氷川 TRPG 研究室

Hikawa TRPG Laboratory

検索結果の順位を上げる(SEO)

タグ:
TRPG
同人
2012/1/8
カテゴリ
シナリオ作成

今回はネットマーケティングの基本、SEO です。

SEOとは、Search Engine Optimization の略で、「検索エンジン最適化」などと訳されます。要するに、適切なキーワードでググったときに上位に表示されるよう頑張る活動です。ネットで宣伝したりものを売るには非常に重要です。

検索キーワードを定める

SEO でまずやるのは、検索キーワードの狙いを定めることです。どんな単語で検索したときに上位表示されることを狙うか、ってことですね。

検索する人のストーリーを思い浮かべる

キーワードは、どんな人が、どんな目的で、検索しそうか、ストーリーを想像しながら決めます。

「TRPGシナリオ作成の道具箱」のSEOを行うにあたって、筆者は2つのストーリーを思い浮かべてキーワードを決めました。

一つ目は「TRPGのシナリオの作り方を知りたいと思っている人が検索して見つける。そして、”お、今度コミケでシナリオ作成に関する本が出るんだ、よし買いに行こう”と思う」というストーリーです。
僕が出したのは『TRPGシナリオ制作の道具箱』ってことで、TRPG シナリオ作り方を説明した本の宣伝です。単純に考えれば、まずは「TRPG」「シナリオ」「制作」「作り方」あたりがキーワードの候補になります。TRPGに興味のない人にすすめる内容ではないですからね。逆にこれらのキーワードで検索してくれる人であれば、非常に食いつきがいいことが予想できます。

ちなみに、このキーワードはあまり売上に結びつかないと予想していました。なぜなら、コミケ前に想定しているストーリーを辿る人(わざわざ「シナリオ作成」で検索する人)の数がいかにも少なそうだからです。ただし、コミケが終わった後の長いスパンも含めて考えればそれなりの効果はあります。半年後にこのキーワードで検索した人が在庫を買ってくれればそれはそれで結構な話ではないでしょうか。

二つ目は「今度コミケでTRPG関係の同人誌は何が出るのかな。そして、”お、シナリオの作り方の解説本が出るんだ。珍しいな。500円だし、買っておくか”と思う」というストーリーです。
僕が出した本はちょっと特殊で「同人誌」です。それも、コミックマーケット80で売ろうとした本です。ですので、「コミケ」「同人誌」「C80」などがキーワード候補となります。「TRPGの同人誌何が出るかな〜」と思ってググった人に表示出来れば、これまた買ってくれる可能性がとても高いといえます。

さてこの「検索する人のストーリーを考える」という作業を本格的にやろうとすると、検索者の属性(この場合は全予算・TRPGの優先度・プレイヤかマスタか・TRPGの経験など。一般的には年齢・性別・地域・収入・家族構成など)ごとにどんなストーリーが考えられるか分析して、その中から有望そうなターゲットに絞ってキーワードを決めるのですが、そこまでやっている時間があるかどうか分からなかったので2つだけにしました。気になる方は以下の本も参考にしてください。

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キーワードの精査

このようにしてキーワードの候補が出たら、それを精査します。例えば「シナリオ制作」がいいのか「シナリオ 作り方」が良いのか。「同人」が良いのか「同人誌」が良いのか、といったことです。全角半角、大文字小文字や多少の表記のズレは Google が吸収してくれますが、似たような言葉でも検索ボリューム(どれだけの人がその言葉で検索しているか)は結構違ったりします。一般には、検索ボリュームの多いほうがそれだけ多くの人の目に触れるので良いキーワードと言えます。

この検索ボリュームは、Google AdWords のキーワードツールを使って簡単に調べることができます(AdWordsについては後のエントリで紹介予定)。たとえば、「trpg」というキーワードは現在月間49,500回検索されていることが分かります。「シナリオ制作」だと140件、「シナリオ 作り方」だと720件。「シナリオ 作り方」の方が5倍くらい検索数が多いことが分かります。ただ、これに「trpg」を入れると……。

関係ありませんがちょっと面白かったのは、「TRPG+システム名」で検索数が多いのはクトゥルフと女神転生でした。ソード・ワールドやダブルクロス、D&Dではないのです。なぜでしょう? それはたぶん、「trpg」が入っているからです。クトゥルフも女神転生も、TRPG 以外の小説やゲームが充実しているタイトルです。なので「クトゥルフ」で検索をかけるとTRPGと関係の無いページが沢山出てしまうのでしょう。それで「trpg」という限定をつけて検索する人が多いのでしょう。

検索順位を上げる

こうしてキーワードを決めたら、そのキーワードでググッたときに上位(できれば1ページ目)に表示されるよう頑張ります。一般に SEO というとこちらをイメージする方が多いかもしれません。頑張り方には大きく二つあって、

  • コンテンツを充実させ、キーワードをページの中に埋め込む
  • 宣伝ページに対する(外部)リンクをたくさん貼る

です。ただ、どちらもやり過ぎちゃうとグーグル先生にスパムと思われてしまいますので、程々に。ちなみに外部リンクとは、別ドメインのページからのリンクのことです。これに対し同じドメイン内のページからのリンクを内部リンクと呼びます。SEO にとっては、外部リンクのほうが重要です。

さて、我が『TRPGシナリオ作成の道具箱』ですが、「TRPG シナリオ 作り方」で現在10位に位置しています。最初ページを掲載した7/24時点では50位くらい(SEO的にはかなり話にならない順位)だったので、かなりの成果です。ほか、「TRPG シナリオ制作」で6位、「TRPG シナリオ作成」で14位です。どマイナーなキーワードなので結構簡単にあがります。イージーモードです。

一方「TRPG 同人誌」関連は今ひとつふるいませんでした。こちらのキーワードには途中で気づいて、7/27あたりから対策を始めたので、効果が出るのにもう少しかかるのかもしれません。「TRPG 同人」で47位、「TRPG 同人誌」で59位、「TRPG コミケ」で45位。「TRPG コミケ80」は健闘していて5位!です。「TRPG 同人誌」で上に行きたいところです。

ホームページにキーワードを盛り込む

『TRPGシナリオ作成の道具箱』では、表紙にあたるページ「シナリオ」「作り方」などのキーワードを含んだ文章を載せました

SEOの基本は有益なコンテンツを作ることです。今回は、同人誌の内容をまるっと載っけていますので、その効果もあったかもしれません。そこまでしないにしても、同人誌の特徴やウリ、目次を載せれば、自然とキーワードが含まれるはずです。

外部のサイトからリンクを貼る(外部リンク)

SEOのもうひとつの柱、外部リンクに関しては、TRPG Search, Twitter, TRPG SNS, Facebook, TINAMI, Twitcmap などで宣伝がてらリンクを張っています。

Google 先生は、基本的に「外部(別ドメイン。最近ではサーバの IP アドレスも別)からリンクが沢山付いているサイトは注目度が高い重要なサイト」と考え検索結果の表示を上位にします。本当は、ブログやホームページを書いている人に見てもらって「これはいい」とリンクを張ってもらうのが正統的なやり方ですが、ウザがられない程度に外部のポータルサイトに宣伝したいサイトを登録してやります。なんとも卵と鶏みたいですが、そうしないと、そもそもブログやホームページを書いている人の目に止まりませんからね。

ホームページ内でリンクを貼る(内部リンク)

さて、検索順位には外部リンクが重要と書きましたが、内部リンクも意味が無いわけではありません。内部リンクは、検索エンジンに「なんについてのページか」を伝えることができます。どういう事かというと、「TRPGシナリオ作成の道具箱」にリンクを貼ると、google先生はリンク先のページのことを「trpg とシナリオと作成と道具箱に関するページなんだな」と理解します。「コミケ 80 の TRPG 同人誌」にリンクを貼れば、「コミケ 80 と TRPG と同人誌に関するページなんだな」と理解します。そう、この記事も、SEO の一環だったりするのです。

結果の計測

検索結果の順位を測って記録することも非常に重要です。

SEO の場合、2つの効果測定があります。

検索結果順位の計測

一つ目は、検索結果の順位が上位に来ているかを測定します。検索結果が50位では、検索した人の目に止まることはまずないでしょう。一般的には、3以内に入ることが極めて重要で、できれば検索結果の最初のページに表示される 10位以内、そして最低でも20位以内に入っていなければサイトに来てくれることはあまりありません。

検索結果の順位の計測は簡単で、キーワードでググッてみて何番目に表示されるかを記録するだけです。なお、最近グーグル先生はパーソナル検索という余計な機能を入れてきて、グーグルアカウントでログインしていると検索結果が変わってしまうことがあります。普段使わないブラウザで検索するなどしてください。

検索順位が低い場合、外部リンクを増やしたりコンテンツを充実させて順位を上げるようがんばります。

サイト訪問者数の計測

もう一つは、想定したキーワードで何人がサイトに来ているかを測定します。たとえ、検索結果の順位が1位であっても、そもそもそのキーワードで検索する人がいなければ意味がありません。

Google Analytics のトラフィックの検索キーワードを確認し、どのキーワードでどれくらいの人が来ているかを確認します。

検索順位は高いのにそのキーワードで来ている人が少ないことがわかったら、キーワードを見直します。

まとめ

  • 検索する人のことを想像してストーリー化し、キーワードを絞り込もう
  • AdWords のキーワードツールで、検索ボリュームを確認しキーワードを決定しよう
  • 同人誌紹介ページのコンテンツを充実させ、キーワードを埋め込もう
  • ポータルサイトに登録し、外部リンクを貼って検索順位をあげよう
  • ブログなどでも同人誌を紹介し、リンクにキーワードを埋め込もう
  • キーワードごとに検索順位を測定し、順位が上がらなければキーワードの数や位置を変えたり、外部リンクを強化してみよう
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