『フェイルーン・プレイヤーズ・ガイド』

一般 kilica 2006/7/1
フォーゴトン・レルムの(いちおう)プレイヤ向けサプリメント。例によって種族,魔法,上級クラス,特技などが載っていて,買うと強くなります。 普段は「刊行ペースが遅い。ぶーぶー」という類の文句ばかり言っていましたが,D&D シリーズの刊行ペースはさすがに「私が悪うございました。勘弁してください」とそろそろ言いたくなってきたぞ。そうだ,高すぎるのがいけないんだ! さて,やたらとつるつるてかてかな表紙になっています。

XTC2006

一般 kilica 2006/7/1
XOOPS Cube のカンファレンスが 7/29 に名古屋で開かれます。 XOOPS Cube というのは,僕のサイトなどで使っている無料のホームページ管理アプリケーションで,ブログや掲示板,Wiki,アンケートなどを簡単に設置することができます。 せっかく名古屋で開かれるので,僕も参加申し込みしました。 というか,どういうわけか僕も講演担当の末席に名を連ね,当日,もにゃもにゃと怪しいことを喋ることになりました。 テーマは Cubson という XOOPS Cube 専用モジュール開発ソフトについてで,恐れ知らずにも Cubson 作者を前にして喋ることになっています(^ ^;。 というわけで,XOOPS に興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら,ぜひご参加下さい。要予約ですが,無料です。 (カンファレンスの後の懇親会も参加される場合は有料です) なお,「XOOPS ってなに?」という方が来ても面白くないと思いますのであしからず。

『中世ヨーロッパ入門』

一般 kilica 2006/6/27
中世ヨーロッパ入門
中世ヨーロッパ入門
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アンドリュー ラングリー Andrew Langley 池上 俊一
あすなろ書房 (2006/03)
中世ヨーロッパ騎士事典
クリストファー グラヴェット リリーフシステムズ 森岡 敬一郎
あすなろ書房 (2005/09)
売り上げランキング: 194,844
古城事典
古城事典
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クリストファー グラヴェット Christopher Gravett 森岡 敬一郎
あすなろ書房 (2006/02)
写真をふんだんに使った”「知」のビジュアル百科”という図鑑のシリーズです。むかし角川から出ていた「ビジュアル博物館」シリーズと中身はたぶんほとんど同じ,タイトルとカバーがちょっと変わり,値段が3,400円 → 2,100円と大幅に安くなりました。 どっちかというと写真よりもイラストの方が気に入ることが多いのですが,このシリーズの写真は身近に感じられて好きです。 「カラーイラスト世界の生活史」も新装版が出ないかなあ。

TRPG Search アンケート

一般 kilica 2006/6/25
TRPG Search のアンケート「マスタ初挑戦,って時にお奨めのブログは?」は,締め切りまで後1週間ですが予想通り投票が低調です。 まえに初心者向けのブログについてアンケートしたときもやっぱり投票数が少なかった。たぶん,初心者に向けて書かれたブログが少ない(というか,ない)というのが大きな要因なんでしょう。

『中世の旅人 ヤン』

一般 kilica 2006/6/25
中世の旅人ヤン―遍歴する魂
鈴木 航伊知
連合出版 (2006/06)
中世ヨーロッパを舞台にした小説です。ただし,そのねらいはあとがきに端的に書かれています。
「そこで,ぼくはそれをひとに伝える本を書きたいと思った。やさしい文章で,中世にタイムスリップして,まわりの有り様を覗いているような,映画的な,肩の凝らないものにしたい。一冊読めば,中世の時代性が大雑把に分かる入門ガイドブックのような本にしたいと思った。」(あとがきより)
そのねらいどおりの内容で,簡素な文体で,主人公ヤンが修道院で幼少時代をすごし始めてから成長し舞台を村,そして都市へと移していく中で,中世の風景を詰め込んだと言う感じです。 物語にしてあるので,読みやすいですし頭にも入りやすい。ヴォリュームもたっぷりで,なかなかいい本です。

『狼と香辛料』

一般 kilica 2006/6/22
狼と香辛料
狼と香辛料
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支倉 凍砂
メディアワークス (2006/02)
狼と香辛料〈2〉
狼と香辛料〈2〉
posted with amazlet on 06.06.22
支倉 凍砂
メディアワークス (2006/06)
久々のライトノベルです。ライトノベルと言うと,戦いのお話か学園生活を典型とする日常生活というイメージがあるんですが,本書はちょっと変わっていて中世ヨーロッパ風の世界の商人が主人公です。 話も,騙し騙されながら主人公ロレンスが儲けを得ようとして展開していきます。 そこにライトノベルでお約束な年若い(少なくともそう見える)ヒロインが絡んできます。本書では賢狼ホロという齢数百年と言う狼娘がロレンスとともに旅をすることになります。このホロが,老獪で,生意気で,そして寂しがりや(!)です。 お話はいちおうロレンスの商売を軸に進んでいき,1巻は他の商人との腹の探りあいなんかが結構楽しめたんですが,2巻では(このままホロとの萌え萌え話ばっかりになったらどうしようとちょっと心配でしたが)思いっきり嵌められてロレンスは絶望のどん底に突き落とされます。この描写がなかなか凄い。生半可な魔王の登場など問題にしないくらいの恐怖ですよ。お金って怖いね。 個人的にはもうちょっとねちっこい展開の方が好きですが,ライトノベル風にあっさりしています。 あと,作者は貨幣流通や古銭学にわりと造詣があるようで,その手のネタがちょこちょこ紛れ込んでいます。

蔵書管理ソフト

一般 kilica 2006/6/15
コレクタ,というほどではありませんが,結構物をため込む方です。 さらに最近では記憶力も怪しくなってきたので,蔵書管理のデータベースが欲しいなあとたまに思ったりもしますが,入力が面倒ですぐに挫折します。最近のソフトだと amazon.co.jp と連携して,ISBN を入れればタイトルや著者などの基本情報を引っ張ってくれるようになりましたが ISBN を入れるのですら無理です。 究極的には本棚に本を入れると本に埋め込まれた μ チップなどのタグから情報を読み取って自動的に蔵書DBを更新してくれる,という形なんでしょうが,5年か10年以上先の話でしょう。 ところで(たぶん)最近,amazon.co.jp の「マイストア」のページに,かなり楽な蔵書管理機能が付きました。 「マイストア」に表示されるおすすめ商品に「持っています」チェックが付けれて,これまた Ajax でチェック結果が保存されるので,チェックを付けた後,「送信」ボタンを押す必要もありません。 欠点は amazon.co.jp が薦めてくる商品にしか「持っています」チェックが付けられず,検索結果で表示される商品はだめだという点です。「マイストア」は持っている商品や評価した商品を元にお薦めを表示しますので,純化が進みそのうちお薦め商品が極相を呈してきます。遺伝的アルゴリズムのように「突然変異」も入れて欲しいかもしれません。 しかし,USA の amazon.com では,検索した商品にも "I own it" チェックが表示されますので,そのうち amazon.co.jp でも同様になることを期待しましょう。

Campaign Cartographer 3 Upgrade

一般 kilica 2006/6/14
TRPG 用地図作成ソフト Campaign Cartographer 3 (CC3) のアップグレード版の先行販売が始まりました(ダウンロード版のみ)。いま買うと,若干安いらしい。 とりあえず買っとこうかと思ったのですが,なぜかクレジットカードが拒否されます。後でまた試して見ます。

『ドロテア 魔女の鉄鎚』(1)

一般 kilica 2006/6/10
ドロテア~魔女の鉄鎚~ (1)
Cuvie
富士見書房 (2006/03/29)
魔女狩りの時代のドイツを舞台にした漫画です。絵柄はかなりライトファンタジィ調ですがまあまあ面白い。2巻も出ているみたいなので買ってこようと思います。

そういえば『深淵』復刊活動が

一般 kilica 2006/6/7
そういえば『深淵』の復刊活動が1週間ほど前から始まり,あっという間に60票以上集まっています。『カラーイラスト世界の生活史』『めたもるほぉん』は遅々として伸びないのにいいなあ。

『冒険者大全』

一般 kilica 2006/6/4
冒険者大全
冒険者大全
posted with amazlet on 06.06.04

ホビージャパン (2006/05/31)
D&D3.5 のローグ,バードあたり向けのサプリメント。 『秘術大全』で導入された即行呪文が大々的に導入されています。

名大祭

一般 kilica 2006/6/3
今日(と明日)は名大祭です。数年ぶりに行ってきました。 前日,1時頃までかかるだろうと予想していた仕事が結局4時頃までかかり,帰ってからも小さなトラブル対応で結局寝たのは明け方の5時過ぎ…。 9時頃起きて(どうも目が覚めてしまう),風呂に入って10時頃家を出ました。自転車は変速機構が壊れていて遠出をすると大変です。 名大は僕が卒業したあと,いくつか新しい建物がにょきにょきと建ちましたが,全体としてはあまり変わったようには見えません(建ったのは工学部だし)。 最初にラガドーンとシミュ研に顔を出しましたが,流石に知った顔は少なくなっています。Y武君やS井君と久々に会いました。 ラガドーンクエストは僕のいた時代から続いている名大祭恒例の出し物でライブRPG風のゲームですが,小道具などは相当凝ったものになっています。名大祭は家族で来る人も多いので,小学生くらいの子供に特に人気を誇っているようです。結構盛況でした。 その後,先端技術共同研究センタの見学ツアーに滑り込みで参加しましたが,こちらは施設の紹介が中心となっていて僕の期待からは外れていました。 それが終わるとお昼だったので道々食い散らかしながら情報科学研究科棟(初めて入った)の人工生命関係の研究紹介をのぞいてきました。ここはなかなか力の入った配付資料と説明スタッフを置いていて,門外漢の僕でも結構面白かった。 テーマが20ほどあってどれも興味深かったのですが,そのうち「社会階層に関するプリミティブモデル」と「外界との相互作用で生じるセルオートマトンの創発的特性」の説明をしてもらいました。学部生や院生がマンツーマンで説明してくれて質問に答えてくれるというなかなか贅沢な環境でした。 もっと説明を聞きたかったのですが,時間的な都合と疲労とであきらめて帰路へ。また来年来ましょう。

Avalon

一般 kilica 2006/5/29
SCA --- Society for Creative Anachronism --- といえば Rune Quest のルールブックの中で言及があることで古参のTRPGプレイヤの間では有名な組織ですが,日本でも同様の活動を行っている団体があり,それが Avalon という SCA から分離した団体です。 やっぱり活動拠点は東京のようで,残念ながら僕は参加できそうにありません。一度,鎧をつけるとどれくらい動きにくくなるかというのを体験してみたいなあと思うのですが。

Paranoia Card Game

一般 kilica 2006/5/28
今日は Paranoia のカードゲームを遊びました。2回目。 今回も前回と同じく,Paranoia の世界観がうまく再現され,勝つゲームとして面白い,という展開になりました。なかなかスバラシイ。エクスパンションでないかなあ。 ゲーム展開は,序盤にラッキーが重なって Indigo になり,最終的には Ultra Violet まで昇り詰めました。前回が Green あたりでうろうろしていたのでたいぶ感じが違っていました。

『エマ』7

一般 kilica 2006/5/27
エマ7巻
エマ7巻
posted with amazlet on 06.05.27
森 薫
エンターブレイン (2006/05/25)
最終巻。 子爵が素敵です。なかなかこういう人物は描けないなあ。 このあと外伝が描かれるそうですが,その次は何でしょうか。後書きを読んでいると,この人メイド物しか描けないような…(能力的に,では無くモチベーション的に(^ ^;)

彩彩畑

一般 kilica 2006/5/26
IROMSOFT 彩彩畑 画像を扱うソフトですが,目的を絞って使いやすくしています。 ウェブ用の背景画像,アイコン,バナー,ボタンを作るためのソフトで,それなりのものが手軽に作れて重宝します。

『比叡山炎上』

一般 kilica 2006/5/21
クトゥルフ神話TRPG 比叡山炎上
朱鷺田 祐介
エンターブレイン (2006/05/19)
『クトゥルフ神話TRPG』(D100 の方)の日本独自サプリメント。信長の時代の日本を舞台としています。クトゥルフ色の薄かった前の『クトゥルフと帝国』に比べると,日本の歴史や伝承をクトゥルフ神話的に解釈しなおした部分が多くなっています。 個人的には『クトゥルフと帝国』の方がやりやすい気がします。戦国時代って戦乱やら飢饉やらで簡単に人の命が失われる,ってイメージがあるので,神話の化け物よりよっぽど怖いと言うか…。 山田風太郎あたりの伝奇物が一つのイメージソースになっているというようなことが後書きに書かれていますが,読んだことないんですよね。

TRPG Search アンケート 結果

一般 kilica 2006/5/21
TRPG Search の2006年3月のアンケート「このブログを書いている人とTRPGしてみたいな,と思ったのは?」で,以下のブログに投票がありました。 今までにないたくさんのご投票ありがとうございました。 今月のアンケートは,「マスタ初挑戦,って時にお奨めのブログは?」です。投票の詳細については,ニュースをご覧ください。

『Aの魔法陣』の楽しさはどこにあるか

一般 kilica 2006/5/14
久々に「GM日記」が更新されていました。相変わらずクオリティ高し。 『Aの魔法陣』についても載っていました。 あの後,いくつかの紹介サイトを見てみました。 「どう遊ぶと面白くなるのかどうもイメージできませんでした」という原因にはいくつかあると思いますが,まず,ルールブックに載っている例が良くなかったんだと思います。「良くなかった」というのは僕向けじゃなかった,と言う意味です。 「Aの魔法陣」で花見というテーマですら遊べるは分かったんですが,「それって面白いの?」というのが根源的な疑問。例を読む限りでは「これは面白そうだ」とは思わなかった。 また,巻末のリプレイも,まあこのサイトを読んでいる人なら容易に想像つくと思いますが,…まああのノリにはついて行けそうにありません(^ ^;)。 ルールブックにも書いてありますとおり,従来のタイプのシナリオを遊ぼうという場合は既存のRPGシステムでやった方がずっと楽しく手軽に遊べると思います。 しかし一方で,熱狂的なファンも多数いるRPGです。強烈に人を惹きつけるだけの魅力が僕に隠れて存在しているはずです。というわけで,いくつかのサイトを回って考えてみました。 TRPGの本質とAの魔法陣(でみのげーむ)
GMの頭の中の状況をPLと共有する事を『共通認識の作成』とし、PLの行動を『行動宣言』という言葉で表すならAの魔法陣は、ただひたすら『共通認識』と『行動宣言』を繰り返すシステムである。
旧来のRPGは,「共通認識の作成」を「システム(ルールや背景設定)を読み込むこと」によって相当程度行えるよう,またそれをプレイヤやマスタに期待してデザインされています。 しかしシステムですべてを記述することは出来ませんし,読み込んだ結果の解釈も人によってズレが生じます。そうしたズレやこぼれ落ちた部分を掬うのがセッションの場でのマスタとプレイヤ間のやりとりであり,それは補完的な役割にすぎませんでした。 一方,「Aの魔法陣」は,このように従来補完的な役割に過ぎなかった部分をゲームの中核に持ってきています(上の引用記事に従えば)。ここが,「人を選ぶ」と言われる最たる部分なのでしょう。つまり,「どこを楽しむか」という層(レイヤ)が,「Aの魔法陣」と旧来のRPGとで異なっているのです。 「共通認識の作成」をセッションの場で築き上げることが楽しい人,あるいは「システムを読み込むこと」を面倒だ,苦手だと思う人は「Aの魔法陣」を楽しく遊べるんだと思います。 一方,「共通認識の作成」をセッションの場で築き上げるなんて面倒なだけだ,あるいは「システムを読み込むこと」が楽しい人は,旧来のRPGを好むでしょう。 この構図は,前に書いた「TRPGの苦労は買ってでもしよう」と同じといえます。 並べると次のようになるでしょうか。
  1. 第1世代…D&D(物理法則に関する共通認識をシステムで提供)
  2. 第2世代…Rune Quest(物理法則と背景設定に関する共通認識をシステムで提供)
  3. 第3世代…FEAR系(物理法則と背景設定と物語に関する共通認識をシステムで提供)
  4. 第4世代(?)…Aの魔法陣(システムでは共通認識を提供しない)
世代が増えるごとにシステムで提供する範囲が増えていましたが,なんと第4世代で反対のベクトルに進みました。 さて,「Aの魔法陣」を同じメンバで遊び続けて,過去の判例という共通認識ができあがってくるとその時どうなるのでしょうか。「共通認識」は飽和状態に近づき,セッションの現場で「共通認識の作成」を行う割合はどんどん低下していく,と言うことが予想されます。「共通認識の作成」を楽しみにしているというのであれば,楽しめる部分は少なくなっていくことになります。 しかし,ひょっとするとそこからが楽しいのかもしれません。ちょうど,いきなり作った9レベルのキャラクタと1レベルから育て上げたキャラクタでは遊んでいるときの感覚が全然違うように。 とはいえ,そういった予感があると言うだけで根拠も実例も何もありませんが。

『Aの魔法陣』

一般 kilica 2006/5/13
Aの魔法陣ルールブック
芝村 裕吏 アルファ・システム
エンターブレイン (2006/05/12)
話題の RPG。300ページ超,1,500円というのは驚きです。 第4世代の設計思想で作られた初めての RPG らしいですが,そのせいかどう遊ぶと面白くなるのかどうもイメージできませんでした(^ ^;。きっと「TRPG プレイヤ 1.0」な人なんでしょう。「TRPG 2.0」的なシステムには付いて行けんかも。