精霊戦記:キャラクタシートを眺めてみる

タグ:
TRPG
同人
2015/3/29
カテゴリ
システム

『精霊戦記(仮)』のキャラクタシートです。ただしまだ変更・追加などはいろいろあるはず。

TRPG のシステムは、キャラクタシート見ればどんなシステムなのか大まかに掴めることが多いので、新しいシステムに手を出すときはまずキャラクタシートを見るといいかもしれません。ここでも、キャラクタシートを元に見て行きます。

精霊戦記 キャラクタシート

ベースはサイコロ・フィクション

『精霊戦記(仮)』は、サイコロ・フィクションをベースにしていますので、右上に見慣れた特技表が配置されています。

その左はキャラクタの基本的なプロフィール(名前、性別、年齢)ですので、上半分は特別なところは無いと言えます。「戦士」「魔法使い」といったいわゆる「職業」「クラス」にあたるルールは本システムにはありません

特技

いちおう右上の特技表をざっと眺めると、特技の分野は「戦闘」「運動」『感覚」「知性」「社交」「使役」となっていて、スキルベースのシステムによく出てくる特技名が並んでいることが分かります。

ただし、「使役」だけはちょっと独特ですね。精霊を操るときに使う特技ですが、「恐怖」「威厳」「挑発」など、風変わりな特技名が並んでいます。これについては、後ほど詳しく見ていきます。

『精霊戦記(仮)』独自の項目

さて残りの下半分は、独自のルールが多くを占める部分になります。

そのうち左下は、主に戦闘関係の記入欄が並んでいます。まずはここから見て行きましょう。

設定

「左下は、主に戦闘関係」と言いましたが、下半分の左上の「設定」はいきなり違っています ^ ^;;。これは、GURPSの「特徴」にあたる記入欄です。各キャラクタはリストの中から「設定」を二つ選んでここに記入します。

武器

その下には使っている武器の記入欄があります。項目は武器名、ダメージ、(判定に使う)特技の3つと、比較的単純です。

各種特性値

武器欄の下には、各種特性値が並びます。

生命力:よくある生命力、ヒットポイントです。どれくらいのダメージに耐えられるかを表します。通常は10ですが、選んだ「戦闘分野」「運動分野」の特技の数だけ増えます。

行動力:いわゆるイニシアチブ、先制権の判定への修正です。通常は0ですが、選んだ「運動分野」「感覚分野」の特技の数だけ増えます。

意志力:精神攻撃への耐性を表します。選んだ「知性分野」「使役分野」の特技の数だけ増えます。

魔力量:呼び出せる精霊の強さと数を表します。作成時の魔力量は3固定です。

このように、特定の特技分野をどれだけ選んだかが、各種特性値に影響するようにしています(魔力量を除く)。

精霊

さて右下の「契約した精霊」欄が、『精霊戦記(仮)』のキャラクタを最も特徴づける欄になります。サイコロ・フィクションシリーズでは、「アビリティ」と呼ばれる項目に比較的近いと思います。

同じような記入欄が横に4列並んでいて、ここに、このキャラクタが契約して使役できる精霊を記入します。通常、キャラクタ作成時には3人の精霊を選んでここに記入します。

名前:精霊の名前を記入します。名前は、キャラクタが付けることになっています。

種族:精霊の種族を記入します。基本ルールではサラマンダ、ノームなど四大精霊の他、ユニコーン、バンシーなど、12種類の精霊が用意されます。

:キャラクタとこの精霊の間のきずなの強さを表す数値です。この値が大きい場合、精霊はキャラクタの命令に従ってくれやすくなります。

力源:精霊の力の源(地水火風)を3つ並べます。例えばサラマンダは火−火-火で、ユニコーンは風-水-風と、精霊の種族によって決まっています。

使役:キャラクタがこの精霊を使役する時、「使役分野」のどの特技で判定するかをここに記入します。ここには3つの特技を記入する欄がありますが、それぞれ「1-3」「4−5」「6」と書かれています。精霊に命令を出す時、1d6を振ってどの特技で使役の判定を行うかを決めるためです。

ところで「使役分野」の特技は、「恐怖」「威厳」「挑発」「礼儀」「理知」など、交渉っぽい名前の特技が並んでいます。これは、この精霊がどうやって命令されると言うことを聞くか、を表しています。「恐怖」が指定されている場合、脅したり怒鳴りつけたりすることで精霊は命令に従います。

キャラクタが選んだ「使役分野」の特技と精霊のこの欄に書かれた特技が一致していれば(あるいは近ければ)、その精霊とは相性が良いと言えます。反対に離れていると、相性が悪く、なかなか言うことを聞いてくれないでしょう。なお、一緒に冒険を重ねることでこの欄の特技は変化することがあります。

募集

さて、『精霊戦記』制作チームは「面白そう」「わいわい一緒に作ってみたい」という人を募集しています。

当面、募集しているのは次のような人材です。

  • システムの制作:今のところ基本的なルールといくつかの精霊の能力、大雑把な数値バランスが作られています。既存システムの改良や追加ルール作るのが大好きな方とか募集しています。
  • 背景設定:なんとなくファンタジーな世界、というのと、システムから要請される制限がいくつかあるだけで、何も決まっていません。好きに作れます。ヘルプミー!
  • イラスト:かわいい/格好いい擬人化精霊とか描ける人

他にも「こんなことできるけどどうでしょう」って方が居ましたらお気軽に @kilica まで(ここのコメントでもOK)。

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