精霊戦記:精霊
精霊を操り力を引き出す行為は、『精霊戦記(仮)』の中心的な行動となっています。
精霊の力を行使するには、「契約」-「召喚」-「使役」の3つの段階を経ます。
精霊とは
『精霊戦記(仮)』の精霊は、基本ルールの中では地水火風の四大源素の力に基づいた異世界の存在で(知られる限り)数十の種族に分かれ、人との契約に基づき召喚され、その超常の力を行使します。
召喚された精霊は通常、他人の目に見えず触れることもできませんが、知性と記憶と個性を持ち、契約者と会話し、時には肉体を持つこともあります。契約者、精霊を見ることができる者が見た場合、あるいは肉体を持った場合は、精霊は人に似た姿を取ります。
1. 契約
初めに、PCが扱う精霊を選び召喚術師の力を借りて契約を結びます。これには一日単位の時間がかかり、ゲーム的にはキャラクタ作成時、あるいはセッションの間に行われ、セッション中には通常処理しません。判定も必要とせず、成功とみなします。
精霊との契約は安定的で、キャラクタ作成時には通常3人の精霊と契約しています。その後、別の精霊に取り替えることはできませんが、精霊が消滅して契約が終わったり、精霊と出会って増えることがあります。
2. 召喚
契約した精霊は、召喚術師の力を借りて儀式を行い、異世界から召喚することができます。
召喚した時に、契約者は精霊に自身の力を分け与えます。ルール的には、契約者の魔力量(作成時は3点)のうち1点から3点を召喚した精霊に与えます。召喚には判定を必要とせず、通常失敗することはありません。
分け与えた魔力量が大きければ、召喚した精霊はそれだけ強大な力を振るうことができます。その代わり、振るうことの出来る力の種類は特化し限定されることになります。
召喚儀式には1時間以上の時間がかかり、一般にはダンジョンに挑む前に執り行います。
役目を終えた精霊は契約者の命令により元の世界に戻すことができます。これを返還と呼びますが、契約は存続するので再び儀式によって召喚することができます。返還しなければ、精霊はいつまででも契約者の側に侍り、契約者はいつでも使役することができます。
その代わり、契約者が精霊に分け与えた魔力量は、精霊が消滅するか、契約者が元の世界に返還するまでの間、回復しません。消滅するか返還すると、契約者が分け与えていた魔力量は24時間かけて回復します。
3. 魔力の行使(使役)
召喚した精霊に契約者が命令すると、精霊はその魔力を行使します。たいていの魔力は、数アクション(数秒)で行使されます。
精霊が行使する魔力には、地水火風の源素に基づいたものと、精霊固有の効果を持つものがあります。どれほどの効果を起こすことができるかは、精霊の種族と与えられた魔力量によって決まります。
精霊は、契約者の命令を常に聞くとは限りません。時には命令を無視したり、あるいは理解できずに実行できないこともあります。精霊が命令に従うかどうかは、契約者の技術や力量よりも、契約者と精霊の間のコミュニケーションや絆、関係性によっています。精霊は人と同じような感情や性格を持ち、脅す、おだてる、誠意を持って頼むなど、精霊ごとにどのように命令すると受け入れられるかは精霊ごと(精霊の種族ごと)によって違いがあります。
精霊は元来魔法的な存在で、魔力の行使に失敗することは通常ありません。ただし、魔力の行使によって疲労し、それを続けることで魔力を損耗してしまうことはあります。