ブログ 一覧
-
AI 画像生成に挑戦
- 一般 kilica 2023/1/9
そろそろ画像生成のジェネラブル AI も自分で触ってみたほうがいいかなと思い、Stable Diffusion(stable-diffusion-webui)を入れてみたんですが、これがなかなか大変でした。というかまだ正しく動いてない。
Python は殆ど触ったことがないので、環境構築で結構時間がかかり、また参考にした記事がちょっと古かった(といっても3ヶ月ほど前なんだけど)ようで、あちこちでエラーが出てちっとも動くところまで行きませんでした。で、新し目の記事を探して入れてみたところ、インストールは正常に終了したようなんですが出力される画像がこんなのばっかり(笑)
モデルを変えてみてもだめなので、どっかまずいんでしょうねえ。もう一度入れ直してみようと思います。
とりあえず、画像生成AIを試してみたかったので仕方ないのでちょうど昨日、赤松先生が紹介していた Holara というサービスに課金してみました(特におすすめというわけではありませんので)。多分、アニメっぽいイラストを生成するのに向いたサービスだと思います。
試しに、適当にタグを入れて中世の村っぽいのを生成してみました。
medieval village, small village, near forest, riverside, realistic++, masterpiece
これに、rain というタグを追加してみると、こうなりました。
-
Boostnote から Joplin に作成日付きで移行
- 一般 kilica 2023/1/7
Boostnote から Joplin にデータをエクスポート・インポートで移行すると、作成日がつかないという問題があったので作成日設定のスクリプトを書きました(MacOS 用)。
Boostnote から Joplin に移行する - Qiita
これでほぼ実用上、問題はなくなったかな?
デフォルトだとプロポーショナルなフォントで特にリストの段下げが見づらいので等均フォント(Monaco)を指定しました。
-
マークダウンノートアプリを Joplin に変更
- 一般 kilica 2023/1/5
マークダウンのノートアプリ(エバーノートの類のアプリ)を、Boostnote から Joplin に変更しました。
機能的には Boostnote もほぼ問題なかったのですが、オープンソース版の開発が止まってしまったのと、コピペ時にあちこちエスケープ記号が入ってしまうのでこの際乗り換えることにしました。
機能的には概ね Boostnote と同じです。
- マークダウンでノートを取れる
- ディレクトリでノートを管理できる。ディレクトリは、OSのディレクトリ構造を使う。Joplin はディレクトリの深さに制限がなさそう。
- ノートはマークダウンファイルとして保存される
以下は、Joplin のみの機能
- ノートの更新履歴を取れるっぽい
- ノートの他に、 Todo というタイプのコンテンツを作れる。コンテンツ内でも、チェックリストが作れる
- テーブルの挿入が楽
移行も簡単で、
- Boostnote でストレージ(一番上のディレクトリ)を右クリックして「ストレージの書き出し」-「export as markdown (.md)」を選んでエクスポート
- Joplin で「ファイル」-「インポート」-「MD - Markdown(ディレクトリ)」を選択し、先程エクスポートしたディレクトリを選択
というだけです。
一つ、ちょっと困ったのが、ファイルエクスポートするとファイル更新のタイムスタンプがすべておなじになってしまうため、Joplin にインポートしても Boostnote と同じ並びにならない点です。これはちょっと困った。
-
こんなタスク管理ツールが欲しい その2
- 一般 kilica 2022/12/15
いろいろ考えた末、こんなタスク管理ツールが欲しいなあ、と思って前回のブログに書きましたが、都合の良いツールは見つかりません。
自作するにも機能はともかく UI は無理なので、仕方なく Google Spreadsheetで作ってみました。下手なアプリより使い勝手は良い。
スマホでは無理がありますが iPad mini ならなんとか。
しばらく使ってみようかと思います。
-
こんなタスク管理ツールが欲しい
- 一般 kilica 2022/12/13
どんなタスク管理ツールがあると良いのかなあと考えてみました。
僕の場合、プライベートでは、
- やりたいことがいろいろな分野に渡って割とたくさんある。
- 集中してある分野のタスクを潰すよりも、並行していろいろなタスクを少しずつ進めることが多い。
- 週単位くらいの粒度がちょうど良さそう。日単位では忙しい日や疲れた日に進められないこともあるし、月単位では進み具合が掴みづらい。
- 週の初めに「今週は、抱えているタスクのこれとこれとこれをやろう」と計画を建てるのと、「先週はこれとこれができた。これはできなかった」というのを振り返る運用が良いんじゃないか。
という感じで、これをツールにするときっとこんな感じに。誰か作って(笑)
-
Dungeon Alchemist
- TRPG kilica 2022/9/19
Dungeon Alchemist はマップ作成ツールです。名前のとおり、ダンジョンや建物のマップ作成がメインです。3Dの美しいビジュアルが目を引きます。
Kickstarter でキックしたのですが、多忙で半年くらい放置してました。ようやくインストールして使ってみました。なお今は Steam で購入できます(9/19現在で早期アクセス、4,750円。 Windows, Mac, Linux に対応)。
これまでに使ったマップ作成ソフトとの大きな違いは、通路や部屋といった囲いを作ると、その中の扉や窓、置かれているアイテムなどを自動的に、いい感じにつけてくれる「ランダム」機能を備えている点です。そう、「美しく様々なアイテムや扉、窓などを配置できる3Dマップ作成ソフトはいままでにもあったのですが、地図アート職人ではない一GMとしては、最初は面白くて凝ったのを作ったりもするんですがすぐに面倒になります。
Dungeon Alchemist の開発者は、その事情をよ〜く分かっているのでしょう。「AI を使って」いい塩梅に自動で配置してくれます。使い始めて5分も経たないうちに、こんなマップを作れます。
この地図ができるまで
まずは立ち上げたときの画面です。ベースの地形が用意されます。ここでは、建物の種類として Castle が選ばれ、部屋の種類として Random が選ばれています。建物の種類としては現在、打ち捨てられた廃墟、錬金術師の研究室、城、地下、お菓子の家(?)、屋敷、酒場、村が用意されています。
まずはキャンパスの下の方に、城の胸壁になる長細い部屋を作ります。マウスでドラッグして離すと……
部屋が生成されます。マウスで部屋の範囲をドラッグして離しただけです。床のテクスチャも、アーチの門や窓も、置かれているテーブルや灯りも、自動的に配置してくれます。なおこれらの要素は、一つ一つ、変更することも可能です。「ここにはどうしても扉が欲しいな」という箇所があれば自分で指定して変えることも出来ます。
また、Random にせずに Bedroom などを選べば、Bedroom にふさわしい調度(ベッドなど)がこれまた自動で置かれます。
もう一つ、右端に部屋を作ってみました。
そんな感じで部屋の形をドラッグするだけでなんかお城っぽいものが完成です。
ここまで、6つの部屋の形をマウスでドラッグして指定しただけで、5分もかかりません。初めて使ってあれこれ操作を試しながらかかった時間なので、実際には1分とかからず作ることも可能でしょう。感動的な簡単さです。楽しい!
-
謎の手帳 YeeATZ
- 一般 kilica 2022/1/14
YeeATZ というモレスキン風の手帳(ポケットサイズ)を買ってみました。
今のところとても気に入っているのですが、改めて調べると何だか怪しいぞ、この手帳(笑)
何が怪しいかというと、
- 公式サイトっぽい(yeeatz.com)サイトを見ても、この手帳(無地、ポケットサイズ)が載ってない。
- 公式サイトっぽいサイトを見ても、会社概要などのページがない
- ググっても2ページ分しか情報が出てこない。まじか。
とまあ謎な手帳なのですが、お気に入りポイントを挙げましょう。
- 安い(2冊で1,350円)
- 紙がしっかりしている(その分、厚いけど)
- ハードカバーでモレスキンとだいたい同じサイズ(A6)
- 裏表紙内側にポケット&ノートを閉じるバンド。これもモレスキンと一緒。
- しおりになるリボンが3本ついてる。
- 背表紙にペンホルダーのバンドがついてる!超重要。
難を言うと、モレスキンよりも若干横幅があり、厚さもあります。ページ数を減らしていいのでもう少し薄いほうが良いな。
-
miro / RealtimeBoard
- 一般 kilica 2022/1/10
最近、 miro というサービスを使っています。
以前は、 RealtimeBoard という名前のブラウザベースのホワイトボードのコラボレーションツールという感じで、ホワイトボードに付箋をペタペタ貼るような操作はサクサク気持ちよくできて、見た目もよく使い勝手が良いサービスでした。それが miro という名前に変更になって、いつの間にか機能も大幅にアップしていました。
何が機能向上したかというと、「テンプレート」と呼ばれるビジネスでよく使うフレームワークがたくさん用意されたのと、チーム関連の権限が強化された点が個人的にはポイントでした。
特に自分ひとりが課金していれば他の人を編集に招待できるのはコラボレーションを考える上で非常に大きい。全員課金してないとコラボレーションできないようでは、社内で使うならともかくクライアントも巻き込んでは使えないですからね。
「フレームワーク」も、沢山の種類が用意されています。例えば、 Meetings & Workshops というカテゴリに分類されているテンプレートには、以下のようなものがあります。
- OKR Planning Template
- Project Kickoff Template
- Daily Standup Template
- Meeting Agenda Template
- Disney Creative Strategy Template
- Johari Window Template
- Team Meeting Agenda Template
- Icebreaker Template
- One-on-one Meeting Template
- Agile Board Template
他、38種類
Kanban, フローチャート, マインドマップ, Customer Journey Map など、有名所は一通り揃っていると思います。
-
Board Game Arena で遊んでみた
- TRPG kilica 2021/6/20
今日はD&Dを遊ぶ予定だったのですが、一部のプレイヤが D&D Beyond にログインできなくなっており、代わりにボードゲームを遊ぶことに。
Board Game Arena というボードゲームをオンラインで遊べるサイトが有り、そこで以下のゲームを遊びました。
- 6Nimmt
- 花火
- 世界の7不思議
- プエルトリコ
いずれも以前、オフラインで遊んだことのあるゲームなのですが、久々なのであまり覚えてなかったり。でも世界の七不思議とプエルトリコはいずれもトップでした。プエルトリコの方は、ルールが良く分かっておらず凡ミスを繰り返してたので「最下位かな」と思ってました(笑)。
このサイト知らなかったのですが、有志による日本語化もされており、ライセンスも取って提供されているようです。面倒な計算もやってくれますし、できないことはできないと表示されたりバリデーションがかかるので、プエルトリコみたいな複雑なゲームも楽に遊べます。
-
充実のTRPG向けアイコン集、 Token Editor (2-Minute Tabletop)
- TRPG kilica 2021/3/28
-
Token Editor は、 2-Minute Tabletop が提供しているTRPGなどで使うトークンを探せるサービスです。この度、リニューアルしたようです。
主にはファンタジィ系のトークンが登録されていますが、SF、現代のトークンもいくらか含まれています。総数は不明ですが、1000程度はあるのではないかと思います。また、随時追加されています。
キーワードで検索すると合致したトークンの一覧が表示されるので、気に入ったトークンが見つかったらクリックすると詳細画面に移ります。
詳細画面では、トークンの色を変更できます。体、髪、服装などにパーツが分かれており、それごとに色を選択できます。同じ敵が何人も出てきたときなどに、色で区別できると便利ですね。ランダムに色を変える機能もあります。
色のカスタマイズが終わったら、ダウンロードのボタンを押すと 240x240px の .png 形式でパソコン上に保存できます。
ユーザ登録をすると、カラーパレットを保存したりお気に入りのトークンを保存することができますが、ユーザ登録なしでも色のカスタマイズやダウンロードは可能です。有料機能はありませんが、寄付を受け付けています。
トークンは、CC BY-NC 4.0で提供されており、セッションなどではおおむね自由に使うことができます。有料の同人誌や動画などで使う場合は、別途契約が必要になるでしょう。
-
最近のTRPG支援ツール
- 一般 kilica 2021/2/13
最近のTRPG支援ツール
TRPGというかゲーム開発者向けのもありますが、いくつか目についたものをご紹介します。
Dungeon Alchemist™ by Wim De Hert — Kickstarter
ダンジョンなどのフロアマップ作成ツールですが、3Dビジュアルが非常に美しいのと、部屋の形を作るだけでインテリアを自動的に適当に配置してくれるAI機能が備わっています。「細かいことは良いから、とにかくそれっぽいのを何か用意しないといけない」ときにピッタシです。
現在 Kickstarter 中なので、リリースされるのは暫く先です(2022年初)。
MetaHuman Creator - Epic Gamesがデジタルヒューマン作成の為の新アプリケーションを発表!サンプルプロジェクトも公開!
めっちゃリアルな3Dキャラクタモデルをブラウザで作成できるツール。できたらダウンロードして Unreal Engine などで使えるみたい。
Medieval Game Environment - Quixel Megascansによるリアルな中世のゲーム背景プロジェクト!UE4マケプレで無償公開!
とてもリアルな中世ヨーロッパの世界を作れる UE4 用の環境アセットだそうです。ちょっと素人には作れそうにありませんが(笑)。
Mythroll Armory's TileFormers | Quick & Easy Dungeon Terrain by Mythroll Armory — Kickstarter
これも Kickstarter ですが、すでに終わってます。磁石付きのフロアタイルで、面白いのは建物も作れること。
バブルが来る?
アメリカはバブルの入り口に立っているのかもしれません。2020年からかつてない金融緩和を行い、さらにワクチンによって社会が正常に戻ると、市場にばらまかれたマネーは株式市場や不動産でバブルを引き起こす可能性があります。去年からすでに巣ごもり銘柄、サブスクリプション銘柄はバブルとも思える上昇を見せていますが、今年は新型コロナで打撃を受けていたセクターでバブルになるのかもしれません。
株式投資には、素人でも楽々勝てる相場と、全く勝てない相場があります。2020年は、素人でも勝てる相場でした。2021年も、そうなる可能性があります(少なくとも今月まではそうでした)。バブルになれば、10年に一度の楽々勝てる相場になります。この波に乗らないなんて選択肢はありません。
日本の経済対策
私は経済の専門家ではありませんが、日本の経済政策は完全に狂ってると思います。
バブル崩壊後、日本は非常に長い間デフレに苦しんできました。経験的に、また世界的にインフレ率は2%がベストと考えられています。アメリカのFRBもこの数値をターゲットにしていますし、日銀も、黒田総裁になってこの数値を目標に掲げて「異次元の緩和」を始めました。しかし、御存知の通り、2%には到底達しそうにありません。黒田さんが日銀総裁に就任して8年も経ちますが、完全に未達で、目処も立ってない状態です。つまり、日本はデフレなんです。
経済政策には、インフレ対策の政策とデフレ対策の政策があります。それぞれ、主だった政策を並べると以下のようになります。
インフレ対策 デフレ対策 政府 小さな政府 大きな政府 財政 緊縮財政 積極財政 税金 増税 減税 金融 引き締め 緩和 公務員数 削減 増員 規制 緩和・自由化 強化・国有化 労働市場 流動化 労働者保護 どうでしょう。日頃経済にあまり関心を持たない方でも、日本の政策がどちらに近いか、何となく分かるのではないでしょうか。そう、インフレ対策の政策です。
つまり、日本はデフレなのに、インフレ対策の政策をとっているのです(2013年になってようやく、金融政策は緩和になりましたが)。いまの政策を頑張れば頑張るほど、デフレになっていきます。一体何を考えているんでしょうね。消費税を上げる、なんて話もちょくちょく出てますが、上げる前にまずはインフレターゲットの2%を達成してからにしてほしいですね。
-
DM Screen with Trello
- TRPG kilica 2019/5/2
https://geektyrant.com/news/this-trello-board-is-the-perfect-digital-dm-screen-for-dampd-games
Trello をマスタースクリーンとして使おう、というアイディア。リンク先では、状態とか、戦闘におけるアクションなどを簡単に参照できるようにしてます。
Trello というのはプロジェクトの進捗管理ツールの一種で、かなりの程度、無料で使うことができます。
進捗管理ツールなので、ひょっとしたらシナリオの進行管理に使ってもいいかも。プレイヤが手に入れた情報/手に入れてない情報、クリアしたイベント/失敗したイベント/未遭遇のイベントなどを見やすく管理できそうな気がします。
-
CSS組版オンラインエディタ Viola を使ってみる
- TRPG kilica 2018/1/14
InDesign で同人誌を作っていると時々、「あー markdown で記述して .css でスタイルできないかな〜」とか思ったりするのですが、markdown で書いた原稿を InDesign に流し込もうとしたのが以前の記事「InDesign 自動組版スクリプト」でしたが、今回試してみるのが Viola という markdown (html) と css を使った組版用のオンラインエディタです。
CSS組版に対応したオンラインエディタViolaとviola-savepdfのご紹介 - はるさめスープ
オンラインエディタですので、ブラウザでアクセスするだけで使えます。Adobe の Brackets (というエディタ)をベースにしているそうです。ブラウザは、たぶん印刷機能の関係で Google Chrome が推奨されています。
というわけで、さっそくですが使ってみました。幸い、先の記事のように僕のTRPGシステム『精霊戦記』はもともと markdown で書いていますので、なんとコピペするだけで試せます(笑)。ちなみに、マニュアルっぽいものが見当たらないため、手探りで使ってみています。基本的なところから間違ってるかもしれませんのであしからず。
さて、『精霊戦記』の markdown の一部をコピペして、 Viola の印刷メニューで試してみた結果がこちら。
おお、なんと……単に html を印刷しただけに見えますね(笑)。読み込んでいるスタイルシートを確認すると、どうもこのスタイルシート(https://editor.viola.pub/thirdparty/github-markdown.css)では印刷組版用のスタイル指定はされていないように見えます。そこで、デフォルトで用意されている main.css を追加で読み込むようにして印刷した結果がこちら。
やりました! えー、一見変わってないように見えますが、2ページめと3ページ目の境目を見比べてみてください。最初の結果は、2ページめの最後に「精霊力」という見出しが来て、その本文は3ページ目になってしまってます。一方、main.css を読み込むと、「精霊力」という見出しが3ページ目の頭に表示され、見出しと本文がまとまってます。ちょっと組版っぽくなっています。
Before
After
段組みなどもやってみたいところですが、僕の css 力では難しそうなので、解説書を買って読んでみようかなと思います。取り敢えず今回はこんなところで。
-
markdown から InDesign へ
- TRPG kilica 2015/2/7
markdown
開発者の間で最近はやりの文章のフォーマットといえば markdown です。wiki やはてな記法のようなもので、行頭に # をつけると見出し(h1)として扱われたり、*強調* のように、 * で文章を囲むと強調として扱われます。
キーボードを主体に使い慣れたテキストエディタでサクサク書くことができるので、開発者に好まれてるんだと思います。フォーマット変換ツール pandoc
ふつうは、markdown 記法で書いたテキストを html に変換してブラウザで見るんですが、html にかぎらず様々な文書フォーマットに変換するツールがあります。
pandoc というツールもその一つで、Word, RTF, LaTeX, Epub など、様々なフォーマットに変換することができます。そしてその変換先フォーマットの一つに、InDesign の ICML も用意されています。ICML は InDesign で直接開くことはできませんが、InDesign のテキストフレームに「配置」することができます。
同人誌で長い文章を書かなければならない時など、
- 動作の軽快なエディタを使って markdown で文章を書き、練る。
- 文章が完成したら pandoc で InDesign のフォーマットに変換する
- あるいは、Epub や html にも変換してネットでも配布する
といったワークフローが簡単にできるようになります。
markdown → InDesign の流れ
流れとしては、
- markdown(.md)形式で文章を書く。
- pandoc で md 形式を icml 形式に変換する。
- InDesign で流しこむ先のテキストフレームを用意する。
- icmlに変換したファイルをテキストフレームに ドラッグ&ドロップする。
となります。2. がほんのちょっと面倒で、ターミナル(黒い画面 ^ ^;;)からこんなかんじのコマンドを打たなければなりません。
pandoc input.md -s -o output.icml
InDesign のスタイル
markdown を元に InDesign に配置すると、簡単なスタイルが付いた状態になっています。例えば、h2(##)を指定していた場合、InDesign では "Header2" という名前のスタイルが指定され、それっぽいフォントサイズやマージンが作られています。
pandoc のインストール
pandoc は Windows, Mac, Linux で動作し、多くのソフトウェアと同じようにダウンロードしたファイルをマウスでクリックしていけば簡単にインストールできます。
# "pandoc 1.13.2" など、バージョンの書かれたタイトルをクリックして移動した先のページの一番下にダウンロードリンクが付いていると思います。
なお、インストールしても pandoc の起動アイコンができたりはしません。pandoc を使うには、Mac なら Terminal, Windows ならコマンドプロンプトから markdown ファイルのあるディレクトリに移動して上記の pandoc コマンドを打ち込んでやります。
-
Neath 3D Dungeoneering の紹介動画
- TRPG kilica 2014/11/14
この前紹介した Neath 3D Dungeoneering で作られたダンジョンの紹介動画。
-
3Dダンジョンマップツール Neath 3D Dungeoneering
- TRPG kilica 2014/10/29
Neath 3D Dungeoneering - MonkeyBlood Design
3D のダンジョンマップを簡単に作ることができるのがこの Neath 3D Dungeoneering です。Sketchup という(基本機能は無料の) 3D モデリングツールのテンプレートとして提供されています。
この Sketchup で使える通路や部屋といったダンジョンのパーツが150ほど用意されていて、ドラッグアンドドロップで配置していくことでダンジョンを作ることができます。
基本的なパーツは用意されていますので、それを使うだけでもかなりのバリエーションはカバーできますが、Sketchup の機能を使って、ぐねぐねと変形させることも可能です。独特の操作感ですが、これがなかなか気持ちいいです(笑)
3Dモデリングツールですので、作ったダンジョンはあらゆる角度から眺めることができます。
値段は15£で、だいたい3000円弱。まあまあの値段でしょうか。
ちょっといじっている隙がないので、簡単な紹介のみですが、上のチュートリアルにけっこう分かりやすく書いてあるので、ご覧いただければだいたい分かるんじゃないかと思います。
-
InKarnate アルファ版
- TRPG kilica 2014/9/15
しばらく前に目をつけた InKarnate というTRPG用のマップ作成ツール(本当はキャラクタ作成などもサポートする総合支援ツールという構想みたい)が登録ユーザ向けにリリースされましたので、早速使ってみました! なお、現在は限定されたユーザにのみ公開されているアルファ版です。
実際、半年くらいまえにユーザ登録して、その後音沙汰がなかったので「うーん、ポシャったか」と思っていたのですがコミケ前日辺りに「使ってみてくれ!」(意訳)というメールが届きました。もう少し早ければ『大全3』の記事に載せたのにぃ。
InKarnate は UI が CSS/Javascript で実装されており、ブラウザ上で動作します。サイトにアクセスしてログインすれば、すぐに使うことが出来ます。
特長
TRPG向けの地図作成ソフトはいくつかあるのですが、InKarnate はそれらとどう違うのでしょうか。
まずは、どんな地図が出来上がるのかを見てみましょう。InKarnate で適当に作ってみた地図がこちらです。なかなか良く出来てますね?ますよね?
スピード
この地図がどれくらいで描けるかというと、なんと約20分! 他の地図作成ソフトと比べても素早く描ける部類に入ります。
操作
簡単です。山や都市などのオブジェクトは、シンボルを選んでスタンプみたいにマウスでペタペタ押すだけです。
他の地図作成ソフトと比べて特に出来がいいと思ったのが、海岸線(陸地・海)などの作成と、森や平原のテクスチャの描画です。どっちかというと、既存のソフトはなぜこうなってないんだ、という気もしますが。
新規作成時点では全て海なので、陸地を作る場合はマウスクリックしながら動かして塗る、出っ張り過ぎたら削る、という操作です。それだけなんですが、なんかいい感じの海岸線が引けます。陸地で塗りつぶすような場合はブラシサイズを変えてXLにすれば、すぐに塗りつぶすことが出来ます。
森や平原を描くときもテクスチャを選んで塗るんですが、適当に塗ると、境界をぼかしてそれっぽくしてくれます。
表現力
ご覧のとおり、彩度を抑えた雰囲気のある地図を作ることが出来ます。
ただ、まだアルファ版ということもあって、自然物のシンボルは山のみとなっています。デモを見ると、木のシンボルも配置されているので、そのうち増えるのではないかと期待しています。
メイキング
公式サイトの動画デモをご覧いただいたほうが分かりやすいかと思いますが、上のマップの制作過程のスクリーンショットをご紹介したいと思います。
新しいマップを作る
新規作成後の状態。全面海です。
陸地の線を引く
適当に引きます。
陸地を塗りつぶす
ブラシのサイズを XL にして塗っていきます。
海岸線を整える
細いブラシにして、海岸線を整えていきます。
山を描く
山のシンボルを選んでぺたぺたと地図上の配置したい場所に押していきます。クリックしながらマウスを動かすと、山脈を作ることが出来ます。
森と平原を描く
テクスチャを選んで塗って完成です。ここまでで約20分。早いですね。
-
「物品の状態」ランダム表
- TRPG kilica 2013/9/14
- ダンジョンで拾ったり、怪しげな露店で手に入れた品の品質や状態をラムダムに決める表を作りました。
http://www.trpg.me/random/generator/7
アクセスすると、「物品の状態(見た目) : モノは悪くないが見栄えが悪い
物品の状態(実際) : 頑丈な作り。性能的には通常と変わらないが壊れにくい」「物品の状態(見た目) : 埃をかぶり汚れている
といった、その品物の状態や品質をランダムに出してくれます。
物品の状態(実際) : 新しい試みがされている試作品。質は悪くないが使いづらい、あるいは奇抜なところがある」
ログインすると割と簡単にこんな感じの表が作れますので、ぜひ皆さんも作ってみてください ^_^既存の表をコピーすることも出来ますので、「よくわからないな」という場合は、既存のランダム表のを開いて「コピー」ボタンを押すと、作り方の参考になるかと思います。
-
ランダム表を作ろう
- TRPG kilica 2013/9/8
しばらく前から作ろうと思ってたランダム表を作れるサービスをはじめました。
ずっと昔に絶版になってしまっている社会思想社の『RPGキャラクターブック』『RPGシティブック』、それから『ルーンクエスト・シティーズ』などのランダムチャートが大好きでして、それらをネット上で作れるようにしたサービスです。
5年くらい前に同じようなのを作ったのですが、コードも古かったので今回1から作り直し。というのもあって、1日でちゃっちゃと作りました。そこそこ高機能で、どんなことができるかはこちらの簡易マニュアルを参照ください。
海外のランダム表
海外ではランダムチャートを振れるサイトがいくつかあります。自分用のランダムチャートをオンラインで作れるサービスはたぶん無いと思います。
Category:Fantasy - Abulafia Random Generators
-
City Generator が github に
- TRPG kilica 2013/8/18
City Generator という、ランダムにファンタジー(D&D)の街を生成してくれるサービスがあって、リンク先にアクセスするたびに作ってくれます。人口構成、気候、政治体制・産物といった基本的なデータのみならず、イベント(依頼)リストや重要NPCリストなんかも出してくれるので、なかなか充実しています。
でこれですが、github(プログラムコードの管理をしてくれるサービス)で一般に公開れていました。perl で書かれているので自分のサーバに置くこともできるし、コードや元データ(XML)を修正することも出来ます(コードのライセンスはGPL2、データのライセンスは CC BY-SA)。
このランダムデータ用のフォーマットを眺めているだけでもけっこう面白いです。よく考えられてるなーと思います。あと、マインドフレイヤーランダム名前表とか楽しげなものも。ランダムの名前は、苗字と名前をそれぞれ <pre> - <root> - <post> の三節(3節無い種族も)の組み合わせで作ってるみたいです。