陰陽師(13)

一般 kilica 2005/10/2
陰陽師 13 『陰陽師』最終巻。10巻を越えたあたりから魔術の深奥の話になってきて殆どついていけていません。 なので感想などかけることは余りありませんが,「魔術師の目指すところ」が描かれているので,もう一度読み直して少しでも吸収したいところ。

百鬼夜行抄(7)

一般 kilica 2005/9/25
百鬼夜行抄 7 全体的に明るい感じの妖怪と人間の漫画ですが,ゾクゾクきます。 前にも書きましたが,『まんが日本むかしばなし』の怖さです。「あちらの世界」に対して一つ対応を間違えば戻って来れなくなったり,とり殺されたり … というようなお話。 怖いのですが,全体的には明るい。読んだ後がすっきりしています。そのバランスが絶妙です。

スピタのコピタの!すぺしゃる

一般 kilica 2005/9/24
スピタのコピタの!すぺしゃる 買う気はなかったのですが 1,000 円と意外な安さに購入。 比較的最近のゲームが,プレイ風景を描いた漫画と見開きの文章で紹介されています。 漫画はイマイチ,というかどのゲームの紹介だろうがドタバタ調に描かれていて,もうちょっと何とかなりませんかね。それとも筆者はどのゲームもそんな感じに捉えているのかな。 紹介のほうはスパッと手際よくまとめられていて良いと思います。

τになるまで待って

一般 kilica 2005/9/21
Please Stay until T 読了。ネタばれになるのでそれだけです。

F.S.S. DESIGNS 1 EASTER, A.K.D.

一般 kilica 2005/9/21
FSS DESIGNS Five Star Stories の設定資料集。 4巻までが予定されているそうで,後書きによると4巻の発売は連載再開と同時期になるそうです。… いつ連載再開? 2巻以降には新情報も載るみたいですが,第1巻は今までの情報がほとんどで,新情報は余りありません。コレクターズアイテムでしょう。

消え去りしもの

一般 kilica 2005/9/17
『消え去りしもの』(岡野玲子,スコラ,1997) 岡野玲子の初期作品で,『グレープフルーツ』なる雑誌に連載(1984頃)されていたようで,それがスコラから復刊(1997)したのですが今ではそれも絶版となっているようです。 古代風の異世界の魔術師たちを書いた作品で,『コーリング』や『陰陽師』もそうですが,岡野さんの描く魔術師は,真に魔術師らしい魔術師たちです。つまり,世界の秘密,理,意味を追い求める者として魔術師を描いています。 世界の秘密とそれに絡んだ陰謀,裏の歴史,世界や魔術の在りようなど,いろいろ『深淵』を想起させる作品です。

にっぽん妖怪地図

一般 kilica 2005/8/8
\"にっぽん妖怪地図\" ついでにもう一冊買ってしまったのがこれ。今週の「デスノート」が読めればよかっただけなのになあ。 表紙が子供向けの絵本のような色使いですが,中はいろいろな妖怪画が載っています。『百鬼夜行絵巻』『付喪神絵巻』『暁斎百鬼画談』そして鳥山石燕 etc.…。なので,いろいろな絵師が,同じ妖怪をそれぞれどのように描いているかを見比べることが出来ます。 ちなみにタイトルの「地図」ですが,最初と最後の見開きに日本地図と掲載された妖怪の分布が載っているものの,それだけなので,あまり「地図」を前面に出した編集にはなっていません。 本屋に並んでいるのを見たのは初めてですが,出版は平成8年。どこの倉庫から引っ張り出してきたのか知りませんが,映画『妖怪大戦争』にあわせたようです。

100年前のロンドン

一般 kilica 2005/8/8
久々に「カシミール」でカレーを食べました。安くて(700円)美味しいのですが,カレーもナンもライスもサラダもスープも食べ放題なのでつい食べ過ぎてしまうのが難点。 カレーは三種類が日替わり(土日は二種類)で出てきますが,土地柄か,ポークとビーフは並んでいたことがありません。肉類は,チキンかマトン。 帰りにふらりと本屋に寄ったところ,『100年前のロンドン』という本が目に入って買ってしまいました。『エマ』の隣に並んでいたので,そういう事でしょう。まんまと引っかかった? 内容は,100年ほど前に出版されたロンドンの写真集を翻訳したもの。写真集というだけあってロンドンの建物や町並みの写真が豊富に載っており,左ページに説明,右ページに写真というレイアウト。160ページほどなので,70枚程度の写真が載っていることになるでしょうか。 写真を眺めていて思ったのは,交通量(当時は馬車ですが)のわりに道が広く作ってあるなあ,という事です。 クトゥルフの『バイ・ガスライト』を遊ぶには良い資料になるかと思います。 しかし,30年後には訴えられそうなタイトルをつけるなあ(とっくに絶版になっているでしょうけど)。

夏休み

一般 kilica 2005/8/7
昨日から夏休みに入りました。 今日はイマイチ体調がよくなかったので,雑事をあれこれ片付け。 午前中は,言語ゲームに関する本を読んでいましたが,どうも理解できません(^ ^; 途中であきらめて,コミケに備えて本の整理。買ってみたけどいまいちだった漫画などをブックオフに売り払って,英語版のD&Dサプリメント(Complete Warrior とか)を倉庫へ運搬。 昼過ぎに倉庫から戻って,サイトをちょっと整理。 夜は,スターウォーズを見ました! …『クローンの攻撃』。 DVDが出てすぐくらいに買ってそのままになっていたのですが,ついにビニルを破って鑑賞。映画館で上映されていた頃は多忙で,気づいたらもう終わっていました。IIIは終わる前に見に行きたいところ。 シリーズの4-6ってほとんど記憶にない(観たかどうかすらも(^ ^;)のですが,これは面白いですね。結構な量のエピソードを上手く詰め込んでいると思います。CG も効果的に使われている。 今月の日経サイエンス(2005年9月号)は興味を惹かれる記事が少なかったのですが,エピソードIIIで使われた Subsurface Scattering という(CGの)技術に関する記事は面白かったです(「進化したヨーダの姿」)。 ちょっと前のCGって,特に生物を描こうとすると明らかにCGだと分かっちゃうものしかできなかったのですが,Subsurface Scattering を上手く処理できなかったことがその原因の一つです。 人間の肌って,僕は普段は不透明なものと認識していますが,静脈が透けて見えることからも分かるように実は半透明で,皮膚の表面化にも光は入り込み,散乱して再び外部に出てきます。 しかしちょっと前の CG の技術では,光は物体の表面ですべて反射・吸収されるものとしてレンダリングしていたんだそうな。理由は,現象自体はつかめていてシミュレーションも可能(微分方程式を解けばいいらしい)なものの,計算負荷が重すぎて現実的ではなかったとのこと。 なのでコンピュータの処理能力の向上によって解決したのかなと思ったのですが(まあそれだと記事にはならんわけですが),Subsurface Scattering を近似するモデルを作って方程式を解かずに再現できるようにしたそうです。詳細は記事をお読みください,という事になりますが,このあたりの解決が興味深かったです。

ザ・ヴァイキング

一般 kilica 2005/8/6
National Geographic でやっていた番組。 主にヴァイキングの使っていた道具について紹介していました。

ヴァイキング船

  • ヴァイキングの船に使われていた帆は完全な形で残っているものはないが,断片が残っており,それは羊毛で織られていた(中世では,一般的には帆には麻が使われていた)。羊毛の特性として,伸縮性に富み風をしっかり受け止めることが出来る(のでスピードが出る)とのこと。
  • 現代のヨットと復元したヴァイキングの船とでレースを行ったところ,ほぼ同じ速度(14-18km/時)が出た(もちろん風の状況によっても結果は変わってくる)。

武具

  • 残っている武器は粗雑なものが多い。
  • ヴァイキングの楯は派手な模様がペイントされているが,これは木目を隠すためだったと推測される(木目に平行に打撃が加えられると楯は容易に割れてしまう)。
  • ヴァイキングの鎖帷子の鎖の輪は平たい輪と厚みのある輪が交互に使われており,平たい輪のみ,丸い輪のみの鎖帷子に比べて防御力に優れていた(というのを示す実験をやって,実験では確かにその通りだったが,理由は説明がなかった)。

ヴィンランド・サガ 1巻

一般 kilica 2005/7/22
\"ヴィンランド・サガ 第1巻\" ちょっと前に取り上げた『ヴィンランド・サガ』の第1巻が発売に。 11世紀のヴァイキングを描いた珍しい漫画ですが,面白い! 細かく描かれた武具,衣装,建物も良いですし,登場人物一人ひとりに薄っぺらでない物語を感じさせるため,今後の展開が非常に楽しみです。 前に紹介した『カラーイラスト 世界の生活史』復刊運動も,まりおんさんの強力なプッシュのおかげでちょこっと増えました。 RPG などで参考にするうえで,今まで見てきた中でベストな入門書だと思いますので,まだ復刊の投票をされていない方はぜひお願いします。

画図百鬼夜行 全画集

一般 kilica 2005/7/22
\"画図百鬼夜行 文庫版\" 京極堂シリーズでおなじみ,鳥山石燕の『画図百鬼夜行』が文庫版で出ました。 国書刊行会からもハードカバーで出版されていますが,ちょっとお求めにくい価格(DMG 日本語版より高いぞ)でした。 モノクロなので,国書刊行会のものに比べて濃い感じがします。あと個々の妖怪に付されていた解説は付いておりません。

姑獲鳥の夏

一般 kilica 2005/7/21
映画『姑獲鳥の夏』を観てきました。ダメでした。 どうも「余裕のなさ」を感じます。あれだけ長く込み入った話を2時間かそこらに圧縮しようとするので当然なのですが,あれこれ詰め込みすぎの感が強い。 ミステリィ,特に京極夏彦の場合,「謎が提示される」→「追っていくと謎がどんどん深まり強固になっていく」→「探偵(京極堂)がさくっと解決」という流れがあるわけですが,映画では「謎が提示される」→「さくっと解決」で,とても重要な「追っていくと謎がどんどん深まり強固になっていく」が端折られている,もしくは十分に描かれていません。 さらに最後の方では「謎が提示される」すらなく,唐突に解答だけが出てきて,小説を読んでないと「え,今の発言は何?」となるところまで(^ ^; とりあえず小説を読まずに映画だけ観るのはあまりにももったいないのでやめたほうがいいでしょう。

妖怪大談義

一般 kilica 2005/7/17
\"妖怪大談義\" 京極夏彦先生と妖怪好きな15人の面々との対談集。「怪」に掲載されていたものをまとめたものです。そういえば『姑獲鳥の夏』の映画も公開されました。見に行かねば。 まだ半分くらいしか読んでいませんが,「小説」というフィルタを通していない,京極先生の「妖怪」に対する直の認識が語られていて面白いです。 京極堂シリーズを読んでだいぶん妖怪とか怪異というものに対する認識が改められたと思っていましたが,まだまだでした。この自分の中で認識が変わり再構築されていく感覚はなんともいえない面白さです。 対談の中でも特に,宮部みゆき氏との対談の中で触れられている共同体の「秘密」に関する考察は興味深かったです。 「秘密」の共有こそが共同体を成り立たせているが,それが暴かれることによって国が解体され,村が解体され,さらに一番小さな共同体である家の「秘密」も暴かれ解体されていく,ってお話です。ここで言う「秘密」というのは大げさなものではなく,共同体の中でしか通じないもの,独特の習慣などを指しています。 そうした共同体の中では当たり前の「秘密」が外に出て行くと「変だ」と叩かれる。日本の中では当たり前だったことが外国に行くと「変」になる,自分の故郷では「けった」と呼んでいたものが県外では通じない,フライに当たり前のように醤油をかける人がいて驚いた…。 これは全くもって RPG にまつわる不毛な論争の主因と同じですね。同じRPGを遊んでいても,それぞれのサークルは「秘密」を持ち,共同体として機能している。 しかしその「秘密」を外に持ち出すと …… 衝突するわけです。それはサークルの中でしか機能しないから。 まあよく言われることではあるんですが,それを「秘密」と呼び,共同体を成り立たせるものである,と捉えるのは新鮮でした。

ヨーロッパの小さな祭り

一般 kilica 2005/7/13
Lala TV で放映されていて,ヨーロッパのあちこちが見れるのでなかなか良い番組。 今週はちょうど(?)デンマークのヴァイキング祭りをやっていました。 参加者がヨーロッパ中(北欧)から集まり,ヴァイキングの仮装をして模擬戦を行ったりしていました。 事前に仮装のチェックをする専門家がいて,この衣装はダメだとか,ネックレスのチェーンは外して革紐にしなさいとか,なかなかチェックが厳しい。 角の形の杯でアルコールを飲んでいたり,工芸品を売る店(テントだ)が出ていたりと,機会があったら祭りの開催中に一度行ってみたいものです。

ヴィンランド・サガ

一般 kilica 2005/7/10
少年マガジンでわりと最近連載が始まったヴァイキング漫画で,RPGな人の間でも人気が出ています。とくにRQ好きな人が良く取り上げているようにみえます。 もうじき第1巻が発売になります。 丹念に出来事を描いており,何かというと気合と根性で敵を倒してしまう展開になりがちな他の少年漫画とは一線を画しています。 かく言う僕もお気に入りで,(今のところ)『ベルセルク』の「蝕」前の面白さに通じるものがあるのかな,と感じます。 ヴァイキングについての資料として,まりおんさんが『カラーイラスト 世界の生活史 ヴァイキング』を挙げられています。このシリーズは中世のあたりのを5冊ほど持っているのですが,ヴァイキングの巻は持っていません。持っている巻を見るに,当時の生活のイメージを得るのに最良の資料の一つと言えると思います。 というわけで復刊.com の投票はこちら。  → 『カラーイラスト 世界の生活史』復刊運動 同じような傾向の書籍で,Newtonムックの『バイキングとアングロサクソン』というのもあるんですが,こっちも現在絶版の模様。amazon.co.jp で中古が1冊出ているくらい。 やはり落ち着いた感じのイラストで当時の生活を描き出しており,それが何というか物語を感じさせる絵になっています。ああ,ルーンクエストやりたいなあ,と(笑)。

奇怪動物百科

一般 kilica 2005/6/24
三洋堂で見かけて購入。想像上の生き物や現実の生き物に妄想が加わって伝えられたものを挿絵付きで紹介しています。 アルスマギカ向けかな。

少林サッカー

一般 kilica 2005/6/24
AXN でやっていたので観ました(今頃)。 ちょっと中途半端かな,というのが全体的な感想。ところどころ笑えます。 オープニングは「これから愚かな映画が始まります」という感じがよく出ていて秀逸。

ダークエイジ

一般 kilica 2005/5/23
東 犬二,『ダークエイジ』,宙出版,2005 中世ヨーロッパを舞台にした …… エロ漫画です(作者によると12-16世紀)。 裸の女性が磔になっている表紙なのでそのことはすぐ分かりますが,よくよく見るとどこにも「18禁」とか「成年向」とか書かれていません。しかし中身はどう見てもエロ本です。最近は表示しなくなったのかな。 でもって中身はエロ本にしておくのはもったいないくらい背景や建物,衣装が描きこまれています。 お話も中世の社会的背景に根ざしたものばかりで,結構マニアック。 巻末には各エピソードの社会的背景について簡単な解説が付されていて,いったいどんな読者を想定しているのか謎です(笑)。

中世都市バチカン

一般 kilica 2005/4/7
ローマ法王逝去に伴い,Discovery Channel で特別番組を緊急放送するとのことです。 放送日:4月10日(日) 22:00?23:00 再放送:翌日4:00、14日(木) 24:00 楽しみ。 GWにちょうどイタリアに遊びに行く予定なのでこれで予習しよう(っていうかその頃ヴァチカンって入れるんだろうか)。