクを張ってもらうのが正統的なやり方ですが、ウザがられない程度に外部のポータルサイトに宣伝したいサイトを登録してやります。なんとも卵と鶏みたいですが、そうしないと、そもそもブログやホームページを書いている人の目に止まりませんからね。

    さて、検索順位には外部リンクが重要と書きましたが、内部リンクも意味が無いわけではありません。内部リンクは、検索エンジンに「なんについてのページか」を伝えることができます。どういう事かというと、「TRPGシナリオ作成の道具箱」にリンクを貼ると、google先生はリンク先のページのことを「trpgとシナリオと作成と道具箱に関するページなんだな」と理解します。「コミケ80のTRPG同人誌」にリンクを貼れば、「コミケ80とTRPGと同人誌に関するページなんだな」と理解します。そう、このブログも、SEOの一環だったりするのですよ。

    キーワードの一つ目のグループはこのように順調ですが、もう一方の「TRPG 同人誌」関連は今ひとつふるいません。こちらのキーワードは途中で気づいて、7/27あたりから対策を始めたので、効果が出るのにもう少しかかるのかもしれません。「TRPG 同人」で47位、「TRPG 同人誌」で59位、「TRPG コミケ」で45位。「TRPG コミケ80」は健闘していて5位!です。「TRPG 同人誌」で上に行きたいところです。

    さらっと書いていますが、ここも重要です。検索結果の順位を測って記録することです。やり方は、キーワードでググッてみて何番目に表示されるかを記録するだけです。なお、最近グーグル先生はパーソナル検索という余計な機能を入れてきて、グーグルアカウントでログインしていると検索結果が変わってしまうことがあります。普段使わないブラウザで検索するなどしてください。

    とりとめもなく書き連ねましたが、簡単にまとめますと、

    • 検索する人のことを想像してストーリー化し、キーワードを絞り込もう
    • AdWords のキーワードツールで、検索ボリュームを確認しキーワードを決定しよう
    • 同人誌紹介ページのコンテンツを充実させ、キーワードを埋め込もう
    • ポータルサイトに登録し、外部リンクを貼って検索順位をあげよう
    • ブログなどでも同人誌を紹介し、リンクにキーワードを埋め込もう
    • キーワードごとに検索順位を測定し、順位が上がらなければキーワードの数や位置を変えたり、外部リンクを強化してみよう

    といったところです。

     

    TRPG同人誌マーケティング(1)

    TRPG kilica 2011/7/30

    ※labo の方に「TRPG同人誌マーケティング」として読みやすくまとめています 

    コミケ80に出す同人誌『TRPGシナリオ作成の道具箱』も無事書きあがったので、マーケティングの真似事みたいなことをしています。
    どんなことかというと、会場に来る前に知ってもらう、興味を持ってもらう、サークルチェックに入れてもらい、最終的には会場で買ってもらうための活動です。

    「宣伝・広告」というと、昔でしたらチラシ・ポスターだったり、テレビのCM、雑誌広告だったりしたのですが、とても個人が趣味でやるものではありません。

    でもいまはネットがあります。SEOと広告連動検索(Google の AdWords)、そしてソーシャルネット(Twitter, Facebook, mixi など)です。これらもプロに頼むとどひゃーって値段になったりするのですが、素人でもほんの一冊二冊買って勉強すればそれなりにやっていけます(競合少ないし)。やってるとゲームみたいで結構楽しい。

    「同人誌でそこまでするの?」と思われる方もいるかも知れませんが、これが結構楽しいのです。SEOで順位が上がったり下がったり、「あのリンクが効いたに違いない」とか、「なかなか1ページ目に行かない」とか。モチベーションとしてはこの楽しさです。

    まあせっかく作ったのですから、たくさんの人に手にとってもらいたいです。仕事でも、物はいいんだけど PR やパッケージングが下手で売れてない製品とかたくさん見ました。同人活動は仕事ではありませんが、そのへんまで含めての活動だと思ってます。

    と・は・い・え、実は効果なんて知れてるだろうな、とも予想しています。SEOや広告連動検索も、検索してくれる人がいなければ始まりません。TRPGというキーワードを入れて検索してくれる人っていかにも少なそうです。多分、数冊売上が増えれば良いほうじゃないかと。そういう意味では、ソーシャルネットのほうが有望そうな気がします。

    あと問題なのは、効果測定です。会場は戦場なので、どのマーケティング施策がどれだけ効果あったのか、悠長にアンケートとってられないだろうなと。1回こっきりの販売なので、「宣伝しなかったときとの比較」とかもできないし。

    でもモチベーションは楽しさなので、あまり気にせずレッツトライです。

    コミケ80:TRPGシナリオ作成の道具箱

    TRPG kilica 2011/7/25

    今回のコミケット80では、サークル参加して同人誌を出します。

    2011年8月12日(金)西つ10a「RT研究会」です。

    発行予定誌はTRPGのシナリオ作成方法をご紹介した『TRPGシナリオ作成の道具箱』。全60p。

    TRPGシナリオ作成の道具箱

    誰でも、素早く、面白いシナリオを作れるようになるシナリオ作成方法を解説しています。頒布予定価格500円と、大変お求めやすくなっておりますので、ご来場の際はぜひお手にとってご覧ください。

    実は、内容そのものは Creative Commons ライセンス(BY)で公開予定です。なので、買わなくても中身は読めますが、読みやすく整形され、さらには公開版にはない図表がふんだんに(?)載ってます。

    是非遊びに来てね〜。

     

    #ただいま、売り子募集中です。時間の1/3〜1/2くらいいてくれればOKです。

    ピザピザピザピザ

    一般 kilica 2011/7/17

    家の近所にすかいらーく系列のグラッチェガーデンズというイタリアンがありましてよく利用していたのですが、最近ピザ食べ放題セットというサービスを始めました。

    メイン(ハンバーグやパスタ)一品とミニシーザーサラダ、ドリンクバー付きで1,000円ちょっととお得なのですが、これが大当たり。半分くらいしか埋まっていなかった客が、困ったことにいつも満席です。ピザなどのコストは上がるでしょうが、同時に客単価も上昇です。

    サービス開始から1ヶ月ほど経過してようやく座れるようになったので、今日行ってきました。もちろん、ピザ食べ放題セット(A)を注文してみます。

    神戸屋みたいに焼いたピザをたくさん皿に乗せて配って回るシステムかなと予想していたのですが、ちょっと違っていて、テーブルの札を表にしておくと「ピザくれ」、裏にしておくと「今はいらない」という合図になる、というシステムだそうです。やや不安な点はありますが、まあ単純です。札を表にして早速開始。

    そしたら、2,3分で1枚目のピザが届きます。速いな。グラッチェと心のなかで言いながら、もごもごと二口三口食べていると、早速不安が的中。まだ半分以上残っているときに、2枚目のピザが置かれます。冷めちゃうじゃん。容赦無いな。

    その2枚目を食べたところで、サラダともうじき来るであろうメインを食べたいと思ったので札を裏に。本を読みながら待っていると、ウェイトレスさんがやってきてメインディッシュ……じゃなくてもう一枚ピザを置いていきます。札見てないじゃん。

    満席で忙しそうだし、まあ間違いもあるでしょう。隙を見せたこちらが悪いかも(?)と思いつつ、食べられないわけではないので食べていると、今度はちゃんとメインディッシュを持ってきます。生ハムとベーコンのジェノベーゼ。美味しい。

    とメインディッシュを食べていると、またしても! ピザをサッと置いていくウェイトレスさん。やっぱり見ちゃいねー。せめて乗せる前に「いかがですか?」と聞いて欲しいと思ったら、一枚乗せた後に聞いてきました。「もう一種類いかがですか?」。いりません。

    ここに来てようやくシステムを理解した僕は、ピザの皿を通路から一番遠く、体を乗り出さないと届かない場所に置きました。以後、ピザを乗せられることはなくなりました。

    FEAR シナリオの分析

    TRPG kilica 2011/6/26

    コミケ用原稿の参考資料にしようと思い、先週 FEAR系(と言っていいのかよくわかりませんが)のシステムのシナリオをいくつか読んでいました。ちなみにまともに遊んだことはないので、あくまでもシナリオを読んでの感想です。読んだのはDX2、 アルシャードガイア、ビーストバインドの各公式シナリオ。

    まず感心したのが、シナリオのフォーマットがきちんと統一されている点。もうちょっとシステムによってブレがあるかと思ったのですが、どのシステムのシナリオでも、各シーン、解説・描写・セリフ・結末の四つの要素で記述されています。

    今回の僕のコミケでの出し物は、ゲーム的に面白いシナリオを作りましょう、というテーマなのですが、その観点からFEARの各シナリオを見ると……これまたびっくり、全く内容が無い!見事なまでに。唯一、最後の戦闘くらいのものです。それ以外のシーンは何かというと、ひたすらクライマックスシーンにPCたちを向かわせるための動機付けに使われているのです。ちょうど、ビジュアルノベルでエンターキーを押して先に進めていくみたいな感じ。

    でまあ原稿の参考には全くならなかったのですが、面白いなとも思いました。なんでこんな作りになっているのか、というのを、断片的に伝え聞くコンセプトと付き合わせると納得いくところが多い。

    一つは、「コンベンションなどで事故らない」という方針です。「事故」というのは多分、セッションの途中で詰まってしまったりすることを言うんだと思います。よくありますね、パーティがうまく情報を手に入れられなかったり、PCが「俺そんなの知らないよ」と言い出して進まなくなったり。その点、FEARのシナリオであればシナリオに書かれているとおりふんふんと進めていけばクライマックスまでさらさらと流れていきますし、その途中、くどいくらいにPCの背中を後押しするイベントが発生します。

    二つ目は、「短時間、少なくともコンベの時間内で終えることができるシナリオ」という方針です。一時期「最速」とかいう売り文句を聞いたこともあります。1,2時間程度で1シナリオ、1日に数シナリオをこなすといった話も聞きました。TRPGで時間がかかる(というか時間が読めない)部分といえば、プレイヤたちが行動をあーでもないこーでもないと話し合っている部分です。1時間くらい平気で話しますね。「お、決まったか」と思ったら、プレイヤのひとりが「でもやっぱりさ」とか言い出して、議論が振出しに戻ったりすることも日常茶飯事。その点、FEARのシナリオでは悩む部分はありませんから、ひたすらシナリオを進めていくことができます。

    三つ目は、リプレイなんかで超展開というか、プレイヤがとんでもない設定を考えだしてシナリオに混ぜ込むことを許容できるという点です。FEARのシナリオでは、PCが何をやろうと、セッションはクライマックスに向かって進んでいきます。クライマックスを除けば、PCの行動とシナリオは相互作用せず、お互いにあまり影響を及ぼしません。だからプレイヤが好き勝手をやっても、クライマックスにたどり着く意思さえ持っていれば、まあ割となんとかなるのでしょう(違う?)。

    こうした方向性は、僕の趣味ではないのですが、なかなか潔く面白いなと思います。

    『挑戦!魔剣が呼ぶ迷宮』を読む

    TRPG kilica 2011/6/13

    今回は Sword World 2.0 のシナリオ集『挑戦!魔剣が呼ぶ迷宮』を読んでみます。2本のシナリオと、「ダンジョンシナリオの作り方」という解説が収録されています。ダンジョンシナリオがテーマのようで、2本のシナリオもそれです。

    内容的には至極真っ当なダンジョンシナリオ。いやあ、まだこういうシナリオってあるんだね、と安心。広さはそこそこですが、イベント盛りだくさんです。

    基本的には素直なシナリオというか、ひたすら進めていけばクリアできそう。

    ダンジョンシナリオは今回対象外なので、軽く触れる程度にしておきます。

    『ダークマジック』(アルシャードガイア)を読む

    TRPG kilica 2011/6/12

    『アルシャードガイア』は遊んだことないので、資料として読んでの分析です。というか、FEAR系全般、あまり遊んだことはない。一度熟練のマスタのもとで遊んでみたいところ。

    アルシャードガイアRPGシナリオ集 ダークマジック (ファミ通文庫)
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    コミックマーケット80 参加

    一般 kilica 2011/6/12

    先週コミックマーケット80のサークル当落発表がありましたが、受かっておりました(「受かって」でいいの?)。

    金曜日 西つ10a 「RT研究会」です。

    コミケには10年以上、参加していますが、サークル参加申し込みは今回が初めて。サークル参加も初めてです(売り子での参加はあり)。

    当然、ジャンルはTRPG。昔書いた「TRPGシナリオ作成の道具箱」をベースに、シナリオ作成方法についての同人誌を出す予定です。

    とりあえず構成をねりつつ、既存のシナリオの調査/分析(つーと大げさですが)を開始。