TRPGシナリオ作成ガイド

シナリオ作成 公開日: 2025-12-13

2025年冬コミでTRPGのシナリオの作り方を解説した新刊『TRPGシナリオ作成ガイド』を頒布します。

2025/12/30 東ソ18b 氷川TRPG研究室

ページ数: 168ページ
頒布価格: 1,500円
店舗販売価格: 2,200円(税込)

表紙


目次

TRPG シナリオ作成ガイド

  • TRPG シナリオ作成ガイド
    • 用語集
    • シナリオ作成の概略図

TRPG におけるシナリオ

  • TRPG シナリオの概略

シナリオ作成ガイド

  • シナリオ作成の概要
  • 作成 Step1: シナリオ作成の基本方針
    • 基本方針 1:【前提条件】
    • 基本方針 2:【シナリオタイプ】
    • 基本方針 3:【テーマ】
    • 基本方針 4:【体験】
  • 作成 Step 2: アイディアを出す
    • 一般的な発想法
    • シナリオタイプ共通のアイディア集
    • TRPG シナリオ向け発想法
    • 【旅路型】向けのアイディア
    • 【探索型】向けのアイディア
    • 【イベント型】向けのアイディア
  • 作成 Step 3: シナリオを構成する
    • (1) アイディアの整理・分類
    • (2) シナリオ概要文を作る
    • (3) シーンに分割し構成する
    • (4) 各シーンの概要を作る
    • 【旅路型】シナリオの構築
    • 【探索型】シナリオの構築
    • 【イベント型】シナリオの構築
    • (5) 登場人物・組織・勢力を用意する
    • (6) 導入部
  • 作成 Step 4: シーン詳細
  • 作成 Step 5: シナリオの仕上げ
    • (1) シナリオチェック
    • (2) 戦闘バランスの検証
    • (3) 時間見積もり
    • (4) シーン描写の仕上げ
    • (5) テスト / ブラッシュアップ
    • (6) 運用・プレイ補助の用意
  • シナリオシート

概要と対象読者

シナリオ作成の初心者向けに、シナリオの作り方を分解して言語化して丁寧に解説しています。

  • シナリオを作ってみたい方
  • シナリオを作ってみたけどうまくいかなかった方
  • 我流の作り方から抜け出したい方

に特におすすめです。

シナリオ作成のステップ

特徴

本書には元になった記事があり、『TRPGシナリオ作成大全 vol.2』 に収録されている「TRPGシナリオ作成入門」という30ページほどの記事に大幅な加筆・修正を施したものになります。
※記事は上のリンクより読めますので、興味がありましたらご覧ください。

本書は、元記事からは実に5倍以上のボリュームとなり、作り方も【前提条件】【シナリオタイプ】【テーマ】【体験】という4つの基本方針を定めて、それに沿ってシナリオを作っていくという体系的な作成方法を採用しています。

これからシナリオを作り始めるという方でもわかりやすいよう、シナリオ構造別に作り方を解説し、つまづきやすい「アイディアが浮かばない」という壁に対しては、豊富なアイディアリストを載せています。初心者だけでなく、マンネリ・ネタ切れがちなベテランのシナリオ作者にとっても役立つ一冊となっています。

これは絶対押さえろ! 【前提条件】

シナリオを作り始めるにあたって、必ず押さえておかなければならないのが各種【前提条件】です。「プレイ時間」「プレイヤ人数」「TRPG経験」など、主にそのシナリオがどのようなプレイ環境で遊ばれる想定なのかを確認しておきます。【前提条件」二翻したシナリオを作ってしまうと、どんなに出来が良いシナリオでもセッションが失敗する可能性は極めて高くなります。

わかり易い例では、想定プレイ時間30時間の壮大なシナリオを作っても、8時間のイベントで遊ばれては真価を発揮しないまま終わってしまうでしょう。

本書では13の【前提条件】について解説しています。

シナリオの構造 【シナリオタイプ】

シナリオの作り方を解説する時にぶつかるのが、シナリオの型によってそもそも作り方が結構違う、という点です。シナリオの型によって、シーンの組み立て方も、重要な要素も、必要なアイディアも変わってくるので、どの方のシナリオの作り方なのかをはっきりさせないと解説が難しいのです。

そこで本書では、シナリオの型を【ダンジョン型】【旅路型】【探索型】【イベント型】【箱庭型】の5つのシナリオタイプに分けています。そしてこのうち【旅路型】【探索型】【イベント型】の3つの型について作り方を解説しています。

(【ダンジョン型】に付いては既刊『ダンジョンシナリオ作成講座』を参照)

どこからシナリオを作るか? 【テーマ】

どこからシナリオを作るかは、シナリオをつくる人によってかなりバラバラです。

以前、X(Twitter)のポストを拾って数えてみたところ、次のような分布になっていました。

どこからシナリオを作るか?

本書では、基本方針の一つ、シナリオ作者が選んだ【テーマ】から作るのが良いと考えています。

【テーマ】というのは、本書では「これをやりたいからこのシナリオを作っている」と作者が考えている部分になります。「シーン」「NPC・組織」「ラスボス」「舞台」など、7種類のテーマに分類し、それぞれどのように深堀りしてシナリオの核となる部分を作ればよいかを解説しています。

サンプルページ:テーマ

プレイヤたちを楽しませる 【体験】

TRPGのシステムもシナリオもマスタリングも、参加してくれたプレイヤたちを楽しませるためにあると言えます。

ただ単純ではないのは、プレイヤによって「何が楽しいと感じるか」には差があるという点です。

本書では、「プレイヤに楽しんでもらう点」を【体験】として設定して意識しながらシーンやシナリオを作っていきます。【活躍】【ゲーム】【物語を創る】【物語を聞く】【擬似体験】の5つの体験について、ポイントとシーンの作り方を解説しています。

また面倒なことをやらせるな、と思うかもしれませんが、シナリオの方向性を決めるうえで【体験】も重要な方針です。
例えば同じ【敵・ラスボス】をテーマにしたシナリオでも、【体験】が、

  • 【活躍】であれば、PC がその【敵・ラスボス】を格好良く、あるいは爽快に、倒していくシナリオに。
  • 【物語を聞く】であればその敵の描写や背後の物語、如何にして「敵」になったのか、などが語られるシナリオに。

といった具合に、全く趣の異なるシナリオに仕上がるでしょう。

本書独自の用語なので聞き慣れないかと思いますが、シナリオを作るうえでこのように非常に重要な方針です。

サンプルページ:体験

アイディアを出す

GMを続けているときシナリオ作成で詰まりがちなポイントが、アイディアを出すことでしょう。もちろん、GMを始めてしばらくはシナリオでやりたいことがあって困らないかもしれませんが、いずれ、やりたいことをやり尽くしてしまうと「次のシナリオ、どうしよう……」となります。

本書では、NPC、プロット、シチュエーション、舞台など9つのシナリオ要素に関するアイディアを豊富に載せています。ネタに詰まったら、本書のアイディアリストを眺めれば次のシナリオが浮かんでくるでしょう。

また、出来合いのアイディアだけでなく、出したアイディアを深堀りしていくポイントや、オズボーンのチェックリストやSCAMPER法などの一般的な発想法をTRPGに合わせて使う方法も解説しています。

サンプルページ:アイディア

紹介スライド

紹介動画

シート

本書に収録しているシート類を以下からダウンロードできます。
ただ、シートは特別の工夫はないので、ご自身でスプレッドシートなどで作ったほうが使いやすいと思います。
「シナリオやシーンを作るうえで何を決めないといけないか」がシートには網羅されていますので、本書を読みながらシートを埋めてシナリオを作っていく、という使い方がおすすめです。

シナリオ作成ステップチャート
シナリオ作成ステップチャート

シナリオシート (1)
シナリオシート (1)


シナリオシート (2)
シナリオシート (2)


シーンシート
シーンシート


NPCシート
NPCシート
(続く)