『ダークマジック』(アルシャードガイア)を読む

TRPG kilica 2011/6/12

『アルシャードガイア』は遊んだことないので、資料として読んでの分析です。というか、FEAR系全般、あまり遊んだことはない。一度熟練のマスタのもとで遊んでみたいところ。

アルシャードガイアRPGシナリオ集 ダークマジック (ファミ通文庫)
井上 純弌 菊池 たけし F.E.A.R.
エンターブレイン
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コミックマーケット80 参加

一般 kilica 2011/6/12

先週コミックマーケット80のサークル当落発表がありましたが、受かっておりました(「受かって」でいいの?)。

金曜日 西つ10a 「RT研究会」です。

コミケには10年以上、参加していますが、サークル参加申し込みは今回が初めて。サークル参加も初めてです(売り子での参加はあり)。

当然、ジャンルはTRPG。昔書いた「TRPGシナリオ作成の道具箱」をベースに、シナリオ作成方法についての同人誌を出す予定です。

とりあえず構成をねりつつ、既存のシナリオの調査/分析(つーと大げさですが)を開始。

Far Roads to Lord

TRPG kilica 2011/4/17

昨日は久々に Far Roads to Lord のマスタ。

RT-E でやるのは初めて。プレイしたことあるのも僕一人。普段は D&D3.5e で細かくデータを管理をして遊んでいる連中なので、そのおおざっぱさとキャラクタ間のアンバランスに面食らっていたようです。正直僕もほとんど忘れていたので面食らった。

PCの一人は半妖精。めっちゃ強い、というか死角のない有能さ。一方で8つの「有利な状況」のうち7つまでが「日食」という「輝けるのは一瞬だけ」なPCも。

用意したシナリオのうち、20%くらい終わるかと思っていたのですが、50%以上終わったのでちょっとびっくり。D&Dのときはあまり余計なことに首を突っ込まないパーティだったので表面的なシナリオをクリアして終わるだろうと予想していましたが、やっぱD&Dだと余計なことに首突っ込んでいる余裕がないということか。

『西洋コスチューム大全』

一般 kilica 2010/9/5
西洋コスチューム大全―古代エジプトから20世紀のファッションまで
ジョン ピーコック
グラフィック社
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古代エジプトから現代ヨーロッパまで、衣装のイラストがフルカラーでふんだんに載っています。本当にたくさんの種類の衣装が載っているので、資料としてはおすすめです。 例えば、1430年頃のイギリスの領主だと、「短く刈り込んだ頭髪。黒いベルベットの襟。毛皮で縁どった、黄色と黒の柄入りブロケードのチュニック、白いソールドホーズ」といった簡単な解説が付いているので、ああ、なるほど、チュニックというのはこういうのを言うのだ、というのもわかります。 むかし本書はハードカバーで出ていて、僕はそちらを持っているのですが、今回ソフトカバーとなりお求めやすい価格になっています。どうせすぐ絶版になるでしょうから、今すぐ上のリンクをクリックして買うといいでしょう。

ビョーンさんによるインタビュー

一般 kilica 2010/7/19
今日はドイツ人の日本研究者ビョーンさんのインタビューを受けてきました。日本におけるTRPGの受容とTRPGを通じた学習が主な研究テーマのようです。 普段は東京を拠点にし、この三連休は、昨日のDAC愛知への参加も兼ねて愛知に来たそうです。mixi のコミュニティでインタビューに協力してくれる人を募集されていたので参加した次第。ちなみに明日からは大阪、静岡などを回る予定らしい。 静かなところがいいということで、急遽、東生涯学習センターの部屋を借りてそこで実施。実は時間が足らなくてスタバでも続きをやったのですが、やっぱり部屋借りて正解。インタビュー用の機材が結構ありましたし、喫茶店では録音も大変そうでした。10:00から始めて、途中移動も含めて終わったのが13:00過ぎ。でもあっという間でした。 インタビューは僕個人のTRPG史的な内容を中心に、雑談、TRPGを通じて学んだことなどを聞かれました。 こちらからは、(特に頼まれたわけではないけど)僕のTRPG略史と関心ごと(TRPGに限らず)をマインドマップにしたものを補助資料として持参。 ついでにドイツや北欧のTRPG状況についてもちょっと聞いたのですが、特に北欧ではライブRPGが盛んで、市民権を得て一般に通じるんだそうな。また、化学の授業で元素をカード化して化合物を作るゲームをしながら反応について学ぶという取り組みがされている、といった興味深い話を聞けました。 9月いっぱいまで日本にいるそうなので、自分もインタビューに協力します、という方は上記リンク先まで連絡してあげてください。ちなみに、なるべく日本各地の人に(つまり東京に偏らないで)インタビューしたいとのことです。

DAC2010愛知

一般 kilica 2010/7/18
DAC2010愛知に行ってきました。D&Dの好きな人達が沢山集まってきてました。70名以上らしい。DACはもともと東京の方で毎年開かれているD&Dのイベントですが、愛知県で活動している竜舞亭幻想世界のTRPG空間さんが中心になって今回の愛知での開催にこぎつけたそうです。ありがたや。 一応事前予約があるのですが、僕は当日参加。当日参加は8名程度と小耳に挟みましたが、もっとたくさんいるかと思いました。告知サイトによると当日参加は4thのテーブルになるらしかったのでしまいこんだルールブックを引っ張り出して会場へ行ったのですが、受付時点で Pathfinder テーブルに空きがあったので変更。 マスター朋さんと6名のプレイヤたちでセッション開始。プレイヤのうち2名までがPathfinder経験者らしくびっくり。あれ、意外と遊ばれているのか。 僕はプレロールドの4レベルバーバリアンをもらったんだけど、ロールプレイ的にバーバリアンは苦手。とりあえず最初の情報収集を始めた頃は黙っていたんだけど、途中から諦めて素でやってました。戦闘では、ラスボス戦で2回もクリティカルを出して美味しいところをもらっていくという珍しい役回り ^^ D&Dだと普段「魔物だ突っ込め」的な遊び方ばかりですが、今回のシナリオはきちんと情報収集のシーンがあり、背景設定が整合的で、しかもコンベンションの時間内に収める手堅い作りは素晴らしかった。 戦闘に関しては、敵は弱めでそのかわり状況を工夫することで手応えのあるバランスに仕立て上げてありました。ちゃんと有利な状況に持ち込めるかで勝敗が決まるようになっており、なるほどなと思いました(緩めの敵だったので、「苦戦する」くらいか)。 Pathfinder は今回はじめてだったのですが、細々としたところで改善が図られていて、あちこちに存在した「使えねー」というのがかなり改善されている様子でした。Prestige Class がなくなっていると聞いて寂しいなと思ったのですが、どうやら Variant がそれに替わるらしく、それは確かに悪くない。 ただ3.5から積極的に乗り換えたいかというとそこまでではないかなあ。

名大祭2010

一般 kilica 2010/6/5
今日(6/5)、明日は名大祭。今年も行ってきました。毎年建物などの様相が変わっているのですが、今年は中央図書館にスタバが入っていたのをみて驚きました。できたばっからしい。 在学中所属していたサークル(ラガドーン、シミュ研)のほか、いくつかの研究室を見てきました。 毎年(我々の代の頃から)子供向けのライブRPGっぽいことをやっていたラガドーンですが、今年は交易をテーマにしたライブボードゲームっぽい内容。 ちょっと参加しましたが、サクサク進むし、たまにイベントも起こったりしてなかなか楽しめる内容になってました。バランスも、「ちょっと参加しても楽しい」ものに調整されていて素晴らしい。 シミュ研は例年通りボードゲームを自由に遊べる場を提供していましたが、なんかめちゃくちゃ数が増えてる気がする。軽く100はあるんじゃなかろうか。 研究室の中では、情報科学研究科”「小さな」人工世界が作る「大きな」びっくり”が面白かった。実は毎回行っているところではあるんですが。遺伝的アルゴリズムを使った進化シミュレーションをいろいろやっている研究室のようです。
心はプログラムできるか 人工生命で探る人類最後の謎 (サイエンス・アイ新書 31)
有田 隆也
ソフトバンククリエイティブ
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おすすめ度の平均: 3.5
3 人工生命の最先端に関する貴重な本
3 「心とは何か」は遥かに遠い
5 マテリアル的な計算を考える重要さ
5 遠い先に何かが見えてくるようなわくわく感がある
2 サイエンス・アイのカテゴリーでは、工学?
20くらいの研究テーマのレジュメをもらえて、そのうち興味のある研究について講座の方がマンツーマンで説明してくれると言う贅沢な研究室公開です。 今回聞いてきたのは、
  • 多数決で進行するドイツゲームのプレイヤーの進化的生成
  • 他者への依存率を導入したゲーム
のふたつ。 前者は、Rette Sich Wer Kann という聞いたことのないドイツのボードゲームで、プレイヤの代わりとなるエージェントの意思決定アルゴリズムを、遺伝的アルゴリズムで進化させていくとどうなるか、という研究。 Rette Sich Wer Kann まだ研究途中で、結果は出てないそうです。残念。 こういった研究成果が将来的に TRPG に活用できるようになるといいなあと楽しみにしています。 内容とは全く関係ないですが、不思議だったのがなんでこんなマイナなゲームを選んだのか。聞いたところ、java で作ったコンピュータ版が存在するかららしいのですが、ぐぐっても見つからない。 あと、シンポジオンで展示されていた「地球水循環研究センター研究紹介」は、特別興味のあるテーマでは無かったのですが、説明がうまかったので楽しめました。

『中世ヨーロッパの服装』

一般 kilica 2010/5/1
中世ヨーロッパの服装 (マールカラー文庫)
オーギュスト ラシネ
マール社
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服飾や装飾の美麗なカラー図版本を出しているマール社の新刊で、今回出たのはまるごと一冊中世ヨーロッパの服装の本。 いま値段を見て驚きましたが、税別 291 円です。文庫サイズで小さいとは言え、全ページフルカラーでこの値段ってどういう事でしょうか。800円くらいかと思っていた……。

XCCon2010 で東京へ

一般 kilica 2010/3/27
4/3(土)、XCCon2010(XOOPS Cube Legacy のカンファレンス) のため、東京にあそびにいきます ^^ 興味がある方はご参加ください。 終わった後は、高橋さんの所に泊めてもらい、翌日は東京でブラブラして帰る予定です。

3D プリンタでダンジョンとか

一般 kilica 2010/1/12
3D プリンタといえば、これで作られたD&Dミニチュアがコミケで売られるくらいには身近になってきましたが、「3Dマイホームデザイナ」で作った建物を出力するというサービスが登場だそうです。 住宅デザインソフトで作った3DCGから直接立体模型を作成する新サービス ちと高めではありますが、そのうちダンジョンのパーツを3Dで出力して遊ぶ時代がくるんでしょうか。

『武装事典』

一般 kilica 2010/1/9
武装事典
武装事典
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新實 五穂
誠文堂新光社
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おすすめ度の平均: 5.0
5 必携書
たまたま書店で手にとった本。表紙が末弥氏のイラストなので、ゲームに出てくる武具の解説かいなと思ったのですが、中身はちゃんとした史実ベースの武装イラスト集でした。 ギリシアの重装歩兵、サクソン人の兵士、パリ民兵団歩兵などなど、1ページ1枚のイラストを中心に、解説がついています。著者は服飾史専門の方だそうで、武装部位の名称(肘あて、鎖垂れ、腰帯、鎧下etc)が示されています。 中世あたりのイラストを見ると、なんか変わったポーズだなと思ったのですが、タペストリや写本の挿絵などに描かれた兵士をイラストに起こしていたからでした。

コミケ77

一般 kilica 2009/12/29
この冬もコミケへ。 8:15頃東の列に並んで、入場は10:20頃。いい感じでした。今年も幸いなことに暖かい一日でした。 今回は特に少数精鋭です。 『どどんとふで始める初めてのオンラインセッション』 今回一番楽しみにしていた一冊です。オンラインセッション専用ソフト「どどんとふ」の解説本。執筆はもちろん、開発者の竹流さん。いやしかしすごい気合の入り様です。これは書くのすごく大変だったはず。 それだけに素晴らしい本に仕上がっています。 『タイムリミット午後4時15分』 久々のPARANOIA同人誌です。PARANOIAではひじょーにベーシックなシナリオです(たぶん)。なので遊びやすいと思います。 『新3D CGからミニチュアを作る本』(石膏粉末工房) 夏にも買ったアイマスフィギュアD&Dミニチュアのサークルが出している HOW TO 本です。 『TRPGガイドブック ゲームマスター編』(STCP) コンベンションの開き方とかプレイヤなどに向けたガイドブックを出しているサークルで、今回はマスタ向け。 概論、シナリオ作成、セッションハンドリング、コンベンションでのマスタ、と4章構成。 『ドラゴンパスメモ4』(ろいが建設) グローランサ漫画。

about 「ウォーゲームを製作する歴史学の講義」

一般 kilica 2009/11/26
Thorn 「ウォーゲームを製作する歴史学の講義」 興味を引かれる研究です。近代の外交や戦争の歴史を教科書で習っていると「なんて馬鹿なんだろう」と思ったりもしますが、『ディプロマシー』とかやると身に染みて理解できますね(^ ^;。 さて、ウォーゲームとはややずれますが、『日経サイエンス』2006年1月号に「バーチャル考古学 シミュレーションで迫る古代社会」という記事が載ってまして、そこでは数百年にわたりプエブロ族の世帯推移をシミュレーションで再現し、考古学的な発掘結果と比較した研究が紹介されています。これもすごい興味深い。 このシミュレーションでは、家族を単位とするエージェントに振る舞いと属性値を与え、環境変数を設定して、どう増減していくか、どのような土地に広がっていくか、といった点を追っています。たぶん、シムシティを思い浮かべればいいんだと思う。 もちろんこうしたシミュレーション結果が、歴史学(考古学)において史料として採用されることはありえません。とはいえ無価値というわけではなく、現実を模して作られたシミュレーションの結果と、現実との差が出れば、それは何らかの要因を見逃しているか、過大評価しているか、過小評価しているということです。自分の認識を検討しなおす、よいきっかけになります。 また、シミュレーションを作ること自体、「自分がわかっていないこと」をはっきりとあぶりだしてくれます。 Thorn さんが紹介されていた講義も、それが大きな目的なんだろうと思います。 自律型のロボットを作るのと同じですね。

Google Wave 開始

一般 kilica 2009/11/24
先週、Google Wave にご招待いただき、ついに使い始めました(^ ^)。 Google Wave ってなんぞや、って方が多いと思いますが、うーん、なんというかメール、Wiki、チャット、掲示板を混ぜたようなウェブアプリケーションです。今年の5月に発表されて、その手の人々の間でものすごい注目を浴びました。 現在は一部のユーザに開放して可能性を探っている段階です。作った Google 自身も、どう使っていいものか模索中のようです。 で、冒頭に書いたとおり、僕も招待してもらって、この Google Wave を触ってみましたので、その感想を。 メールっぽい ぱっと見た目、左カラムに Inbox(受信箱)やゴミ箱といったフォルダが並び、真ん中にフォルダ内のメール(Waveと呼びます)が一覧になっているので、アウトルックなどのメールクライアントっぽい印象を受けます。 掲示板っぽい 真ん中のカラムでWaveを選択すると、右カラムにその内容が表示されます。ちょうどメールの中身を表示させたような感じ。しかしメールと違うのは、ずらずらと下に返信がぶら下がっていることです。ちょうど掲示板のようです。 また、途中から参加した人が、それまでのWaveの流れを把握しやすいという点も、メールよりも掲示板に近い点です(メールだと、過去のメールを転送しないといけませんね)。 Wikiっぽい しかし掲示板と違う(メールとも違う)のは、Wiki のように、以前の投稿を編集できる点です。どのように編集したかという履歴ももちろん持っていて、"Playback" という機能を使うとビデオみたいに投稿や編集の経緯を再生することができます。 チャットっぽい Waveに返信したり、編集したりした結果は、同じWaveを開いている人の画面にも即座に反映されます。即座にです。デモでは、1文字入力するごとに反映されてました。 ウェブページっぽい Waveの投稿の中には、Google Gadget を埋め込めます。もちろん、HTMLの修飾(太字や文字色など)をあれこれ施すこともできます。 さあ、わかった? 以上が、たぶん「現在」クライアント画面から使える機能のイメージになるんですが、実際にはこの外に、ほかのウェブサイトと連携したり、ガジェットを通じてほかのサイトの内容を取り込んだり、ボットを使って自動化したりといった機能が控えているようです。 ちなみに、僕は30分で飽きました(^ ^;。 なんせこれ、コミュニケーションとコラボレーションのためのウェブアプリなんだけど、今のところ知っている人で使っている人が誰もいない。つまり、一人で掲示板に書いているような寂しい状況なのですよ orz。 というわけで、数名分の招待権を持っていますので、「ぜひ使ってみたい」という方がいらっしゃいましたら Google Wave にご招待いたします。 「以下の条件に当てはまるぞ」という方は、氷川(kilica.hikawa 以下は@gmail.com)まで Google Mail のアカウントをご連絡ください(あるいはこのブログのコメントに書いてください)。 (1)TRPGを遊んでいる(または遊びたいと思っている) (2)Google Wave のような新しいものに興味津々 (3)氷川の知り合い または mixiのマイミクになっている または TRPG Search にユーザ登録してくれている(今からしてくれてもOK)

Lingr 再開

一般 kilica 2009/11/11
まえに「復活の兆しが」と書いた Lingr ですが、ついに復活。 まあ前に書いたときもすでに稼動していたのですが、登録の仕方がわからなかった(^ ^; 早速TRPG用の部屋を作りましたので、ぜひ覗いてください。 http://lingr.com/user/signup?letmein=trpg からユーザ登録できます(^ ^) ちなみに、Lingr って何かというと、チャットです。 ただし IRC などのチャットと違い、ブラウザのみで動作します。 でもって発言ごとにパーマリンクを持っていたり、操作性が抜群で快適だったり、API を備えていて他のウェブサイトと連携できたりといった非常に完成度の高いウェブチャットシステムなのです。

『全能思考』

一般 kilica 2009/10/28
全脳思考
全脳思考
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神田 昌典
ダイヤモンド社 (2009-06-12)
売り上げランキング: 885
おすすめ度の平均: 4.0
5 すごい賛否両論ですね・・・。
5 この本に共感し、リーダーとして行動した仲間、お会いしましょう。
1 見るべきところもありますよ
1 要約本って印象
5 すぐ役に立った
ここではあまり紹介しませんが、ビジネス関係の本も時々読みます。コンサル、マーケティング、企画あたりが多い。といっても、問題解決のためにどんな知恵を編み出してきたのかを知るのが楽しくて読んでいるところが多く、読んだのが身についているわけではなかったりします(^ ^; 本書もビジネス書で、著者はカリスマ的なマーケッター、コンサルタントの神田昌典氏(といっても、僕は本書で始めて知った)。その氏が、この10年で培ってきたノウハウを400ページ超に渡って説明してくれるのが本書というわけです。 テーマは、需要創造型のビジネスアイディアを生み出すための方法論について。さらりと書きましたが、これって、ビジネス的に説得力のある独創的なひらめきをどう安定的に得るか、ってことなので、とんでもないことです。読む前は、フレームワークがあれこれ解説されている本かなと思っていたので、驚きました。 でもって、さらに驚いたのは、どっかで読んだことあるようなことがあちこちに書かれているのです。内容が古いとか既存のビジネス書の内容の寄せ集めだとかいうんじゃなくてですね、TRPGがらみで手に取った本に書かれているようなことが解説されているんです。 一つ目のキーワードは「物語」です。商品に物語性を持たせて売る、という大塚英志氏の『物語消費論』あたりで触れられていることに近いことも書かれています。ジョゼフ・キャンベルの名前も出てくるくらい。なお、売りたい商品に物語を引っ付ければOK、という安直な内容じゃありませんよ、もちろん。 もう一つは、一部のTRPGで取り入れられているシナリオやキャラクタのランダム生成的な方法論です。『深淵』の運命カードや、ファーローズの生い立ちの決定などがその一例ですが、こういった仕組みの最大のメリットは、自分の思考の囚われず意外な、それでいて深いキャラクタ(ストーリー)が作れる点でしょう。ランダムに決まったいくつかの特徴や出来事を元に、その空隙を生めるように整合性のある設定を想像していくと、型にはまりきらない、深みを感じるキャラクタやストーリーを容易に作ることができます。 そして、それとまさに同じようなメカニズムをビジネスの発想のツールとして使うというのだから驚くと同時にその効果に納得してしまいました(もちろん、神田氏はTRPGなんて知らないと思いますが)。 そんなわけで、なんか妙な感覚で読み終えた本書でした。

コミケ76 その2

一般 kilica 2009/8/30
今頃になって続きです。先週は OSC と諸々の処理で、昨日はシナリオの準備でした。 『TRPGガジェットライブラリー7 中世ヨーロッパの暮らし』(たまねぎ堂、2009夏) A5 32p の小冊子ですが、これくらいでちょうどいいかも。 『TRPGガイドブック プレイヤー編』(STCP、2008冬) 上手くまとめられています。システム紹介も、FEAR、SNE、D&D、クトゥルフなど、満遍なく取り上げられています。こういった本が簡単に入手できるようになるといいのですが。 『続・今日も街のどこかで』(浅川河畔スタジオ、2009夏) 『月夜埜綺譚』のサプリメント。ルール的なもの、固有名詞的なものは一切無く、街の様々な場所が、どのように意味づけされるか、多くの物語の中でどのような役割を果たしているかを分析して解説した内容になっています。 『もえぷれ!! TRPGもえもえぷれいや?ず(1)』(TRPGもえもえぷれいや?ず政策委員会、2009夏) TRPG関係の何かを擬人化したようなネタ本なのかな?と思って買ったのですが、こまったちゃん(女性)プレイヤ対策本だった模様。 『ヨーロッパの城 資料 外観と平面図』(Street.Master.Dragon、2009夏) ひたすら城の平面図と写真を集めた資料本です。残念ながら、写真のほうは潰れていて「なんとなく」分かる程度です。実用性が高い一冊です。 『ケルト 木の知識』(Street.Master.Dragon、2003夏) 植物の名前は絶望的に知らないのですが、『辺境警備』を読んでいて「ハリエニシダが?」と出てきたときに「ああ、あれか」とわかるようになろうと・・・したわけではありませんが、なんとなく買いました。 『TRPGのある風景(5)』(サークル欠食児童、2009夏) TRPGまんが。テーマを見つけて、話を作っていくのが本当に上手いです。TRPG系同人誌で一番のお奨めといえば、今はこれです。

コミケ76

一般 kilica 2009/8/15
この夏のコミケ76も一般参加しています。 仕事でだめかとも思ったのですが、なんとか。そのかわりハードなスケジュールです。 おまけに地震で東名が一部通行止めとか。その区間は下道をとおったのですが、案の定渋滞していまして、2時間近く余分にかかりました。その区間は運転任せてほとんど寝ていたんだけど(^ ^;。 今回、b-mobile の通信を導入してみました。そんなわけで、車の中からついったを更新。リアルタイムに状況を書くような使いかたは初めてだったかも。 使った感想としては、まあ便利。速度的にはADSLなんかと比べてはっきり遅いけど、FOMA の回線なので、ほとんどのエリアがカバーされているのは大きいです。高速からでもだいたい問題なし。 さて一日目は、そこそこ気合いを入れて8時すぎに開場到着。冬は9時過ぎに着いてめためた並ばされたのでいっそ早くいくことに。 といってもこの日は特に買う目当てもないんだけど企業を適当にぶらぶら。サンリオが変なの出してましたね。 夕方18:00からは、高橋さん、てぃあごさん、トラトラさんと御徒町の秋吉とい う鶏串の店で夕食。ここはおいしかった。串をなめていましたね。で皆さんビールとかも飲んで、一人2000円ちょっと。安い。 この集まりがなければこの夏は来なかったかもなのですが、TRPGの雑談や、近況とかトラトラさんの新刊の話とか。トラトラさんの人望で続いている会といえるでしょう。 20:00過ぎに店を出て、次は上野駅のパブ兼喫茶店でおしゃべりの続き。 結局、23:00すぎまで話し込んでいました。 前日が遅かったし、ろくに寝ていなかったので、二日目は10:00過ぎに会場着。 ゆりかもめから西館の行列をみたら二つ目の橋まで延々行列が伸びていてぎょっとしました。こりゃ並ぶと2時間くらいかかりそうだと思って、東へ並びに移動。10:30まえに東館駐車場の列に並び、11:00前には会場に入れたので大正解。しかし、異常に思えるほど混雑していました。 しかし、TRPGはいつも通り空いていて、トラトラさんのところやはるおさんの所を回ってきました。資料系で面白そうなのが何冊か。 しかしトラトラさんの漫画は面白い。今回TRPGだけでなくメイド喫茶体験記本(?)も買ったのですが、こっちも面白いんですよね。まあネタまみれのメイド喫茶だったようなので、こちらは話には困らないのかもしれませんが。 商業誌でも、こういった味のある漫画を書いている人はごく少ないので、本当に毎年楽しみです。

屋外マップ

一般 kilica 2009/7/21
日曜日に遊んだD&Dで使ったマップです。Dundjinni で作っています。 何も考えずに適当に書いたので、参考にはならないですね。 屋外マップ(PDF)

歩けよ冒険者

一般 kilica 2009/7/20
『ロールマスター』日本語版がPDFで一通り復刻されたということで、Thorn さんがブログの記事を書かれています。 「『ロールマスター』日本語版、完全復活!」 そこで経験点の源の一つ、旅行ポイントについて触れられています。
『指輪物語ロールプレイング』は、「指輪っぽくない」とまま揶揄されますが、実は、「歩いた距離がそのまま経験点獲得の対象となるところ」など、『指輪物語』ならではのリアリティ(この場合はホビットたちの「成長」のルール的サポート)を提示している要素も数多いのです。
おお、懐かしい。僕も大好きなルールでした。 1km歩くと1点、危険な場所ならその倍、といった具合に歩いた分だけ経験点をもらえます。『指輪物語RPG』を遊び始めたのは中学のときで、当時は(今でも)「経験点くれ、いいから経験点」とマスタにねだっていたので、旅行ポイントなぞ格好のねらい目。 歩き慣れた土地ではもらえないことになっていたので、「見知らぬ土地へ、危険な道で」と用も無いのに冒険に出たがっていた記憶があります。 冒険に出たがるキャラクタの行動を上手く再現する仕掛けだなあと、後で感心しました。 このルールはもっと採用されてもいいと思うんですが、ほかでは見かけないですね。